
つかこうへい氏自身の演出による『売春捜査官』でタイトルロール・木村伝兵衛部長刑事を演じた木下智恵が、本作でも同じ役を演じます。
木下智恵さんと私の出会いは、もう十年以上前になる。じつは、あるプロデュース公演で、共演したのだ。残念ながら共演場面はなかったが、親しくさせていただいた。
その後も、高円寺あたりで自転車で行き来している彼女とばったり出くわすことも多く、いろいろあって、今回、ご一緒することになった。
というのもちょっと違っていて、実のところ、木下智恵さんとの出会いがなければ、私はこうしてつかこうへい作品に挑戦するということには、ならなかったかもしれない。貴重な邂逅だったのだ。
私にとって、つかこうへい作品に取り組むというのは、初の試みで、ほんとうに手強い相手である。
そこで、つかこうへいオリジナル『売春捜査官』の主人公を演じた木下智恵さんとご一緒できるというのは、たいへん心強い。なにしろ、ホンモノと一緒なのだ。
彼女の演じるのを見て、なるほど、そういうことだったのか、と思うことも多く。そして、私なりに、今回のコンセプトのコマを進める。
とにかく、智恵さんが毎日稽古を楽しんでくれているようで、それは嬉しい。
そして、これまでとは違う魅力の木下智恵をお見せできるだろうということには、自信を持っている。
ほんとうである。
とはいえ、つかこうへい戯曲は、手強い。これも、ほんとうに。
まだまだこれから、である。
戦後演劇の金字塔『熱海殺人事件』、 その発展形『売春捜査官』。
二人の「くわえ煙草伝兵衛」が、激突します。
http://rinkogun.com/Atami_vs_Baisyun.html
写真は、智恵さんと、猪熊恒和。智恵さんが木村伝兵衛であれば、とうぜん猪熊の役は、××であろう!
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