3月23日、文化芸術推進フォーラムの学習会で、文化芸術振興議連のメンバーから、「文化芸術復興基金」という名前が、初めて出た。(写真)
新型コロナウイルス感染拡大防止対策として出された文化イベント自粛要請により、舞台芸術業界への多大な被害が始まっていた。
私は本番中だったが、どのような対応が為されるか知るため、出席していた。
議員から「文化芸術復興基金」という言葉が出たことに、期待を持った人々もいたはずだ。
それから二ヶ月が過ぎても、なかなか様子は見えなかった。私たちもいろいろに動き、〈We Need Culture -文化芸術復興基金をつくろう-〉として、演劇・映画・ライブハウスが合同し、「文化芸術復興基金」の創立を求める省庁要請を行った。
そして、政府が26日、新型コロナウイルスに対応する第2次補正予算案に、文化芸術・スポーツ関係者や団体に対して、活動の継続や再開などを支援するため、総額560億円規模の新たな支援策を盛り込む方針を固めた、と報道された。
民間資金だけで始めるとされた「文化芸術復興基金」との関連は、示されなかった。
文化庁のホームページには、一度公表された内容が、また閉じられた。再検討が必要だと考え、試行錯誤しているのだろう。懸命に取り組む人達がいるのだと、信じる。
大きな事業になるなら、復興の対象である当事者・表現の側の人間も、対応に協力しなければならないだろう。
来月になると、いろいろなことが一挙に動き出すことになる。
まだ実態が見えない中、自分の時間がとれるあいだに、少しでもできることをする。