「おぉ 久々に、欲しい車が出たぞ」
目をキラキラさせた旦那が指差したテレビ画面に目をやると、そこにはホンダの“CR-Z”が映っていました。
旦那 「オシリが上がってるしぃ、このサイドの流れるようなデザインもいいし、なんてたってハイブリッドな
のにミッションにもできるってところがいいじゃん。なかなかないぞ、ハイブリッドでミッションにもでき
るって」
私 「そうねー」
確かに、デザインは私もいいと思いました。
ミッションを使わない…いや、オートマ限定の私に“ミッション切り替え機能”なんてものは必要ありませんが、どちらでも使えるなら私も旦那も万々歳。
けれど、車は買い替えたばかりですし、値段を見れば我が家の新車予算からは程遠い…。
更に、
旦那 「ただなー、唯一いかんのが2ドアなんさー」
私 「うん、却下」
即行、却下。
間違いなく、却下。
却下する理由には十分です、はい。
まぁ、スポーツカーで4ドアってぇのもないでしょうけど(笑)
私 「でもさぁ、CR-Yってどこいったんだろうね?」
旦那 「…は?」
私 「いや、だからさ。CR-XがあってCR-Zが出たんでしょ? その間のCR-Yよ。Xがきたら、普通 次はY
でしょ、XYZなんだからさ」
旦那 「……カッコ悪い」
私 「え…まさか、そんな理由?」
旦那 「とーぜんっ CR-Yだよ? CR-Y、シー・アール・ワイッ」
発する言葉の“カッコ悪さ”を教えようと、何度も“シー・アール・ワイ”と繰り返す旦那。
開発者じゃないので、本当にそんな理由かどうかは知りませんが(笑)
ただ…。
“CR-Y”と何度か言っているうちに、ふと思い出しました。
自分が書いた短編小説“兄弟シリーズ”の中で、サクラが「克にぃが、シー・アール・ワイしてんだよー」って言ってるのを。
そうか…。
一歩間違えれば“泣く”という意味にも取られかねないですもんね。
新作発表で“泣く”はないよなぁ…
そう思えば、納得もするもので。
ちなみに。
空想世界で楽しもうと、旦那がネットで希望オプション等を盛り込み見積もりを出したら…
340万円を越したってさっ(爆)
家族持ちでセカンドカーにするなら、宝くじでも当たらんと買えんわ…だそうで。
えぇ、よく分かってらっしゃるじゃない。
「…つーか、独身でもよっぽど車が好きじゃないと買わんだろうなー」
──ですって。
なんにせよ、CR-Zが我が家の車になる事はなさそうです、はい。