奥州街道(松前道)の地図と22の宿場
旧奥州街道は江戸から三厩までの約800km、110超もの宿場を数える国内最長の街道である。この街道は、松前藩の参勤交代のルートでもある。
そのうち、「松前道」と呼ばれているのは、三厩宿~盛岡宿間の22の宿場を繋ぐ約280kmの道のりである。これより南の盛岡宿~仙台宿間は「盛岡道」とか「南部道」、仙台宿~白河宿間は「仙台道」と呼ばれている。白河宿~日本橋までは、江戸幕府が直轄した「奥州道中」と呼ばれ、途中から日光街道が別れている。
今回は、そのうち、盛岡までの「松前道」を歩く予定である。日が短く、寒い時期でもあるので、無理せずあちこちゆっくり見ながら、30km平均で歩きたいと思った。しかし、宿場間の距離で計画を組んだら思うように行かなかった。宿場間でうまく宿が見つかれば、距離を調整するつもりだ。
山旅は車中泊で安上がりだが、歩き旅の難点は宿代が掛かることである。できるだけ安い宿を探して、ケチケチ旅行に徹するつもりだ。
なお、旧街道の地図は、ウェブサイトにアップされている宿場間の詳しい地図を印刷したが、
スマホに現在地も表示される旧街道を示したgoogle mapもみつかった。便利な世の中だ。
<急きょ今夕出発>
明日の朝、始発の北海道新幹線に乗って、奥津軽いまべつから三厩へのJRに乗り換えて行けると思って計画を組み、今日その切符を買いに行った。しかし、こちらの勘違いで、新幹線から三厩行きのJRの乗り換え駅が、奥津軽いまべつの駅から離れた津軽二股駅で、予定していた電車に間に合わないことが分かった。その次は5時間後である。
ところが、1~3泊目の宿を予約してしまったので、大幅な計画変更はできない。なんとしても明日の朝、三厩駅着7:46のJRに乗りたい。
いろいろ考えて調べたら、青森駅前に今晩2500円で泊まれるビジネスホテルが見つかった。そこで、今夜の18:00発の青函フェリーに乗って、そのホテルに泊まり、明日の朝青森発6:15のJRに乗れば、それが当初の計画通りの三厩駅着7:46のJRに接続することが判明。これなら、予定通りに歩き始められる。
おまけに、新幹線利用では5820円だが、この方法なら、フェリー代1440円+ホテル代2500円+JR代1140円=合計5080円で済む。時間は何倍も掛るが、時間は売るほどある。安いに越したことはない。これで良しとして、計画を遂行することにした。
<あす以降の計画>
①11/16(金)
青森駅6:15~6:58蟹田(乗り換え)7:07~7:46三厩駅8:07~(バス)~8:13義経寺
1三厩宿~5.5km~2今別宿~22.5km~3平舘宿 <28.0km>
②11/17(土)
3平舘宿~12.8km~4蟹田宿~7.7km~5蓬田宿~13.8km~6油川宿<34.3km>
③11/18(日)
6油川宿~5.8km~7青森宿~7.2km~8野内宿~18.2km~9小湊宿<31.2km>
④11/19(月)
9小湊宿~14.5km~10馬門宿~3.0km~11野辺地宿~24.1km~12七戸宿<41.6km>
⑤11/20(火)
12七戸宿~15.1km~13藤島宿~4.0km~14伝法寺宿~6.8km~15五戸宿<25.8km>
⑥11/21(水)
15五戸宿~19.7km~16三戸宿~10.2km~17金田一宿~6.1km~18福岡宿(二戸)<36.0km>
⑦11/22(木)
18福岡宿(二戸)~7.4km~19一戸宿~32.3km~20沼宮内宿<39.7km>
⑧11/23(金)
20沼宮内宿~16.4km~21渋民宿~19.3km~22盛岡宿<35.7km>
⑨11/24(土)予備日
⑩11/25(日)移動日
盛岡10:05~高速バス~13:10青森フェリーターミナル14:35青函フェリー18:25
※盛岡駅西口23のりば(3300円)