癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

田部井淳子講演会&香雪園の紅葉

2014年10月26日 | イベント鑑賞・参加

 午後から湯の川の花びしホテルを会場にした、はこだて男女共同企画フォーラム2014「田部井淳子講演会」に参加してきた。演題は「世界の山々をめざして~人生は8合目からがおもしろい~」。会場びっしりで、1000人ほどは入っていたのではないかと思われるが、9割は女性だった。

 1975年にエベレストに女性で世界初の登頂を成し遂げた田部井さんだが、75歳とは思えない若々しい声で、聴いている人に元気を与える内容と上手な話し方だった。

 福島出身ゆえに東北大震災で避難生活をしている人たちを元気づけるために、山に誘ってハイキングをした話に始まって、2012年から福島の高校生を富士山へ登らせている話、山仲間と一緒にシャンソンを習い、何度もコンサートまでやってしまった話・・・その後、1975年のエベレスト登頂や最近目標にしている世界各国の最高峰登頂のスライドを上映してくれた。

 この講演会の趣旨からしても、参加者のほとんどは登山はやらない方々であろう。しかし、実にユーモアに富んだ笑いを誘う楽しい話に聴き惚れていた。あっと言う間に1時間半が過ぎた感じだった。

 中で、印象に残ったフレーズは「山の一歩一歩は辛いけど、誰も代ってくれない、自分で歩くしかない。それが登頂の喜びに繋がる」「明日何をしようかと考える人生でなく、明日も明後日もずっとやることがどんどん出てくる人生が幸せ」「年は取っても、まだまだ自分の歴史を豊かなものにして、死ぬときには満足して死にたい」などなど・・・今でも世界を股にかけて活躍し、「年間150日を山で過ごす生活だが、残りの200日も充実した豊かな日々にしたい」には、大いに共感できる。


○香雪園の紅葉
 講演会が湯の川だったので、午前中に香雪園の紅葉を見に行った。毎年のように行っているが、飽きることのない美しい紅葉が展開していた。