遅い帰宅

2005年09月30日 | 雑感 -
昨夜の帰宅は、かなり遅かった。
久しぶりに遅かった。
早朝に外出して、渋谷⇒飯田橋⇒川崎と、ぐるりんと東京圏を移動したカタチだ。

「遅くなるからね」と伝えていたが、父は“やはり起きていて、待っていた”。
部屋の明かりをつけ、カーテンを開けて、門柱の方を見ていた。
窓際に座って、(ガラス窓を通して)入口を凝視していたのだ。

これが、きつくて・・・

だんだん帰りが早くなっていった。
そして、いつしかヘビーな仕事が入れられなくなり、もんもんと精神的に苦しむ時期が続いた。
思い返せば・・・実質的に、“全てを一人で抱え込んでいた”という状況が確実にあり、
それは(私にとっては)かなり負担なことでもあった。
だから、徐々に“追い込まれていく”結果となる。

なぜ、きついのか・・・
  自由に時間を過ごしたいのに、気持ちが落ち着かない。
  父が気になって仕方がない。
  一人のときに何かあったら、どうしよう(不安)と思う。
  私の帰りを待つ父の想いが、痛々しく感じる。せつない。
  帰宅後「探した」「心配した」「警察に電話しようと思った」等の発言が繰り返される。
  それを聞くのが、かなりキツイ・・・。

今、ヘルパーさんに頼んで来てもらっても、また同じようなことを経験している。
おそらく「父の存在を気にしないで自分の予定をこなす」ことは、今後も無理だ(限りなく不可能に近い)と思う。

こうして、ずっと“きついことを避けている”と、父にとっては快適かもしれないが・・・現実的には“私がミイラ化してしまう”部分があった。
「やりたいことができない」と思う自分が、“閉塞感”を生んでいる。
だから、“がんばらない介護”を目指した方がより健康的であることに結論は至ったのだが・・・肝心の問題は、周辺の状況ではなくて、私自身の心の中にあるようだ。
“どのような状況なのか”ということは、あまり関係ないのかもしれない。
実際、自分を追い込んでいるのは、自分自身の思考や“この心そのもの”であり、
「私が私自身を追いつめている」からだ。

では、「なぜ、気持ちが落ち着かないのだろうか」・・・。
これからは、この辺りの思考部分を、もっともっと掘り下げていく必要がありそうだ。

やはり“私の心の安定が得られるか否か”が、キーポイントなのだろう。
「感情をコントロールする能力」を、いかに私が駆使して、
・・・この自分自身の想いを克服していけるのか・・・ということなのだと思う・・・。
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2 コメント

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エールに感謝です! (sachi)
2005-09-30 20:37:13
ホント・・・昨日も今日も、奇麗な青空でしたね。

ぽっかりと白い雲が印象的でした。



ケムシさん、「ちょっと褒められすぎ?」と思うぐらいの・・・暖かいコメントをありがとうございました。

私の尺度で、私にしか当てはまらない感覚や思考なども多々あると思いますが、「受け取りやすい」とのお言葉・・・勇気をもらえますネ。

有難う~!

お互いに影響し合いながら、分かち合いながら、成長していければ良いですね。

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今日も空は快晴です♪ (ケムシ)
2005-09-30 10:34:10
ついついケムシで書き込みます。

お父様が快適に心穏やかに暮らせるために、

sachiさんが、今までの暮らしを変え、お父様ペースの生活にあわせている‘キツイ’状況。

やりたいことができなかったり、っていう閉塞感… 記事を読みながら眉毛が八の字になってしまいました…

sachiさんがそれでも御自分の感情をコントロールして…まずは自分が適応することから取り組もうとしている姿に、sachiさんの偉大さを感じます。

今、自分がお気楽に暮らしていることもあり、sachiさんの毎日の‘がんばらない介護日記’は生き方・考え方のバイブルみたくなってます。(私にとってとても受け取りやすいんです。)

記事の最後は必ず、プラスのおもいでしめくくられる。そういうおもいの中に、sachiさんの気持ちがたくさん凝縮されている感じがします。
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