
〈今回の再訪の一番の狙いだった秋田駒ヶ岳ムーミン谷(馬場の小路)のチングルマの群生〉
秋田駒ヶ岳は、秋田県最高峰の男女岳(女目岳)を中心とした、火山群の総称で、花の百名山でもある。乳頭山は、山容からくる秋田側の呼称で、岩手側では烏帽子山と呼ばれている。日本三百名山に選ばれているが、麓に古くからの湯治場の点在する乳頭温泉郷が有名である。
前回は、06年10月に、秋田駒ヶ岳に妻と一緒に登り、下山後に、車で乳頭温泉に移動して、その日の内に単独で乳頭山に登っている。
今回は、乳頭山から乳頭温泉郷の蟹場温泉に下山すると、アルパこまくさへ戻るバスがあることが分かったので、秋田駒ヶ岳から乳頭山まで縦走することにした。
さらに、前回は歩いていない秋田駒ヶ岳のチングルマの花畑が広がるムーミン谷(馬場の小路)と、コマクサの大群落が広がる大焼砂も歩くことにした。南下して北上し直すので、最も遠回りの縦走である。
6:01発のシャトルバスに乗り、8合目登山口を6:45に出発。
新道コースを登って、阿弥陀池を目指した。


新道コースの展望台・片倉岳。雲海の下は田沢湖。赤いヘルメットの老夫婦が可愛かった。

阿弥陀池に姿を映す最高峰の男女岳へ

7:40、男女岳登頂

阿弥陀池に戻り、第2峰の男岳を目指す

湖畔を黄色に彩るミヤマダイコンソウ

湿地に多い、北海道では見られないヒナザクラ

エゾツツジ越しに男岳山頂を望む

男岳山頂に祀られている駒ヶ岳神社

男岳山頂から、このあと下ったムーミン谷(馬場の小路)と小さなカルデラを持つ小岳を見下ろす

ムーミン谷から下ってきた方を振り返る

大焼砂斜面を覆うコマクサ

方向を北に変えて、大焼砂の尾根を横岳まで登る。

大焼砂斜面をピンク色に染めるコマクサと、通ってきたムーミン谷と男岳を望む

9:40、3時間で横岳を越え、9:55、縦走路分岐となる焼森から乳頭山(左)とこれから越える湯森山と笊森山を眺める。

縦走路を彩るヨツバシオガマとハクサンチドリ

湯森山から秋田駒ヶ岳を振り返る

熊見平から笊森山を見上げる

11:45、5時間で笊森山到着。縦走者と乳頭山から足を伸ばした登山者が多かった。岩手山が近い。

笊森山から乳頭山を望む

初めて目にしたオノエラン

途中にもたくさん咲いていたハクサンシャクナゲ

独特の姿をした乳頭山山頂が近くなる

12:40、6時間で乳頭山山頂到着。はるか秋田駒ヶ岳を望む

下りに通った田代平山荘前の沼から乳頭山を見上げる
14:15、バス停のある大釜温泉前に到着。7時間30分に及ぶ縦走のゴール。
同じバス停に、同じコースを2日掛かりで縦走してきたご夫婦がいて、驚かれた。
14:30のパスに乗り、14:55、アルパこまくさに到着。早速温泉で汗を流し、疲れを抜く。
明日は、八幡平の予定だが、3時間半ほどの行程だし、途中にコンビニや食事できるところもなさそうなので、ここに連泊して、明日の早朝に移動することにした。
ブログを打ち終えて、新幹線の停まる田沢湖湖駅前まで走り、駅前食堂で、焼き肉定食を食べた。スーパーで買い物をして、アルパこまくさへ戻った。