第五福竜丸のリアル、は、どこにあるか。
この写真はホンモノだ。
マグロ延縄(はえなわ)漁がおこなわれている。
じつに過酷で、時間と手間がかかる仕事だ。
まさに「第五福竜丸」時代の写真。
ただ、もともとこの船は、一九四七年、和歌山県古座、現在の串本町で、カツオ漁船「第七事代丸」として建造されている。
マグロ延縄漁船に改造されて、「第五福竜丸」となったのである。
「ビキニ事件」後は、政府が買い上げ、放射能の減少を観察した後、当時の東京水産大学の練習船「はやぶさ丸」として再建され、一九六七年に退役、廃船処分となった。
その後、解体業者に払い下げられ、船体はゴミの処分場であった埋立地「夢の島」に放置された。
これを知った市民のあいだから保存のうごきがおこり、「沈めてよいか第五福竜丸」の新聞への投書や原水爆禁止運動など全国で取り組みが進められた。
そして一九七六年六月、東京都立第五福竜丸展示館が、開館したのである。
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