国道から見えないこともあって、昨日の新聞で紹介されるまで知らなかった乙部町の滝瀬海岸。早速、車を走らせた。
この白い断崖は江戸時代から「シラフラ」と呼ばれ、「白い傾斜地」の意味とされる。日本海に面し、高さ30m、長さ500~600mの崖が続く。約500万年前の火山噴火で海底に堆積した地層が隆起してできたという。
厚沢部・江差方面から国道229号線を乙部町へ向かい、慶長トンネルを抜けて2.2kmほど進むと、市街地手前の滝瀬地区の交差点に、新しい「滝瀬海岸(くぐり岩&シラフラ)」の案内看板ができていた。
そこからから海側に向かって脇道に入ると、行き止まりに駐車場がある。そこからから急坂を100mほど下っていくと滝瀬海岸に出る。
海岸へ下り立つとすぐ右側にある「くぐり岩」
海辺の砂浜を分断する形でできた大きな岩には、通路になる穴がぽっかりと空いている。この穴は、400年ほど前の慶長年間にニシン漁の効率化を図って人手で掘削したことによってできたとされており、人々がここをくぐって行ったことから「くぐり岩」と呼ばれるようになったらしい。
「くぐり岩」を潜ってみる
次に、「シラフラ」を目指す。「くぐり岩」から海岸を600mほど南下しなくてはならない。船を上げ下げする斜路を越えると初めて目に飛び込んでくる。
いつかは崩れそうなひびが入ったところもある
堆積物の中には岩も含まれている
上の小沢から流れ出す水が縦の縞模様を造っている
少し大きい沢の落ち口を見上げる
シラフラの手前には滑滝(なめたき)も
拾って持ち帰った漂流物の長さ25cmほどの漁灯 なぜか韓国語の書かれた旗が立っている
韓国語の書かれた漂流物が多い
<このほかの乙部町の見所の岬>
東洋のグランドキャニオンと呼ばれる「館の岬」
北海道天然記念物に指定され、北海道自然百選にも選定されている「鮪(しび)の岬」
柱状節理の岩肌がマグロのウロコのように見えることや岬の形がマグロの背に似ていることが名前の由来