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フジテレビによる「中居正広問題」についての、「やり直し」会見。
「公正で開かれた記者会見」の実施を求める署名に賛同したこともあって、最初の二時間余りは、テレビ放送を観た。
日本弁護士連合会のガイドラインに基づいた第三者委員会も設置されるようで、賛同してよかったとは、思っている。
会場には、ネットメディアや海外メディアを含め、191媒体、437人が参加。1月27日午後4時に開始し、日付をまたいだ1月28日午前2時24分頃終了したという。
フジテレビ側が被害女性との意志の疏通ができていないことが浮き彫りになったようだ。「第三者委員会」による調査が終わらなければ答えられない、という事項ばかりの中で、十時間を越える会見は、尋常ではないとも言える。私の近しいメディアには、12時過ぎたら「お開き」にしたグルーブも、あったようだ。
下手に出ているようでしたたかに質問をかわすフジテレビ役員たちが有利だったという見方もあるだろう。実際、彼らはタフだ。
ネット上では、質問する一部の記者を揶揄するトーン・ポリシング的な言及も多く見られた。頓珍漢な質問者もいたのだと思うが、十把一絡げにはしないでほしいと思う。
いろいろな記事を見ると、遠藤龍之介フジテレビ副会長が、「接待」に同席する女性のリスクについて、「最初からその女性を1人で会合に差し出すというケースは少のうございまして」と言ったというのには驚いた。「差し出す」と、自分で言ってしまっている。「男性社員もしくは年寄りの女性社員が同伴していくケースが多いのではないかと思います」というのもあんまりだと思う。「年寄りの女性社員」って……。そもそも「接待」なんて、させてはならないのだ。
「プライバシーの観点からの配慮」「個人を特定する質問は避ける」は、正しいことではある。ジャーナリズムは、「裁く」ことよりも、その制約の中であっても、公正に「事実」を追及することによって、出来事の本質を明らかにしてゆくべきだと思う。
長時間の会見ではあったが、少しでも事実を浮かび上がらせてゆくことに貢献したのは間違いないのだから、意義は認めるべきだ。
そして、ネット中心の、伝聞だけで誰かを叩くという風潮への懐疑に繋がった部分もあったなら、そこに意味があると思う。片方側だけからの伝聞情報で性急に結論を出すことへの批判が生まれるなら、それも正しいはずだ。
「公正で開かれた記者会見」は、難しい。それでも、この情況下でできる限りのことをやる、という意味で、この会見は、実施するしかなかった。そう思う。
そして、もっとも尊重されるべきなのは、いま現在、深く傷つき、夢を絶たれ、仕事を奪われてしまった、被害者であることは、忘れてはならない。
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