Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

南こうせつの終焉

2013-05-15 | Weblog
報道によれば、南こうせつの、東京・日比谷野外音楽堂でのコンサート中盤、「サプライズゲスト」として「親交のある」安倍晋三首相が登場。「当初はあいさつだけの予定だった」そうだが、2人で「あの素晴しい愛をもう一度」を「熱唱」したという。こうせつが「これ以上すごい人はいない。ご紹介します。内閣総理大臣、安倍晋三!」と紹介。雨の降りしきる中、「バックコーラス代わりにSPを引き連れて」ステージに立った。「フォークソング好きなんですよね」と南に振られ「好きなんです」。夫人が大の南ファンという縁で親交が始まったそうで、カラオケにも一緒に行ったことがあるそうだ。「女房には絶対歌うな、と言われたけど、ここは度胸で」と約5分間、フルコーラスで歌い終わった安倍首相は、「サンキュー!!」と叫んで締めくくったそうだ。……感想はない。最悪の首相を「すごい」と言い、自分のコンサートを「カラオケ」に貶めたこの人は、「終わったな」と思うだけだ。南こうせつという歌手にとくに思い入れがあるわけではないが、私の十代の頃の人気歌手ではある。がっかりというのでもない。この国の感性というか、常識というか、そういうものがどんどん滅んでいるのだということを、改めて感じただけだ。たぶんほとんどの人が「別にいいんじゃない?」と思っているだろうことも、うんざりだ。今の若い人は信じないだろうが、七十年代のフォークというのは、基本「反骨」だったのだ。南こうせつはそういう意味では初めから浮いていたのだが。「四畳半フォーク」でも、なにがしか「存在」を賭けている人はいた。まあ、「アンチTV」だったロック歌手も、今やだいたいテレビCMに出ているし、と思うべきなのか?! それにしても南こうせつは、安倍首相のどこを見て、「これ以上すごい人はいない」と思っているのだろうか。……私は保坂展人世田谷区長と親しいというか、出馬時の推薦人の一人なので、その後もいろいろ親しくさせていただいている。いろいろな課題を共有している。公演のアフタートークに出ていただくことはあるし、ダムを題材にした芝居なので『帰還』でもお願いしているが(下北沢ザ・スズナリ 6月7日夜7時の回)、けっして舞台俳優として出演していただくことはないだろう。ご本人もそのつもりはないだろうけれど!
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「戦争ができる国」には慰安... | トップ | 矛盾だらけの「風俗」肯定 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マタイ24)
2013-05-15 04:55:09
ファティマ第三の預言とノアの大洪水について。
h ttp://ameblo.jp/haru144/

第二次大戦前にヨーロッパでオーロラが見られたように、
アメリカでオーロラが見られました。
また、ダニエル書の合算により、
御国の福音が宣べ伝えられるのは、5月15日だと理解できます。
エルサレムを基準にしています。


2018年 5月14日(月) 新世界           +1335日 
            ダニエル9:2         イスラエル建国70年

2018年 3月30日(金) ノアの大洪水         +1290日 過越14日-15日 
2014年 9月17日(水) ダニエル12:11            +0日
2013年 5月15日(水) ダニエル9:24  マタイ24:14    -490日  第一次中東戦争から65年


天におられるわれらの父とキリスト、
死者復活と永遠のいのちを確信させるものです。

全てあらかじめ記されているものです。
これを、福音を信じる全ての方、
救いを待ち望む全ての方に述べ伝えてください。
返信する
Unknown (Unknown)
2013-05-15 19:27:54
どの首相にもいつもがっかりだ。
立派な人間がなったためしはない。
神頼みしたくなる人がでてくるのも
しかたのないことか...
反骨精神は実は若者のこねる駄々に
すぎなく、大人になってお金が好きに
なると文句もなくなると見える。

僕の思い出のこうせつよ
がっかりさせないでくれ。
実家に帰ったら君のレコードは
捨てるよ。
返信する
27年前… (倉内達治)
2013-05-17 12:27:08
高節氏は自宅(大分)の対岸にある伊方原発反対運動に熱心だったのに、今は原発営業マンのたいこどんどんか…
返信する
Unknown (hot)
2013-05-17 20:34:38
>最悪の首相を「すごい」と言い

いやぁ、最悪の首相はおそらく民主党の鳩山氏でしょう
沖縄にも米国にも良い顔をし、トラストミーなんて言ったり、最低でも県外とも言ったりして結局何も決められず沖縄県民にも米国にも不信感を与えただけの首相でしたから
しまいには、勉強すればするほど米軍の抑止力の大事さが分かったと言い出す始末
少なくとも、鳩山元首相よりはマシだと思いますよ

>この国の感性というか、常識というか、そういうものがどんどん滅んでいるのだということを、改めて感じただけだ。
>七十年代のフォークというのは、基本「反骨」だったのだ。

その反骨の精神や60~70年代の学生運動というものがそんなに優れていたのでしょうか?
学生運動の過激化・先鋭化で数々の残忍な事件が起こしたために多くの国民の支持を失いましたけど
むしろ、そのような70年代の反骨精神が常識なんて世界は嫌ですね

火炎瓶投げつけたり、数々の暴力による運動は、憲法9条の非暴力の精神とは正反対だと思いますけど
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事