「文化庁 文化芸術活動への緊急総合支援パッケージ」、今日午後、情報が更新された。国会、省庁も含めた関係諸氏の努力に感謝する。が、まだまだわからないところは多い。
「文化芸術活動の継続支援」ということだが、基本的にコロナ禍による「損失の補償はしない」という判断は揺るがず、「新しい取り組み」のみが対象である。その、国の方針は変わらない。
そして、フリーランス重視は大歓迎だが、コロナ禍で多大な損害を被っている「団体」についての支援が完全に後手になっていることも、事実である。
10月末日までの実施というのは、いかにも早すぎる。どれだけの人・団体がこの短期間に新事業が行えるというのだろうか。しかも三分の一は自己負担しろというのである。ICT(情報通信技術)が重視されているが、ICT費用が六分の一だと自己負担が四分の一になるというのも、はたしてどのように正当な説明ができるのだろうか。
「文化芸術は,それ自体が固有の意義と価値を有する」と、文化そのものの存在価値を認めた「文化芸術基本法」の精神に、現状は、反しているのではないか。
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文化庁以外も含めた各種支援の案内。どれとどれが併願できるのか等、頭がこんぐらがっているのは私だけではないだろう。
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第三次補正はあるのか。日本政府は10兆円の「予備費」を持っている。それが文化に活用される可能性はあるのか。流動的なことは仕方がないが、10月に国会が再開されるまで手をこまねいて待つしかないのか。
基本的に、この国が文化を大切にしてこなかったこと、それを見過ごしてしまってきたことのツケが、回ってきているのだと思う。