錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

錆鉄人の修理

2015-04-24 08:17:09 | 田舎暮らし
部品の取り外しに関しては
隣接部品とのクリアランスが少なく
一般的には隣接の勃○通信回路も切断される。
錆鉄人の場合は、錆の発生が片側のみだった為に
K技師(ドクター)から、
「錆の発生していないほうの勃○通信回路は、
  前立腺を薄皮1枚残して取り外す事で温存できます。
  アメリカ人の場合は絶対に残してくれというそうですが、
  日本人はいいから切ってしまってくれ、と言う人がほとんどです。」
と言われ、へそ曲がりの錆鉄人は「残して下さい」と即座に答えたのでありました。
やはり、男性機能がなくなりましたというより、一応はあるんです、と言いたかったので・・・
(使用するかどうかは別問題という事にしても・・・)

という事で、
その後は自己潤滑油の貯蔵(400cc採取を2回)や
 (部品取り外し時にかなりの潤滑油の漏れが発生する為に、事前に採取して貯蔵しておくとの事。
  それでも足りない場合は、献油された潤滑油を使用する事の同意書を書かされた。
  天女も同じO型の潤滑油であるが、近親者の潤滑油はショック症状を起こす場合があるので
  一般の献油を補充するとの事であった)
肺炎予防とかで歯の清掃工場にも通い
老朽部品の取り外しは4月13日に実施されました。

朝、5時半過ぎに潤滑油のサンプル採取が行われ、
7時頃にはドレンの強制排出(浣腸)
絶食・絶飲のまま、12時半頃、サービスウーマンと共に修理工場入り。

部品交換の作業は、診断したK技師が行うようで
イスに座って精神統一をされているようであった。
そこで錆鉄人は
 「分解してみたら、反対側にも錆があるかもしれないと思うので
  勃○通信回路のほうは先生のご判断にお任せします。」
と告げた。

すぐに台車(ベッドとも言う)に乗り、
横になって痛み止めの硬膜下注射をされ
次に顔に酸素吸入のマスクがかけられた。
「静かに深呼吸をして下さい」
と言われ、深呼吸をしながら、これから行われるであろうSMプレイを考えた途端
気弱な錆鉄人は恐怖で気絶してしまった。(ようである)

従って、恐怖のSMプレイに関しては全く記憶がない。
取り外し工事終了後に天女が対面してきたらしいが、それも記憶にない。

気絶から覚めたのは午後11時頃であった。
薄暗い集中管理室で台車の上に一人だけ置かれていた。
錆鉄人の体からは何本ものチューブが取り出され
横には監視モニターが置かれ、油圧ポンプの回転数(心拍数とも言う)や
油圧などが表示されていた。

????おかしい????
おかしい????
下腹部を切り刻まれたはずなのに痛みがない????

もしかしたら、死んでしまったので痛みを感じないのかも・・・????

錆鉄人は焦った。

事前の説明では
寝たきりでいる事により、潤滑油が沈滞して固まりが出来る可能性があり(油栓と言う)
それがCPUや換気装置の油圧パイプ等を詰まらせる場合があり
(錆鉄人のように安価な潤滑油を使用している場合起こりやすく、従ってエコノミー症候群とも呼ばれる)
1万人に数人の割合で死ぬ、
そうでなくとも重大な作動不良を引き起こす可能性がある
と説明されていたのであるが、
錆鉄人はその数人には入らないだろうと楽観的に考えていたのであった。

こういう場合、
人間なら一般的に頬っぺたをつねる事で確認するらしいが
パイプがつながっている腕を動かしても良いのか分からず
しかも痛みのセンサーが壊れている錆鉄人は、もっと敏感な唇を嚙んでみた。

「痛い!」

「良かった!生きている」
(死んでも痛みを感じるのかもしれないけれど・・・)

やがて、サービスウーマン(看護婦さんとも言う)が入ってきて
錆鉄人が気絶から回復しているのをみて声を掛けてきた。
「はい、大丈夫です。全然痛みもありません。」

サービスウーマンとのやり取りをして
錆鉄人の生きているという確信は深まったのであった。

油圧を測定した結果、80mmHgしかないというので
潤滑油に新たに活性剤が点滴で注入された。

それでも油圧はあまり上がらず
朝になって分解修理をされたK技師が現れ
貯蔵した潤滑油の補充を指示され(これも点滴によって行われた)
やがて油圧は100台を回復した。

その他は順調なようで、
午後に別荘に戻る予定であったが、午前11時に変更になったようで
それを天女に連絡したが、電話に出てこないとの事で、
「どうされたのでしょうか?」
と聞かれたが、気絶していた錆鉄人に分かるはずもない。

しかしながら錆鉄人は、
修理工場から別荘に「運搬」される時に天女がいなくて良かった、と思った。
きっと、サービスウーマンが大勢いる前に泣いてしまうに違いなかったからであった。
コメント (6)
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