錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

天女米が出穂しました!

2018-08-03 07:32:46 | 田舎暮らし
全国的な猛暑続きですが、ほぼ例年通りの7月末、天女米が無事に出穂しました。



天女さんちの近辺の集落はどこも高齢化が進み、耕作を全面的に委託している田圃が多いのですが

委託といっても収穫は全面的に委託先の収入となり、固定資産税は払わなければならないのに地代とかは一切もらえず、

それでいて年間数日の共同作業には出なければならないという田圃を持っていないほうが遥かにお得という状況なのです。

天女さんちも、代掻きや田植え、収穫、脱穀、籾摺り等の作業委託をしているのですが、

収穫した天女米を全部売っても、その作業委託費にもならず赤字状態で、田圃に要した膨大な作業時間は一銭にもなっていないのですが

本当に安心出来る米を子供や天使たちに食べさせる為に頑張っています。


例えば全面的に耕作を依頼した田圃はこんな状態です。



背の高い草は全部雑草です。

田植えしても苗がうまく植えられなかった所もそのままほったらかしなのですが、その部分は背の低い草が密集しています。



実際には稲の生えている部分も地表は同じように背の低い草が密集しているのですが・・・

土手の草刈りもせず、1回除草剤を散布しただけなので草ぼうぼうです。

この田圃の耕作を行っている農家は国か県から表彰も受けている大規模耕作者ですが、手抜きを通り越してあきれているのですが・・・

こんな田圃を刈り取りしたコンバインが、雑草の種をタイヤに一杯付けたままで次の田圃に入って刈り取りを行うのですから

雑草の種蒔きをしているようなものなので、いくら草取りをしてもまた翌年は草が一杯はえてきてしまいます。

同じ農家が耕作している別の田圃



天女さんちよりも少し早く田植えをしたのですが、水管理もせずにほったらかしされていたこの田圃はこんな姿



もう出穂していて当然なのですが、ここはさらに激しく雑草が繁茂している為に肥料を取られてしまって、

稲丈も短く収穫出来るようになるのかと言う状況です。


いずれにしても「米という字は八十八と書くのは88回も手間をかけて作るからだよ。」と教わった数千年続いた日本式の米作りはもう風前の灯火です。

この辺りではもう10年もたてば全部が某農家と同じような「荒らし作り」になってしまう事でしょう。

さらにその先は耕作せずに放棄された田んぼや畑も広がり、さらにイノシシやハクビシン、タヌキ等の棲み処になってきて、

「逃散」せずにはおけなくなってしまうと思っていますが、

その頃には都会にも空き家を中心に獣が住み着いて周辺を荒らし回るようになっていて病原菌をまき散らし、

田舎から逃げ込める所がなくなっているのではないかと思っています。


まあ、その頃には自分は死んでいると思っていますが・・・

若い人たちが心配だと思うのは錆鉄人だけなのでしょうか。
コメント (2)
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