国内で唯一運転中の原発、福井県大飯原発4号機は、計画通りならば、「定期検査」のため15日深夜に発電を停止、16日午前1時半ごろに原子炉を止めたはずだ。国内原発50基全部がおよそ1年2か月ぶりに運転を停止したことになる。
いっぽう、福1原発で放射能汚染水貯蔵タンクを囲むせき内にたまっていた水が台風18号接近に伴う大雨で急激に水かさが増し、あふれ出たという。東電は「あふれたのは雨水」としているが、漏出した水に放射性物質が含まれていないか調べていた。
結果として東電は、「台風の接近に伴う降雨により、汚染水貯留タンクCエリア(東)およびCエリア(西)堰内には多量の雨水が溜まり、急激に水位が上昇してきていることから、このままでは溢水する可能性があります」「当該エリアの堰内溜まり水の放射能濃度(全ベータ)が以下の通り、ストロンチウム90の告示濃度限度(30Bq/L)より低い値となっており、堰内の溜まり水は雨水であることから、準備が整い次第、緊急措置として、当該堰内に溜まった雨水を堰ドレン弁にて、堰外に排水します」「なお、台風の接近に伴う降雨により、他の汚染水貯留タンクエリア堰内に多量の雨水が溜まった際に、堰内溜まり水の放射能濃度(全ベータ)がストロンチウム90の告示濃度限度(30Bq/L)より低い値であり、雨水と判断できるエリアについては、溢水を避けるために当該堰内に溜まった雨水を緊急措置として、堰ドレン弁より同様に排水いたします」とのこと。
つまり、雨水が溜まったことを理由に、緊急措置として、排水するのである。
ここに汚染水が混じっていないと、本当に断言できるのか。
福一原発事故で、検察当局は東京電力幹部らを全員、不起訴とした。「天災」だから仕方ない、巨大地震は想定外と判断した結果だろう。今回も「台風だから仕方ない」ということになるだろう。
検察は東電を強制捜査していない。不起訴を受けて、証拠や関係資料の隠蔽は、さらに進んでいくだろう。
東電が汚染水問題の解決のため招聘したアメリカの専門家 レイク・バレット氏が、福一原発のことを「スリーマイルの事故よりも複雑」と言いつつ、「汚染レベルが十分に低下し国民の信頼が回復したら、放射性物質を取り除いた汚染水は海に放出する必要がある」との考えを示したりもしている。同氏は「汚染水タンクを増やし続けているのは、問題の先送り」「汚染水の除染が計画通りに進めば、福島第1原発近海で取れた魚を孫にも安心して食べさせる」とも言っているという。
自民党石破幹事長の「地下水が汚染される前にバイパスして海に放出」発言は、こうした意見をバックグラウンドにしているのだろう。だとすれば、この国はあくまでもアメリカに主導権を取られている。
と思ったら、毎日新聞によれば、台風18号の影響で、福井県敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅに通じる道路で土砂崩れが発生し、もんじゅが16日未明から孤立しているという。 原子炉などの情報をもんじゅから原子力安全基盤機構(JNES)に自動で送るシステムにトラブルが生じ、データ伝送ができなくなり、補修担当者が現地に行けない状態が続いているというのだ。情報は手動で送り、運転停止中の原子炉の安全性に問題はないというが、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構によると、16日午前7時ごろ、もんじゅから約2・5キロ離れた県道(同県美浜町)で土砂崩れが発生しているのを職員が発見したらしい。県道はもんじゅに通じる唯一の道路。昨夜から、職員など約40人がもんじゅ内にいるという。県が復旧を急いでいる。 また、もんじゅ敷地内の正門付近の道路でも午前3時ごろ、土砂崩れがあり、通行できなくなっているという。
こういう場合の対応策は立てられていたのか?
再稼働など夢のまた夢。
いっぽう、福1原発で放射能汚染水貯蔵タンクを囲むせき内にたまっていた水が台風18号接近に伴う大雨で急激に水かさが増し、あふれ出たという。東電は「あふれたのは雨水」としているが、漏出した水に放射性物質が含まれていないか調べていた。
結果として東電は、「台風の接近に伴う降雨により、汚染水貯留タンクCエリア(東)およびCエリア(西)堰内には多量の雨水が溜まり、急激に水位が上昇してきていることから、このままでは溢水する可能性があります」「当該エリアの堰内溜まり水の放射能濃度(全ベータ)が以下の通り、ストロンチウム90の告示濃度限度(30Bq/L)より低い値となっており、堰内の溜まり水は雨水であることから、準備が整い次第、緊急措置として、当該堰内に溜まった雨水を堰ドレン弁にて、堰外に排水します」「なお、台風の接近に伴う降雨により、他の汚染水貯留タンクエリア堰内に多量の雨水が溜まった際に、堰内溜まり水の放射能濃度(全ベータ)がストロンチウム90の告示濃度限度(30Bq/L)より低い値であり、雨水と判断できるエリアについては、溢水を避けるために当該堰内に溜まった雨水を緊急措置として、堰ドレン弁より同様に排水いたします」とのこと。
つまり、雨水が溜まったことを理由に、緊急措置として、排水するのである。
ここに汚染水が混じっていないと、本当に断言できるのか。
福一原発事故で、検察当局は東京電力幹部らを全員、不起訴とした。「天災」だから仕方ない、巨大地震は想定外と判断した結果だろう。今回も「台風だから仕方ない」ということになるだろう。
検察は東電を強制捜査していない。不起訴を受けて、証拠や関係資料の隠蔽は、さらに進んでいくだろう。
東電が汚染水問題の解決のため招聘したアメリカの専門家 レイク・バレット氏が、福一原発のことを「スリーマイルの事故よりも複雑」と言いつつ、「汚染レベルが十分に低下し国民の信頼が回復したら、放射性物質を取り除いた汚染水は海に放出する必要がある」との考えを示したりもしている。同氏は「汚染水タンクを増やし続けているのは、問題の先送り」「汚染水の除染が計画通りに進めば、福島第1原発近海で取れた魚を孫にも安心して食べさせる」とも言っているという。
自民党石破幹事長の「地下水が汚染される前にバイパスして海に放出」発言は、こうした意見をバックグラウンドにしているのだろう。だとすれば、この国はあくまでもアメリカに主導権を取られている。
と思ったら、毎日新聞によれば、台風18号の影響で、福井県敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅに通じる道路で土砂崩れが発生し、もんじゅが16日未明から孤立しているという。 原子炉などの情報をもんじゅから原子力安全基盤機構(JNES)に自動で送るシステムにトラブルが生じ、データ伝送ができなくなり、補修担当者が現地に行けない状態が続いているというのだ。情報は手動で送り、運転停止中の原子炉の安全性に問題はないというが、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構によると、16日午前7時ごろ、もんじゅから約2・5キロ離れた県道(同県美浜町)で土砂崩れが発生しているのを職員が発見したらしい。県道はもんじゅに通じる唯一の道路。昨夜から、職員など約40人がもんじゅ内にいるという。県が復旧を急いでいる。 また、もんじゅ敷地内の正門付近の道路でも午前3時ごろ、土砂崩れがあり、通行できなくなっているという。
こういう場合の対応策は立てられていたのか?
再稼働など夢のまた夢。