
監督・北野武 × 主演・ビートたけし映画『Broken Rage』(ブロークンレイジ)を、観た。Amazon。
要は、バカをやりたいときのたけし映画。
可もなく不可もない。というか、なんでこんなの観てるのあんた、と、画面の向こうから言われている気分。
主人公が住んでいるアパートは、今時もうこんなぼろアパートないよ、撮影するなら今のうちだよ、と、ここんとこ映像業界に提供されているアパートらしい。住民はほとんどいなくて、撮影用の控室等に空き部屋が使われていて、トイレだけ新設されていたりするという噂。昨今のいろんな映画に出てくるそうな。
そういうことも含めて脳天気でいい。
浅野忠信、大森南朋の二人が、明らかに吹き出しそうになってるのをポーカーフェイスで誤魔化しているのも、狙いのうちなのだろう。
構成が、前半と後半でほぼ同じことが繰り返されるのがミソだが、要はこれは、大島渚監督の『帰ってきたヨッパライ』のパロディであると知っていれば良いことあるかというとそういうわけでもない。『帰ってきたヨッパライ』にあった国境問題的な何かは微塵もないし、ただただ馬鹿馬鹿しいのである。
いやだなあ、みんなトシを取ってゆくのだなあ。
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