ドラマで話題になっている、自衛隊の諜報活動組織「別班」。構成員はふだんは自衛官の身分を離れ、海外で諜報活動をしているという。内閣情報調査室や外務省の管轄なのか? とか、話題沸騰らしい。
いろいろな情報によると、総理大臣や防衛大臣さえその存在を知らないのだ、という。なのにお茶の間の人々、巷がみんな知っている、というのがどういうことなのか、よくわからないのだけれど。
学者である知己の方と、「別班」て、あったとしたら、 「米軍直属」でしかないでしょうね、と、やりとり。実在するとしたら、冷戦時に海外で諜報活動をするため米軍の発案で作られたということは、いろいろと出てきている情報なので、当然といえば当然。皆さんその辺りには違和感なさそうである。そういうものがあったとしたら、あったものとして、受け入れるしかないよね、と思っている人たちばかりなのだろう。「権力」に対してただただ従順な人たち。エンターテイメントで描かれ受け入れられることが、「保守」が「保守」であることを、さらに盤石にしてゆく。
政治的な内容のエンターテイメントが成功を収めることじたいは、大歓迎すべきことである。それはそう思わないと、馬鹿馬鹿しい。
しかし、「特定秘密保護法」が成立してしまった以上、迂闊なことは言えないなあ。
写真は、下町のリーズナブルな鰻を出す店の、柳川鍋。去年。むちゃくちゃリーズナブル。柳川鍋って、なんていうか、鰻重に対する、「別班」みたいな気がする。この場合は、「本体に辿り着けなくても、ここはまあ、一つ、今日の所はこいつで納得することにいたしやしょう」という意味の「別班」である。