錆鉄人は涸沢の紅葉に包まれているだけで幸せな気持ちになれる涸沢病患者です。
正確にはそこには生ビールが必要ですが・・・
涸沢はもういいんじゃない?と言っていた天女も、
「病気じゃあしょうがないわね」と同行して看護してくれる事になりました。
とはいえ、涸沢の紅葉鑑賞には天気以外にも様々な障害があって相当な覚悟が必要なので
観光気分で涸沢に行こうと考えている人は絶対に止める事をお勧めします。
【涸沢紅葉鑑賞の様々な障害】
1.紅葉最盛期の時期と混雑
2.天気
3.上高地へのアクセスと駐車場
4.コース
5.宿泊
6.トイレ
という事でこれらの障害についての解説です。
(2)天気
天気については解説しようがないので、ここでは解説しません。
運を天に任せて宿泊やバスなどの予約をするしかありません。
錆鉄人は毎日が日曜日なので、直前の天気予報を見て行きますが、
それでも天気が急変して雨になった事もありました。
(1)紅葉最盛期の時期と混雑
紅葉の最盛期は年々早くなってきているように思われます。
錆鉄人が結婚20周年(という事は19年前)記念で涸沢に行った時は、10月10日の体育の日前後が紅葉の最盛期でした。
しかしながら、近年はおおむね9月下旬が紅葉の最盛期となっています。
涸沢の紅葉状況については、涸沢ヒュッテが9月10日頃から写真付きで発表してくれていますが、
2019年は9月18日現在未発表、つまり紅葉の始まりは「遅れている」という事です。
しかしながら、数日前から最低気温が8℃を下回るようになったので、紅葉が進行しはじめると思われます。
そして、4℃を下回る日があれば一気に紅葉が進みますので、2019年の「紅葉最盛期」は遅れるとは限りません。
最盛期は下手をすると1日、長くても数日しかありません。
混雑に関しては、同じく涸沢ヒュッテが宿泊予約の「混雑予想カレンダー」を発表しています。
9月3日現在 9月26日から10月12日まで混雑が予想されていて
9月28日(土)29日(日)は「かなりの混雑」の予想となっています。
但し、これは3日現在であり、今後予約が進むにつれほとんどの日が「かなりの混雑」となり
土日は激しい混雑となるのは間違いありません。
(9月19日現在も混雑状況は変化ありません。予約は進んでいると思うのですが・・・)
如何に激しい混雑かというと・・・
宿泊予約に関しては後述しますが、ほぼ以下のように考えておいて下さい。
混雑 ≒ 布団1枚に2人
かなりの混雑≒ 布団1枚に3人
激しい混雑 ≒ それ以上
展望ヒュッテで同席した人から「布団1枚に7人だった!」という話を聞いた事があります。
事実かどうかは不明ですが「覚悟」はしておいてください。
そういう状況の中での安眠対策は、生ビールをたくさん飲んで他の人よりも早く寝てしまう事です。
但し、夜中にトイレに起きて戻った時に、入り込むスペースがあるとは思えませんが・・・
(3)上高地へのアクセスと駐車場
涸沢へは上高地バスターミナルから歩いて行くのですが、
御存じの通り上高地はマイカー禁止、さらには釜トンネルは夜間車両通行止めです。
(但し歩いて通行する事は可能で、錆鉄人も開通前の河童橋まで2回歩いて入った事があります。
上高地バスターミナルまで約6km2時間ほどの道のりです。)
大都会からだと上高地への直通の夜間バスがあり、お勧めです。
松本まで電車で行き直行バスにのる方法もありますが、松本までかなりの時間がかかるので次善の策となります。
一般的かどうかは分かりませんが、錆鉄人は車で行ってシャトルバス(またはタクシー)に乗って上高地に入ります。
2人以上なら車で行くほうが「電車+バス」より安くなると思います。
という事で、車で行く場合の駐車場や費用等について解説します。
【駐車場】
東京都など東日本方面から車で行く場合は「沢渡(さわんど)」に駐車します。
一帯で約2,000台の駐車が可能ですが、最混雑期には満杯になる事も予想されます。
駐車料金は1日600円ですが、午前0時を過ぎると1日加算されるので前夜駐車して涸沢で1泊して戻ると駐車料金は1,800円となります。
奥の手:民間駐車場の場合は朝からカウントするので、駐車料金は2日分で済みます。
沢渡はいくつもの駐車場がありますが、
シャトルバスの出発するバスターミナルに一番近い市営第三駐車場か、その次に近い市営第二駐車場に駐車するのがお勧めです。
というのは、始発シャトルバスや次発のシャトルバスはバスターミナルで満員となってしまい、
他の駐車場では乗車出来ないと思われるからです。
さらには、バスターミナルにはタクシーも常駐しているのでタクシー利用にも便利です。
【バス・タクシー料金】
沢渡地区から上高地バスターミナルまでのバス料金は、片道1,250円往復2,050円です。
従ってバスに乗るなら往復切符を買う事をお勧めします。
問題は釜トンネルの開門は5時からなのですが、
バスは土日の始発のみ5時、平日は6時始発なので、平日は上高地到着=涸沢への出発が遅くなる事です。
(過去には混雑状況によって臨時便が早く出る場合もありました。)
タクシーは4時半頃には乗車出来、釜トンネルゲートの5時開門を待っていてくれるので一番早く上高地入りが出来ます。
定額料金なので、待っていても料金が上がらないので心臓にも優しいのがうれしい所です。
錆鉄人は大抵の場合はタクシー利用で一番に上高地に乗り込み、先頭を切って涸沢に向かう事にしています。
(一番先頭で釜トンネルに入った事もあります。)
タクシー料金はバスと同区間で4,200円、従って4人乗れば1人当たり1,050円となり
バスの切符を片道ずつ買うよりお得になります。
問題は「4人そろわないと割高になる」事ですが、
沢渡のバスターミナルでは、タクシーが乗り合わせを集めてくれるので、ほとんどの場合4人で乗れると思います。
ただし、錆鉄人の経験上、上高地バスターミナルではほとんどの人が帰りの切符を買ってしまっていて
タクシー相乗りの人を見つけるのは困難で、帰りはバスに乗って帰っています。
タクシーに乗って一番乗りしようと考えている場合は、
沢渡駐車場に着いた時に一緒に乗り合わせする人を探しておき、タクシーも予約しておくのが確実です。
その為には沢渡駐車場に早めに到着すると良いと思います。
【タクシー】
アルピコタクシー TEL 0263-93-2700
沢渡共同配車センター TEL 0263-93-3336
どうしても同乗者が見つからなかった場合は、4時頃に沢渡バスターミナルのタクシー乗り場に行くと良いでしょう。
(バスの切符を購入する前の人に積極的に声を掛けましょう!)
(4)涸沢へのコースタイム
上高地バスターミナルから河童橋・明神・徳沢・横尾と遊歩道を進み、涸沢に行くルートが一般的です。
コースタイムは約6時間、休憩を入れて7時間という所でしょうか。
しかしながら、横尾~涸沢の登山道はすれ違いが困難な所に多数の登山・下山者がひしめき合うので
行列待ち時間が発生し、コースタイム以上に時間がかかると覚悟しておきましょう。
パノラマルートのほうが地図上では近いのですが、険しい鎖場とアップダウンが激しく上級者向けで
涸沢を往復する登山者の95%以上?は横尾経由と思われます。
(5)宿泊及び(6)トイレ
【小屋泊り】
涸沢には収容人数約170名の涸沢ヒュッテと約100名の涸沢小屋がありますが
上述したように紅葉期間中はどちらに宿泊しても大混雑が予想されます。
(涸沢ヒュッテのほうが人気がある分、混雑度は高いかもしれません。)
宿泊料金はどちらも1泊2食付き10,000円(槍ヶ岳山荘は10,300円でした。)
布団1枚に3人で寝ようが、5人で寝ようが料金は変わりません。
この時期に涸沢ヒュッテで「地獄の宿泊経験」をするのは生涯の思い出になる事は間違いありません。
【貸しテント】
涸沢ヒュッテには「貸しテント」があり、こちらのほうが遥かに快適な睡眠が出来るのでお勧めです。
テントは2人以上での申し込みが必要ですが、ちゃんと一人分のスペースに一人となります。
料金は1人9,000円(勿論食事無し、貸しシュラフは2,000円)とお高いですが、ゆったりと眠れます。
そして、食事は申し込めばヒュッテで食べられるので、普通に小屋泊まりの感覚で涸沢に行けます。
(但し、防寒対策が必要となります。)
しかしながら、紅葉シーズンの貸しテントは予約が終わっています。
但し、「キャンセルは無料!」なので、当日キャンセルがないか聞いてみる事をお勧めします。
【幕営】
上述のように2つの小屋を合わせても定員は約270名、
紅葉シーズンはここに1,000人以上が詰め込まれますが
涸沢の紅葉には全国から雲霞のごとく登山者が押し寄せてきて、その大半はテント泊(幕営)を行います。
幕営料金は1人1,000円/日(トイレ・水は無料)
最盛期の土日はテント数2,000張り、1テント2人としても4,000人
涸沢は氷河が運んだモレーン地帯(直径10~30cm程の岩が堆積している場所)なので
大半のテント場はこれらの岩を出来るだけ平らに並べただけの場所です。
従って、大きなテントは張るのが困難なので、2~3人用テントがベストです。
岩でテントが破れないようにテントシートは必携ですが(天女さんちはプチプチシートを利用しています)
涸沢ヒュッテではコンパネ板(90cm✖180cm)を1枚500円で貸してくれるので、利用すると良いでしょう。
ただし、これも枚数に限りがありますのでご注意下さい。
涸沢ヒュッテは水が豊富なので、水は無料です。
幕営でも貸しテントと同じように食事を申し込む事も出来るので、体力に不安がある人はその分荷物を少なく出来ます。
とはいえ、生ビールでいい気持ちになっているのに、ヒュッテまで食事に行くのは面倒に感じますが・・・
【トイレ待ち地獄】
定員約270人のトイレ設備を約5,000人が利用するのですから・・・混雑するのは当たり前!
朝は地獄の3時間待ち!!(当然ながら、特に女性用が混雑します!)
トイレが終わったら、又並ばなくては・・・
これを回避する秘訣は単純です!
「混む前に利用する」に尽きます。
少なくとも4時までにトイレを済ませる事です。
そして、朝食の時間になると行列も短くなるので、2回目のトイレを済ませて早立ち!
横尾で3回目のトイレというのがお勧めです。(横尾まで大を我慢するのも有りです)
その後は上高地まで1時間置きにトイレがあります。
【涸沢で宿泊しないという選択】
人は何故にこんなにも混雑する涸沢で宿泊しようとするのでしょうか?
・横尾
一番近い横尾山荘はきれいで快適。テント場もあります。
軽装で登れば2時間で涸沢に到着出来ます。
・徳沢
1時間遠くなるけれど徳沢には山小屋が2つ、
快適な広いテント場もあります。(サルに注意)
・涸沢日帰り
天女さんちは結婚20周年の時、紅葉の涸沢日帰りをしました。
上高地から3時間、涸沢で1時間、パノラマコースで上高地まで1時間、
合計7時間で上高地に戻り福井までマイカーで帰りました。
(この時はアカンダナ駐車場利用だったように思います。)
(7)上高地散策
天女さんちではもう10回近く涸沢で幕営しているので、
上高地に戻ったらすぐにバス、またはタクシーで沢渡に戻ってしまいますが
初めての人には上高地周辺は良い観光地、散策場所です。
明神池
嘉門次小屋
河童橋
ウエストン碑
日帰り入浴
大正池
田代池
以下、追記します。
正確にはそこには生ビールが必要ですが・・・
涸沢はもういいんじゃない?と言っていた天女も、
「病気じゃあしょうがないわね」と同行して看護してくれる事になりました。
とはいえ、涸沢の紅葉鑑賞には天気以外にも様々な障害があって相当な覚悟が必要なので
観光気分で涸沢に行こうと考えている人は絶対に止める事をお勧めします。
【涸沢紅葉鑑賞の様々な障害】
1.紅葉最盛期の時期と混雑
2.天気
3.上高地へのアクセスと駐車場
4.コース
5.宿泊
6.トイレ
という事でこれらの障害についての解説です。
(2)天気
天気については解説しようがないので、ここでは解説しません。
運を天に任せて宿泊やバスなどの予約をするしかありません。
錆鉄人は毎日が日曜日なので、直前の天気予報を見て行きますが、
それでも天気が急変して雨になった事もありました。
(1)紅葉最盛期の時期と混雑
紅葉の最盛期は年々早くなってきているように思われます。
錆鉄人が結婚20周年(という事は19年前)記念で涸沢に行った時は、10月10日の体育の日前後が紅葉の最盛期でした。
しかしながら、近年はおおむね9月下旬が紅葉の最盛期となっています。
涸沢の紅葉状況については、涸沢ヒュッテが9月10日頃から写真付きで発表してくれていますが、
2019年は9月18日現在未発表、つまり紅葉の始まりは「遅れている」という事です。
しかしながら、数日前から最低気温が8℃を下回るようになったので、紅葉が進行しはじめると思われます。
そして、4℃を下回る日があれば一気に紅葉が進みますので、2019年の「紅葉最盛期」は遅れるとは限りません。
最盛期は下手をすると1日、長くても数日しかありません。
混雑に関しては、同じく涸沢ヒュッテが宿泊予約の「混雑予想カレンダー」を発表しています。
9月3日現在 9月26日から10月12日まで混雑が予想されていて
9月28日(土)29日(日)は「かなりの混雑」の予想となっています。
但し、これは3日現在であり、今後予約が進むにつれほとんどの日が「かなりの混雑」となり
土日は激しい混雑となるのは間違いありません。
(9月19日現在も混雑状況は変化ありません。予約は進んでいると思うのですが・・・)
如何に激しい混雑かというと・・・
宿泊予約に関しては後述しますが、ほぼ以下のように考えておいて下さい。
混雑 ≒ 布団1枚に2人
かなりの混雑≒ 布団1枚に3人
激しい混雑 ≒ それ以上
展望ヒュッテで同席した人から「布団1枚に7人だった!」という話を聞いた事があります。
事実かどうかは不明ですが「覚悟」はしておいてください。
そういう状況の中での安眠対策は、生ビールをたくさん飲んで他の人よりも早く寝てしまう事です。
但し、夜中にトイレに起きて戻った時に、入り込むスペースがあるとは思えませんが・・・
(3)上高地へのアクセスと駐車場
涸沢へは上高地バスターミナルから歩いて行くのですが、
御存じの通り上高地はマイカー禁止、さらには釜トンネルは夜間車両通行止めです。
(但し歩いて通行する事は可能で、錆鉄人も開通前の河童橋まで2回歩いて入った事があります。
上高地バスターミナルまで約6km2時間ほどの道のりです。)
大都会からだと上高地への直通の夜間バスがあり、お勧めです。
松本まで電車で行き直行バスにのる方法もありますが、松本までかなりの時間がかかるので次善の策となります。
一般的かどうかは分かりませんが、錆鉄人は車で行ってシャトルバス(またはタクシー)に乗って上高地に入ります。
2人以上なら車で行くほうが「電車+バス」より安くなると思います。
という事で、車で行く場合の駐車場や費用等について解説します。
【駐車場】
東京都など東日本方面から車で行く場合は「沢渡(さわんど)」に駐車します。
一帯で約2,000台の駐車が可能ですが、最混雑期には満杯になる事も予想されます。
駐車料金は1日600円ですが、午前0時を過ぎると1日加算されるので前夜駐車して涸沢で1泊して戻ると駐車料金は1,800円となります。
奥の手:民間駐車場の場合は朝からカウントするので、駐車料金は2日分で済みます。
沢渡はいくつもの駐車場がありますが、
シャトルバスの出発するバスターミナルに一番近い市営第三駐車場か、その次に近い市営第二駐車場に駐車するのがお勧めです。
というのは、始発シャトルバスや次発のシャトルバスはバスターミナルで満員となってしまい、
他の駐車場では乗車出来ないと思われるからです。
さらには、バスターミナルにはタクシーも常駐しているのでタクシー利用にも便利です。
【バス・タクシー料金】
沢渡地区から上高地バスターミナルまでのバス料金は、片道1,250円往復2,050円です。
従ってバスに乗るなら往復切符を買う事をお勧めします。
問題は釜トンネルの開門は5時からなのですが、
バスは土日の始発のみ5時、平日は6時始発なので、平日は上高地到着=涸沢への出発が遅くなる事です。
(過去には混雑状況によって臨時便が早く出る場合もありました。)
タクシーは4時半頃には乗車出来、釜トンネルゲートの5時開門を待っていてくれるので一番早く上高地入りが出来ます。
定額料金なので、待っていても料金が上がらないので心臓にも優しいのがうれしい所です。
錆鉄人は大抵の場合はタクシー利用で一番に上高地に乗り込み、先頭を切って涸沢に向かう事にしています。
(一番先頭で釜トンネルに入った事もあります。)
タクシー料金はバスと同区間で4,200円、従って4人乗れば1人当たり1,050円となり
バスの切符を片道ずつ買うよりお得になります。
問題は「4人そろわないと割高になる」事ですが、
沢渡のバスターミナルでは、タクシーが乗り合わせを集めてくれるので、ほとんどの場合4人で乗れると思います。
ただし、錆鉄人の経験上、上高地バスターミナルではほとんどの人が帰りの切符を買ってしまっていて
タクシー相乗りの人を見つけるのは困難で、帰りはバスに乗って帰っています。
タクシーに乗って一番乗りしようと考えている場合は、
沢渡駐車場に着いた時に一緒に乗り合わせする人を探しておき、タクシーも予約しておくのが確実です。
その為には沢渡駐車場に早めに到着すると良いと思います。
【タクシー】
アルピコタクシー TEL 0263-93-2700
沢渡共同配車センター TEL 0263-93-3336
どうしても同乗者が見つからなかった場合は、4時頃に沢渡バスターミナルのタクシー乗り場に行くと良いでしょう。
(バスの切符を購入する前の人に積極的に声を掛けましょう!)
(4)涸沢へのコースタイム
上高地バスターミナルから河童橋・明神・徳沢・横尾と遊歩道を進み、涸沢に行くルートが一般的です。
コースタイムは約6時間、休憩を入れて7時間という所でしょうか。
しかしながら、横尾~涸沢の登山道はすれ違いが困難な所に多数の登山・下山者がひしめき合うので
行列待ち時間が発生し、コースタイム以上に時間がかかると覚悟しておきましょう。
パノラマルートのほうが地図上では近いのですが、険しい鎖場とアップダウンが激しく上級者向けで
涸沢を往復する登山者の95%以上?は横尾経由と思われます。
(5)宿泊及び(6)トイレ
【小屋泊り】
涸沢には収容人数約170名の涸沢ヒュッテと約100名の涸沢小屋がありますが
上述したように紅葉期間中はどちらに宿泊しても大混雑が予想されます。
(涸沢ヒュッテのほうが人気がある分、混雑度は高いかもしれません。)
宿泊料金はどちらも1泊2食付き10,000円(槍ヶ岳山荘は10,300円でした。)
布団1枚に3人で寝ようが、5人で寝ようが料金は変わりません。
この時期に涸沢ヒュッテで「地獄の宿泊経験」をするのは生涯の思い出になる事は間違いありません。
【貸しテント】
涸沢ヒュッテには「貸しテント」があり、こちらのほうが遥かに快適な睡眠が出来るのでお勧めです。
テントは2人以上での申し込みが必要ですが、ちゃんと一人分のスペースに一人となります。
料金は1人9,000円(勿論食事無し、貸しシュラフは2,000円)とお高いですが、ゆったりと眠れます。
そして、食事は申し込めばヒュッテで食べられるので、普通に小屋泊まりの感覚で涸沢に行けます。
(但し、防寒対策が必要となります。)
しかしながら、紅葉シーズンの貸しテントは予約が終わっています。
但し、「キャンセルは無料!」なので、当日キャンセルがないか聞いてみる事をお勧めします。
【幕営】
上述のように2つの小屋を合わせても定員は約270名、
紅葉シーズンはここに1,000人以上が詰め込まれますが
涸沢の紅葉には全国から雲霞のごとく登山者が押し寄せてきて、その大半はテント泊(幕営)を行います。
幕営料金は1人1,000円/日(トイレ・水は無料)
最盛期の土日はテント数2,000張り、1テント2人としても4,000人
涸沢は氷河が運んだモレーン地帯(直径10~30cm程の岩が堆積している場所)なので
大半のテント場はこれらの岩を出来るだけ平らに並べただけの場所です。
従って、大きなテントは張るのが困難なので、2~3人用テントがベストです。
岩でテントが破れないようにテントシートは必携ですが(天女さんちはプチプチシートを利用しています)
涸沢ヒュッテではコンパネ板(90cm✖180cm)を1枚500円で貸してくれるので、利用すると良いでしょう。
ただし、これも枚数に限りがありますのでご注意下さい。
涸沢ヒュッテは水が豊富なので、水は無料です。
幕営でも貸しテントと同じように食事を申し込む事も出来るので、体力に不安がある人はその分荷物を少なく出来ます。
とはいえ、生ビールでいい気持ちになっているのに、ヒュッテまで食事に行くのは面倒に感じますが・・・
【トイレ待ち地獄】
定員約270人のトイレ設備を約5,000人が利用するのですから・・・混雑するのは当たり前!
朝は地獄の3時間待ち!!(当然ながら、特に女性用が混雑します!)
トイレが終わったら、又並ばなくては・・・
これを回避する秘訣は単純です!
「混む前に利用する」に尽きます。
少なくとも4時までにトイレを済ませる事です。
そして、朝食の時間になると行列も短くなるので、2回目のトイレを済ませて早立ち!
横尾で3回目のトイレというのがお勧めです。(横尾まで大を我慢するのも有りです)
その後は上高地まで1時間置きにトイレがあります。
【涸沢で宿泊しないという選択】
人は何故にこんなにも混雑する涸沢で宿泊しようとするのでしょうか?
・横尾
一番近い横尾山荘はきれいで快適。テント場もあります。
軽装で登れば2時間で涸沢に到着出来ます。
・徳沢
1時間遠くなるけれど徳沢には山小屋が2つ、
快適な広いテント場もあります。(サルに注意)
・涸沢日帰り
天女さんちは結婚20周年の時、紅葉の涸沢日帰りをしました。
上高地から3時間、涸沢で1時間、パノラマコースで上高地まで1時間、
合計7時間で上高地に戻り福井までマイカーで帰りました。
(この時はアカンダナ駐車場利用だったように思います。)
(7)上高地散策
天女さんちではもう10回近く涸沢で幕営しているので、
上高地に戻ったらすぐにバス、またはタクシーで沢渡に戻ってしまいますが
初めての人には上高地周辺は良い観光地、散策場所です。
明神池
嘉門次小屋
河童橋
ウエストン碑
日帰り入浴
大正池
田代池
以下、追記します。
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