癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

薮山山行「丸山(松前)」

2018年11月02日 | 登山・旅行

下りの薮尾根下の植栽地から山頂を振り返る


GPSトラックログに基づくコース図

 この丸山(525m)は松前市街地の真北、直線距離で6.6km地点に位置する薮山である。地図上の林道か林道跡を示す点線でアプローチを考えると、東側の札前地区の牧場の管理道路からのコースと、故齋藤浩敏さんが歩いて、著書『魅する山々~道南百座紀行』に掲載されている石崎松前線の土岐沢林道入口からのコースの2通りが考えられた。

 距離的には、車で牧場まで入れる前者の方が近いので、初夏にそちらからトライした。しかし、地図上に点線で記載されている林道跡は痕跡すらなく、30分の薮漕ぎで撤退した。そこで、齋藤さんの土岐沢林道からトライしよと思っていた。

 たまたま今週の日曜日に函館山の会のHa会長とSHOさんが、その土岐沢林道から登って来たという情報をいただいた。「土岐沢林道の入口にはゲートがあって、車は入れないが、非常に快適な林道である。頂上の方へ回り込む地点の手前の刈分け道に入ったら途中でなくなり、30分の薮漕ぎだった。林道をそのまま先に進むと薮漕ぎは少なく済みそうだ」とのことだった。

 もたもたしていると、石崎松前線が冬期通行止めになるので、天候が回復した昨日に出掛けた。しかし、向こうはまだ雨が残っていて、土岐沢林道入口までの偵察だけで戻り、今日改めて出直した。
 国道228号の松前市街地手前の石崎松前線(道々607号)へ入り、11.5kmの舗装道路を走ると、土岐沢林道入口へ到着。


7:20、土岐沢林道入口ゲートとその手前の熊の糞を写してスタート。
この後、熊の糞は10数ヶ所落ちていたが、比較的古いものばかりだった。鈴と笛を鳴らしながら進んだ。


路肩の笹刈りもされていて、整備の行き届いた快適な林道が続く。
尾根にそって標高400~500mの間の緩やかなアップダウンを繰り返しながら進む。


8:15、約1時間で最初の分岐に到着。右は廃道になっていて、左へ進む。


林道の左側には、あちこちに植栽地がある。このために林道が整備されているのだろう。


8:45、ようやく進む先に、目指す丸山を特定することができた。

 そのすぐ先にSHOさんたちが取り付いた刈払い道があった。しかし、その先の林道の様子も知りたいし、いよいよになったらもっと頂上に近づいてから薮漕ぎをしても良いと思った。
 その先の快適な林道は、地図上の林道と別れて、頂上とは反対方向へ続いていた。しかも、地図にも記載されていない。


地図上の林道の分岐の先は、すでに廃道になっていて、灌木が生えていた。
それを掻き分けながら進むと西側から頂上へ近付いて行く。


途中から、地図にない林道跡が出現。どうやら頂上の南側へ回り込んでいるような感じなので、先へ進んでみた。


案の定、頂上の南側のすぐ下に続いていた。直線距離で60mの地点から、笹やぶの急斜面に突入。


9:35、2時間15分で、三等三角点(点名・丸山)に迎えられて頂上に到着。
笹やぶ漕ぎはわずか10分で済んだ。三角点の周りの笹を刈払って、記念撮影。


谷を挟んで、未踏の難関の山・柿崎山が見える。この山は冬に海岸から長い尾根を辿る予定だ。


木の間から日本海も見える。


北北東の方向に山頂部に雪を抱いた大千軒岳も見える。左手前の山は踏破済みの八兵衛岳か?

簡単に腹ごしらえをして、10:00下山開始。
 まずは、登りと同じ斜面の笹やぶを漕いで林道跡に出た。少し戻った地点から、登りのコースを大幅にショートカットできそうな尾根を見つける。下りの薮漕ぎは楽なので、その薮尾根を下ることにした。


15分ほど笹薮を漕いで下ったら、突然目の前にきれいな植栽地が広がっていた。
その中を通って下ったら、刈り払い道に出た。これがSHOさんたちの登ったコースだろう。


案の定、登りで確認しておいた刈払い道だった。
 ということは、この下ったコースをSHOさんたちは登り下りしたということなのだろう。
 ここまでで、頂上から30分だったので、時間も含めてだいぶショートカットになったようだ。
 このコースを登りのは辛いので、登りと下りでの理想的なコース取りに自己満足しながら下山を続ける。


11:50、1時間50分でゴール。

 総距離は約15kmだったが、林道歩きが快適だったのと薮漕ぎが少なかったので、山頂休憩も含めて所要時間4時間30分だった。思っていたよりずっと楽勝モードでの1山ゲットだった。


石崎松前線も下の方へ下りて行くとヤマモミジの紅葉がきれいいだった。

国道に出て、松前温泉で疲れを癒して、15時には帰宅できた。