「どうせあの時代は良かったよね~みたいな作品なんでしょ?」
「蝉しぐれ」でこの作品の予告を観た時、そう思った。
昭和33年に思い入れがない私。
はっきり言って興味が湧かなかった。
同じく予告で流れていた「春の雪」の甘美さに惹かれていた。
先日、この映画を観た母から「良かった!観るべき!」との連絡を受け、「行ってみっか~」と期待しないで、本日観に行った。
裏切られた。
心って、ここまで温かくなれるんだ…。
しかも、映画で。
昭和33年。
私が生まれる20年前。
太平洋戦争終戦から13年。
フラフープ
集団就職
「もはや戦後ではない」
テレビに群がる人々
「♪お~い、中村君」
…
そして、着々と出来上がる東京タワー
未完成のその姿は、人々の夢と希望を背負い込んでキラキラ輝いていた。
…その麓に自然に存在する下町の風景。
戦後、何も無い焼け野原の状態から13年しか経っていないのに、ここまで人々が元気になれた要因って何なんだろう?
1枚のセーターを継接ぎするなどの倹約をしながらも、冷蔵庫やテレビを購入するワクワク感だろうか。
私は嫉妬する。
昭和53年、私が生まれた時、家電は何でも揃っていた。
一つの建造物を皆で待ち望んだことも、無い。
六本木ヒルズもいつの間にか建設されていたし。
強いて言えば、任天堂の「ファミリーコンピューター」だっただろうか。
(アーバンライフを送る同じ歳の従兄弟が所持していて、大層羨ましかった。)
嫉妬しつつも、心はホンワカした。
人と人との繋がりや人情というものに背を向けて上京した私だが、この映画に出てくる人々の「人間臭い」関係性が素敵に思えた。
口角下がりっぱなしのブスな私。
日常のイライラ。
そんなモノが嘘のように浄化されていった。
金曜日に言われたことなんて「どうでもいいですよ~」と思えてきた。
最後、夕日を見ながら鈴木ファミリーが発した会話がスンバラスィ!!
当時の人々に恥じない生き方をしないと、同じ夕日を見ても美しく感じないんだろう。
明日からも頑張ろう!!
「蝉しぐれ」でこの作品の予告を観た時、そう思った。
昭和33年に思い入れがない私。
はっきり言って興味が湧かなかった。
同じく予告で流れていた「春の雪」の甘美さに惹かれていた。
先日、この映画を観た母から「良かった!観るべき!」との連絡を受け、「行ってみっか~」と期待しないで、本日観に行った。
裏切られた。
心って、ここまで温かくなれるんだ…。
しかも、映画で。
昭和33年。
私が生まれる20年前。
太平洋戦争終戦から13年。
フラフープ
集団就職
「もはや戦後ではない」
テレビに群がる人々
「♪お~い、中村君」
…
そして、着々と出来上がる東京タワー
未完成のその姿は、人々の夢と希望を背負い込んでキラキラ輝いていた。
…その麓に自然に存在する下町の風景。
戦後、何も無い焼け野原の状態から13年しか経っていないのに、ここまで人々が元気になれた要因って何なんだろう?
1枚のセーターを継接ぎするなどの倹約をしながらも、冷蔵庫やテレビを購入するワクワク感だろうか。
私は嫉妬する。
昭和53年、私が生まれた時、家電は何でも揃っていた。
一つの建造物を皆で待ち望んだことも、無い。
六本木ヒルズもいつの間にか建設されていたし。
強いて言えば、任天堂の「ファミリーコンピューター」だっただろうか。
(アーバンライフを送る同じ歳の従兄弟が所持していて、大層羨ましかった。)
嫉妬しつつも、心はホンワカした。
人と人との繋がりや人情というものに背を向けて上京した私だが、この映画に出てくる人々の「人間臭い」関係性が素敵に思えた。
口角下がりっぱなしのブスな私。
日常のイライラ。
そんなモノが嘘のように浄化されていった。
金曜日に言われたことなんて「どうでもいいですよ~」と思えてきた。
最後、夕日を見ながら鈴木ファミリーが発した会話がスンバラスィ!!
当時の人々に恥じない生き方をしないと、同じ夕日を見ても美しく感じないんだろう。
明日からも頑張ろう!!