見上げるほどの高層ビルが建ち並び、人々は足早に行き過ぎていく。
いつの頃から、こんなに高層ビルが、あっちにも、こっちにも(?)に
なってしまったのだろうか・・・。
写真の高層ビルには、向かいに建ち並ぶ高層ビルの影が写っている。
これは「なんじゃぁ~い!」と思う。
自分を取り巻く360度が、高層ビルなのだ・・・。
「人間」という生き物(動物)は、足を「地」につけて生活するのが、
一番自然で、健康的な姿なのに・・・。
このあたりには、何度来ても、異様な風景に、度肝を抜く。
私自身は、不可思議な感覚を感じるし、快適だとは思えない。
30階の高層マンションに住んでも、動機となった「夜景の美しさ」なんて
「たった3日で飽きてしまう」という感想を、知人から聞いたことがある。
“都会人は、いったい何を求めて、何を失いつつあるのだろうか?!”
「いやぁ~、全く話にならないですよ~」
「この度の人事異動で、変わり果てて、本当に疲れましたよ~」
「海外出張するな!とは・・・仕事にならないですよ~」
「状況は、全く“悪い”ですねぇ、もう~」
笑い話のような、同じような愚痴系の話題が続く。止らない(笑)。
今日は、4社の会社が集まっての会議!なかなか本題に入れない。
誰かに“聴いてほしいんだぁ”というような“話しぶり”ばかりである。
その裏には、「オタクの会社はいかが?」的な興味も垣間見える。
私は、ただ、その言葉と気持ちを慰労しながら、ひとしきり雑談していた。
東京のど真中の高層ビル。
「地」よりも「天」に近い会議室で、人ごとのような話題に付き合いながら、
これからの企業体の“有り様”が、全くかわってしまうような錯覚に陥る。
企業の形態や、体制、理念、構造、重要にしていたポイントまでが・・・
新しい価値基準によってしか成り立たないのではないかという時代が・・・
いつかやってくるのではないか・・・とさえ感じてしまうぐらいだ。
ただ、私の感想を正直に言うと、<大変申し訳ないですが・・・>
「大企業は、これまで(あらゆる状況に)相対的に甘えていた部分も多々あり、
現況の抱えている現実が(ある意味で)当然の流れではなかったか・・・」
ということを感じたりして・・・。
だからこそ、これから皆で知恵をしぼり、新しいことに挑戦していく機会が、
必要ではないかと思える。
世界的な不況や、経済状況に、ただ愚痴っていても何も変わりはしないし、
実際、今までの成功体験や事例等は通用しない状態が押し寄せてきている。
今後・・・10年、15年のスパンで想像していくと・・・
企業体の規格や、定義さえも、変わっていくような印象がする。
私もまた、同様に、これからの時代を「生き残る」ために、
知恵をしぼり、より前向きに、生きていかなければならないのだろう。
今の「時代」に一層、適合していきながら・・・・。