昨日5月4日、11:51配信のANN Newsによれば、「PCR検査の少なさ指摘 専門家会議が体制充実を要請」ということで、
新型コロナウイルスのPCR検査について、政府の専門家会議は諸外国と比べて日本の検査件数が明らかに少ないとして検査体制の充実を求めました。
2月中旬から先月までに日本で行われたPCR検査は10万人あたりで188件と、アメリカの1752件や韓国の1198件などと比べて少なさが目立っています。専門家会議は国内での感染発生以前に検査の体制が整っていなかったことや保健所の業務が逼迫(ひっぱく)したこと、さらには医療機関の感染防護具の不足などを指摘しました。今後、「抗原検査」のキット開発など検査体制の充実を求めています。
という記事がある。
島津製作所自身が挙げた公式Twitterでは、
「新型コロナウイルス検出試薬キット」を4月20日に発売します。大変お待たせ致しました。 本キットは研究用試薬ですが、国立感染症研究所が定めた評価方法で性能を検証しており、保険適用の対象となっています。陽性一致率・陰性一致率はいずれも100%です。
ということだった。
他社のキットは性能が今ひとつだったというし、このキットはどの病院でも使える。手に入れれば医者は国に相談したり検査機関に運ぶ手間が省けるわけである。
間接的に聞いた話だが、発売当初、某医師会の会長が島津から直接買おうとすると、「卸に聞いてくれ」という回答で、卸に聞いてみると、「キットの配分先を含めて政府が決めるから待ってくれ」ということだったという。某大学病院でも、当初は「供給可能なキット数がかなり限られている」と卸業者に言われたという。
大きな国産メーカーで鳴り物入りで開発して、当初から供給不足というのには、違和感がある。
PCRビジネスの不穏な動きが報道されたり、他社のキットの欠点が公にされたタイミングとほぼ合致して、島津のキットの供給可能な数量が拡大されたという。
政府が検査の自由化に対してブレーキをかけているという疑惑は消えない。
そして昨日、「専門家会議がPCR検査を増やすよう要請した」ということだが、今さら何を言っているんだということにしかならない。
島津製作所がキットを発売して半月も経ってから「政府の専門家会議」がまるで他人事のように、「今後、「抗原検査」のキット開発など検査体制の充実を求めています」というのは、とんちんかんどころか、彼らが「仕事をしていなかった」ということではないか。
総理大臣が検査数を増やすと豪語したのは、いったいいつの話だ。もちろん彼も仕事をしていない。
仕事をしていないだけでなく、現場の邪魔をしているのだ。
写真は昨日の吉祥寺。
濃密接触を避けて行列も間隔をとっている。
どこかの街が人出が多いとか少ないとか、訳知り顔で批判的に言うのは、おかしい。
人は生きていかなければならないのだ。