Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「ほんとうの寒さ」は隠されている

2013-10-13 | Weblog
国連原子放射線影響科学委員会が福島第一原発の事故の人体への影響について独自に評価して報告書にまとめたという。去年10月まで福島第一原発で事故の対応に当たった2万5000人の作業員のうち、被ばく量が多かった12人の状況を詳しく分析したところ、半減期が短く体内から比較的早く排出されるヨウ素133などの放射性物質について影響評価が行われていなかった。報告書は、日本政府・東京電力が作業員たちの内部被ばく量を実際より20%ほど少なく評価している可能性があると指摘。また、被ばく検査開始が大幅に遅れたため、東電による作業員被ばく量の分析は不明確としている。
ひどい話である。
原発事故じたいのひどさ。当事者対応の拙さ。対応すべき政治の鈍感と貧困。どれ一つ取っても数年前なら世論は紛糾し、国政的には総辞職ものだ。すべてがスルーさせられている。

国民は鈍感になりすぎて消費税増も秘密保護法も受け流してしまおうとしている。
安倍政権は賃金アップに取り組む振りをしているが、消費税増ぶんを考えると、公に示されたアップ率でも追いつかない。巧妙に操作されているのなら真偽を確かめようもないが、この国はこの一ヶ月、破綻寸前のアメリカ国債を小出しに数兆円ぶん買う動きがあるという疑惑の情報もある。消費税アップはアメリカに奉仕するためなのか。

秘密保護法に「知る権利」を法案に盛り込むなどというのは形だけに決まっている。秘密保護法に不安を感じる発言をした藤原紀香の身辺を公安が調べたという情報が当局側からリークされているのも気味が悪い。
すべては国民に「なし崩し」を止められないという「諦念」を植え付けるためなのか。
まったく、東京新聞に載った北大・山口二郎教授の発言通りだ。「人々は、福島原発の汚染水が制御不能の状態にあることも、消費増税と経済対策のセットが普通の人の雇用や生活改善につながらないことも、分かっている。つまり、首相が嘘をついていることを知っているのである。しかし、内閣支持率は依然として高止まりしている」

本日も半ズボン・サンダルの自転車通勤だったが、天気予報通り、夜になって急に寒くなる。風も強い。チーム皆、風邪を引かないようにしないと。
長期予報では11月になると例年より寒くなるという。
「春」「秋」というバランスのとれた気候が私たちから失われている。こうした自然の異常が、国民の感覚的な麻痺に拍車を掛けている。
コメント
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