Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

祝・映画館上映再開! 『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』

2020-06-07 | Weblog
映画 『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』

作家はどのようなジャンルの作家であれ、書いているときは間違いなく作家だが、そうでないときは、ただの人である。
それは私の口癖なのだが、じっさい、秩序なき世界をさまようドヴラートフは、何者でもないし、亡霊のようでもある。
ただ、資本主義も国家の統制も、彼を服従させることはできない。この世界に秩序がなくてもいいが、「同意しない」。
ドヴラートフの偽らないまなざしに、深く励まされる。


⋯⋯⋯⋯以上、Webにコメント書かせていただきました。

映画館が、
ぞくぞくと上映再開 !
まずはめでたい。
 
『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』
以下、解説とWebサイト。

プーシキン、ドストエフスキー、チェーホフに続く20世紀で最も輝かしい現代ロシアの伝説的作家であるセルゲイ・ドヴラートフの知られざる激動の人生、希望と共に生きた6日間を切り取る。
『神々のたそがれ』アレクセイ・ゲルマンを父に持つ、アレクセイ・ゲルマン・ジュニアが描く。
第二次世界大戦から約25年後の1971年のレニングラード(現サンクトペテルブルク)にカメラを据え、ジャーナリストとして働きながら文筆活動にいそしんだ日々から切り取られた、ロシア革命記念日である11月7日の前日までの6日間に迫る。「雪解け」と呼ばれ言論に自由の風が吹いた社会に再び抑圧的な「凍てつき」の空気に満ち始めた時代。のちにノーベル賞を受賞する詩人ヨシフ・ブロツキーらも含め若き芸術家や活動家たちのひたむきな生が描かれる。ヘミングウェイばどアメリカ文学の影響を受け、飄々としたユーモア感覚でロシア文学史においてユニークな存在となったドヴラートフ。仲間と共に苦難をやり過ごし、孤独に葛藤し、自分の人生を生き抜こうとした姿は、私たちの現在と未来に強く訴えかけるだろう。
2018年ベルリン国際映画祭ワールドプレミアに正式出品され、芸術貢献賞で銀熊賞を、ベルリーナー・モルゲンポスト紙読者賞を受賞。劇中では街並みやインテリア、ファッションから小物に至るまで徹底した再現でブレジネフ時代の光と闇をリアルに描き出している。国内外でも話題となり英語圏とスカンジナビアでの配給権を、Netflixが獲得した。
ドヴラートフ役はセルビア人俳優ミラン・マリッチ。不当な弾圧による悲しみを繊細に演じ切り、スクリーン誌に「彼はドヴラートフそのものである」と言わしめた。脇を固める俳優陣には『ヴァンパイア・アカデミー』、『マチルダ 禁断の恋』のダニーラ・コズロフスキー、『裏切りのサーカス』、『ウルヴァリン:SAMURAI』のスヴェトラーナ・ホドチェンコワ、『裁かれるは善人のみ』のエレナ・リャドワなどロシア国内外で活躍する実力派が花を添え、撮影は『ゴッホ~最後の手紙~』や、『イーダ』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされたウカシュ・ジャルが担当。

http://dovlatov.net/#comments
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「9条シャツ」で議員会館に入る

2020-06-07 | Weblog
「9条」を示した衣類では国会関係施設には入れてもらえないと話題になった時期があり、私も何度か入場チェック時に注意されたことがある。何かを羽織っていたので「上着の前を閉めてください」と言われただけで入れたのだが。
ここ数回は、〈非戦を選ぶ演劇人の会〉の「9条シャツ」のみを着たまま入っても、まったくお咎めがなかった。そういうふうに時代が変わったのなら、嬉しい。

写真は、「We Need Culture」の立場で、4日午後、議員会館で立憲民主党の枝野幸男代表、福山哲郎幹事長、逢坂誠二政務調査会長、辻元清美団体交流委員長らと、第2次補正予算での文化芸術支援のあり方について意見交換したさいのもの。
ミニシアターやライブハウス、小劇場、劇団は、文化芸術の担い手・運営主体であり、たんに公演をするための事業体でなく恒常的な支援を必要とする。その果たしている役割が、正当に評価されるべきだということ、である。
詳細記事は以下に。
https://cdp-japan.jp/news/20200604_3050?fbclid=IwAR0Ji0ziRpz9At4LZSP-abFN4DSywIP8uQmSaOut4HCjBZo3_dNuTi5P7DM
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