思いやり

2009年10月09日 | 社会 -

今日は、静けさの中、様々な鳥が鳴いている。

台風の去った後、空気も景色も違って見える。
きっと何かが変わっているのだろう。

雨の後の“ほこり”が取去られた時の“空気の清浄”のように・・・
真夜中に、恐怖に震えた雷(稲光)や豪雨。
それが通り過ぎた後に感じる「清清しさ」のように・・・。



私の中に、今、「思いやり」という言葉が、ずっとひっかかっている。
仏教の慈悲、キリスト教の愛・・・・・。
数々の言葉の中でも尚、素朴で、簡素で、そのままの意味合いが伝わる言葉!
何かが起きたとき、まず相手の立場に立って慮り、相手の心理状態になって、
考察していく・・・・それが、「思いやり」である。
「気配り」や「気遣い」とも近く、昔の全国の日本人が日常で必ず使っていた
やり方であり、心の仕組みである。


今日も、電車を降りようとした途端、突然出口の中央に陣取り、上を見上げる
青年と遭遇した。彼は、停車駅の地図を確認したかったようだ。
電車が停車駅に到着すると、出口は開くわけで、多くの人が出入りするのだが、
青年には“その想像力”が働かなかったようである。
彼には、周りの状況が見えておらず、他人の都合を気にする気配もなかった。
それはそれで、いいと思うが・・・・社会のルールだけには配慮してほしいと
思ってしまう私がいた。
その後、これも一つの「思いやり」の延長線上に存在する思考回路ではないかと
感じてしまい、なんとなく切ない感情にかられた。
どうして、こういう人が増えてしまったのだろう・・・・と。


世の中の人々が全て、心の底から「思いやり」を持って相手に対峙していけば、
また違った世界が成り立つのではないかと、しみじみと感じる。
確実に、人々は、今よりも穏やかに(平和的に)生活していけるだろう。
しかし、現実は・・・・そうではないことが多い。
そうすることが“厳しい”と言うべきか。
人が「思いやり」を(最優先として)持って生きていくためには、現代社会では
どうしても“捨て去らなければならないもの”があるからだ。
そういう構造になっているのが、今現在の日本社会であると言えなくもない。
そして、こういう理想的な生活を実行しようと邁進するならば、個々の「知力」が
必ず必要になってくるからだろう。


心のおもむくまま、自然に、素直に生きるのは・・・骨が折れることでもある。


台風

2009年10月08日 | 出来事 -
10年ぶりの大型台風(18号)の猛威に不安が募っている。


我が実家(四国)では、数年前、70年ぶりの堤防決壊により、
家も庭も畑も、道も・・・泥水で襲われた。
近所では床上浸水や被害が多く、そのために結局建て替えをした家もある。


当時の実家の庭には、わらや、墓場の卒塔婆などがあふれており、まるで
流れ着いたかのように、敷地のいたるところに、ごみが山済みだったという。
親戚のおじさんや、隣のおじさんやおばんさんが掃除してくれたらしい。

私が帰宅した時は、電化製品の検査をまずやって、電気のブレーカーを
入れるという徹底振りで、電化製品に関しては、洗濯機やエアコンなど
買い替えを覚悟していたことを思い返す。
(結局、基盤の手前で浸水はとまっていたために、買い替えはしなかった)


「大型台風」と聞くと、その時のことが思い出される。
若い頃の台風がらみのエピソードや苦労話よりも、今は故郷:実家の様子が
本当に心配である。大笑いのエピソードもたくさんあるけれど・・・ネ。


当地は、まだ雨もひどくはないが・・・
四国の降水量は多いと、ニュースは警戒を呼びかけている。
今回も、無事に、実家に被害がないことを祈るのみ・・・。


Another Part of Me

2009年10月06日 | 人物 -
Another Part of Me



今、私が大好きな曲(マイケル・ジャクソン)の一つです。
このステージは、いつもと違って、とてもキュートな苦笑いのマイケルが登場!
「音楽にあわせて、心の感じるままに踊る」と言っていたマイケル・ジャクソン。
これも、とても素晴しいステージですが、途中で(一瞬)歌をやめちゃいます。
何故かというと・・・・・

               マイケルのジッパーが下がっていたのでした。





私は、このマイケルの曲(作詞&作曲)が大好きです。

We're Takin' Over
We Have The Truth
This Is The Mission
To See It Through

Don't Point Your Finger
Not Dangerous
This Is Our Planet
You're One Of Us

We're Sendin' Out
A Major Love
And This Is Our
Message To You
(Message To You)
The Planets Are Linin' Up
We're Bringin' Brighter Days
They're All In Line
Waitin' For You
Can't You See . . .?
You're Just Another Part Of Me .



ウェルかめ

2009年10月04日 | 雑感 -

我が故郷「徳島」には、数々の素晴しいモノがある。

数日前から放送がはじまったNHKの朝ドラは、そんな故郷を舞台にしたドラマ。
期待をして放送日を待っていたが、まずまずのすべりだしというところだろうか。

随分前から期待をしていたが・・・
面白く、制作してほしいと思いながら、何か“もの足りなさ”を感じるスタート!
前回の朝ドラのヒロイン「星野知子さん」も出演しているが・・・・・
(軸になる出演者の魅力と、出演者のバランスが乏しいのが、全体的な感想!)


それに、何と言っても、言葉のアクセントに、やっぱり違和感がある。
方言というのは、本当に表現するのは難しいものだと思う。
だって、懐かしさを感じられないんだもん。
地元の人の気質やテンポが理解できていれば、あのような会話にはならない。


それから・・・
地元をよく知る人間の“ある意味でのやきもち”のようなものだろうか。
どうして、「かめなの?」みたいな・・・・(笑)。
  (「ウェルカム」との語呂合わせにしては、短絡過ぎるではないか!)

海がめの産卵などでは、全国的に有名な当地ではあるが(貴重な財産だが)、
目先の観光ポイントを選んで、むりくり繋げていないことを、ただ祈るのみ!
もっと劇的な場面で、海がめの存在を登場させることもできただろうに・・・。
それだけ感動的な「産卵」と「子亀の巣立ち」なのに・・・・。



何よりも、ドラマの醍醐味は「登場人間がどのように描かれているか」・・・
ということ。
それがまだ、ぼやりん~としているので、なんとも全体的に“もの足りなさ”が
芽生えてくるのかもしれない。
キャラクター構成も、よくある元気なヒロインに、よくありがちな家族像なので、
どのように展開していくのかが、これからの楽しみでもありそう。

ヒロインが夢としている「世界をつなぐ編集者」というのも、ある意味では
時代に逆行したイメージだけれど、それを(あえて)狙っているのか?!
(ペーパーレスの時代に、何らかの企画意図があるのか、まだ理解できない)
地元の地方紙で、四国霊場取材などであれば、まだマシだけれど・・・・・
より素朴に、ストレートに、主役の生き方を設定してもよかったのではないかと、
この田舎者(私)は感じる。
現代は、大志を抱く時代というよりも、身の丈を知り、自分らしく生きる時代!
ヒロインの成長が、どのような過程を経ていくのか、興味深く視ていきたい。


それに、「遍路宿」を主人公の生まれた家に設定しているのに、全くその意味が
ないような・・・スルーしていくストーリー展開はいただけない。
もし、主人公が子どもの頃から「遍路宿」で育っているのであれば・・・
四国霊場を、歩き遍路している人々と交流してきたはずなわけで、何らかの影響を
受けてしかるべきであると思うし、それだけの覚悟や意図をもって来ているのが、
現代の歩き遍路の人々だから・・・・・
どうしても主人公の行動(感情の変遷)に「軽い印象」を持ってしまうのだろう。
また、「遍路宿」には、奥深い“人と人との交流(接待)”が息づいている。
お遍路さんの宿のお世話は、ただ「宿泊所」としてのお世話だけではない。
お若い女将さん(お母さん)一人がきりもりしているとの設定ではあるが・・・
これもまた(私の中に)薄っぺらになってしまっている要因かもしれない。
おばあちゃん役がいて、遍路宿の様子があり、人生訓など語ってくれたりすると、
ドラマに重厚観も出て、まだ少しは納得するのだけれどなぁ。



何より強く感じるのは・・・・
このドラマ全般に言えるのだが、「明るさ」だけが前面にでてしまっており、
徳島独特の個性や憂いが感じられず、非常にもの足りない印象がする。


もっと違った視点がほしいけれど、まだはじまったばかりだから、とにかく今は
ストーリー展開にも期待して観てみようか―と思っている。

随分と離れていた「NHK朝ドラ」というものに、久しぶりに戻ってみようと思う。