Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

うんざりだ

2022-10-05 | Weblog

私は何者かよく知らないがネット界隈では有名人らしい「ひろゆき」なる者が、沖縄の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設反対の「座り込み」にけちをつけてきたらしい。「新基地断念まで座り込み抗議 3011日」と書かれた看板とピースサインの自身が一緒に写っている写真をTwitterにアップし「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」と書き込んだという。翌4日には「『座り込み』その場に座り込んで動かないこと。目的をとげるために座って動かない。知らない間に辞書の意味変わりました?」などと続けているそうだ。

たまたま「ひろゆき」が、山城博治氏らと話している動画がネットに流れてきたが、「ずっと=24時間」などとは、辞書に書いてあるはずはない。勝手に「正論」と思い込んだことを繰り返すばかりの主張を続けながら、薄ら笑いで「最後まで喋らせてくれます?」という彼の言い方のいやらしさに、寒けがした。自分も相手に意見を言わせないで断定ばかりしておきながら、前提がそもそも違うと言っている相手に対して話を聞かないで、議論を自分の側のところでしかさせないでおこうというトーンポリシングの一種で、本当にいやらしい。

彼は、「座り込み抗議」を「3011日」続けてきたことへの想像力は皆無だ。運動への理解のない者がただ冷やかしに来たのだ。こんなの相手にしなきゃいいだけだが、ネット環境で辺野古のことが本質的でない取り上げ方をされることは、理不尽だ。見せしめ、さらし者にするという機能の、インターネットの「場」を使って、手前味噌の「正義」を喧伝する者たちが、多すぎるのではないか。

 

というか、この投稿、迷ったよ。あほらしすぎて。むなしいだけ。なんだけれど、これが「通用」してしまうことは、そんな過去例になってしまうことが、あらゆる面から見て、よくないよ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『藤原さんのドライブ』 チラシ裏面です

2022-10-05 | Weblog

燐光群 最新作 『藤原さんのドライブ』 チラシ裏面を添付しました。

 

『藤原さんのドライブ』 ご案内

 

11月4日(金)〜13日(日) 

座・高円寺1

 

まもなく創設四十周年を迎える燐光群は、主宰・坂手洋二の待望の新作『藤原さんのドライブ』を、11月4日より座・高円寺にて上演、その後国内4都市ツアーを行います。

コロナ禍下の現在、日本のみならず世界各地で、感染症に罹患したため隔離され、外の世界と音信不通にさせられる人たち、いわれのない偏見に晒される事例、大切な人の死や葬儀に立ち会えない場面等が、散見されています。イギリスの劇作家デビッド・ヘアはコロナ禍下の状況を描いた新作『悪魔をやっつけろ』でこう言っています。「まるで中世だ」。その通りです。

閉ざされた島という閉塞状態に置かれた人々を起点に描く本作ですが、過去に燐光群では、『お召し列車』『カウラの班長会議』という、ハンセン氏病の患者となった方々を描くオリジナル作品を作りました。本作もそのような感染症の患者の皆さんが入所する島の存在を背景にしている部分はありますが、舞台は架空であり、物語の構成や登場人物は、純然たるフィクションです。

そこに生きる人たち。歴史の「被害者」として、突きつけられる現実の残酷さ。それでも、時に明るい昂揚を勝ち取り、逞しく生きていく姿を、描きます。

 

多くの人が親族との縁を絶ちました。ひょんなことから自動車の運転を覚えた「藤原さん」は、施設で暮らす人々を島外の故郷やこだわりの場所へ、自動車に乗せて連れて行くことを思いつき、居住者たちの「再会」をお膳立てし、そこに立ち会うことになります。これが劇中で描かれる象徴的なエピソードとなります。

 

 今年7月、『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』下北沢ザ・スズナリ公演では公演初日に関係者にコロナ陽性者が発出、全20ステージのうち12ステージを中止せざるを得ませんでした。8月、坂手洋二もコロナに罹患し一時的に入院、このコロナ禍下の状況で、執筆中だった本作の構想を、大幅に変化させることになりました。

 

『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』で劇団の底力を見せた劇団俳優陣に加え、今年カンヌ映画祭で話題となった『PLAN75』に出演した中山マリも、引き続き舞台に参戦。劇団外では、最近ではNHK朝ドラ『ちむどんどん』波子役で話題の円城寺あや、『僕らの城』で今年前半期小劇場の注目を集め『ブレスレス』に続いて出演する三浦知之も、加わります。芳醇なアンサンブルにご期待ください。

来年で四十周年を迎える劇団の、新たなる一歩となる作品となるよう、準備中です。

ぜひ本公演をご覧くださいますようお願い申し上げます。

 

 

<タイムテーブル>

11月

4日(金)19:00 プレビュー 

5日(土)14:00 ◎

6日(日)14:00

7日(月)19:00

8日(火)14:00◎

9日(水)14:00◎   19:00

10日(木)14:00◎

11日(金)19:00

12日(土)14:00◎  19:00

13日(日)14:00

*11/4(金) はプレビュー。◎は託児サービスあり(要予約)。

*坂手洋二とゲストによるアフタートークを予定しています。

 日程・詳細についてはウェブサイト等でお知らせ致します。

 

一般4,200円(全席指定席) プレビュー3,000円(全席自由席・人数制限有)

 

以下燐光群でのみ取り扱い

ペア前売7,600円  U25/学生2,000円 高校生以下1,000円

*U25以下は証明書の提示要

 

<予約受付開始>   10月9日   10:00〜

<ご予約・お問合せ>

・燐光群/(有)グッドフェローズ 03-3426-6294

・座・高円寺チケットボックス(月曜定休)

 TEL03-3223-7300(10:00~18:00)

日本劇作家協会プログラム

協力◯セゾン文化財団

主催○有限会社グッドフェローズ

提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺

 

<CAST>

鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋

円城寺あや 中山マリ 樋尾麻衣子 尾形可耶子

三浦知之 武山尚史 山村秀勝 西村順子

坂下可甫子 遠藤いち花 宅間脩起

 

<STAFF>

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響○島猛(ステージオフィス)

舞台監督◯大山慎一  三津久  舞台協力○森下紀彦  美術◯じょん万次郎  演出助手○山田真実

衣裳○ぴんくぱんだー  燐光群衣裳部

擬闘◯山村秀勝  進行助手○中山美里  文芸助手○清水弥生  久保志乃ぶ

撮影○姫田蘭  宣伝意匠○高崎勝也

協力○浅井企画  オフィスにしむら

制作○Caco  尾形可耶子  島藤昌代

 

<ツアー 予定>

【伊  丹】 11月18日(金)〜20日(日) AI・HALL

【長  門】 11月23日(水・祝) ルネッサながと

【名  古  屋】 11月26日(土)・27日(日)愛知県芸術劇場

【岡  山】 11月29日(火)岡山市市民文化ホール

 

rinkogun@alles.or.jp  03-3426-6294

 

http://rinkogun.com/Fujiwara_Drive.html

 

チラシ表面  掲載の記事

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする