Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

ソウルの一区切りを付ける日

2009-05-16 | Weblog
ソウル版『屋根裏』配役をすべて決定。チームの意識を作るという意味もあるから、考える要素は多かった。既に劇の方向性を示す演出も始めているが、あらためてこちらの意志はしっかりと受け止めてくれたはず。稽古後、取材一つ。その後、俳優たち主導で奮起のため開いたやはり劇場指定食堂(四軒目!)での、決起集会(?)。今回韓国滞在初の焼肉(豚)を食す。肉は脂身多しだが「無添加」という野菜が嬉しい。夜の大学路に流れてゆく諸君を尻目に帰宿、コーヒーを傍らに、さあ、仕事開始。
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大学路に通う日々

2009-05-15 | Weblog
稽古後、チェ・ヨンフン芸術監督と話。何年前だったか、彼は演出家キム・ガンボ氏と梅ヶ丘BOXに来てくれた。二人はそのとき「屋根裏」セットを見て、どうしてもこのセットそのままをソウルで再現したいと言い始めたのだ。……夕食の話しかないのかと言われそうだが、今日も三つ目の劇場指定食堂で、数年前ソウルで流行り、もはや街の定番になったというオムライス。ケチャップライスではない。そこは大衆食堂で、麺類も含めあらゆるメニューがある。味はいまいちという評判通り。

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黄砂、来る

2009-05-14 | Weblog
黄砂というのはこの大陸にいるとほんとうにあるのだな。今日は軽めの黄砂注意報が出ていたらしい。久しぶりに目薬を使う。最近どうも目鼻が敏感でいけない。黄砂は中国から来る、というイメージらしいが、夕食は韓式中華料理のチャンポン麺。唐辛子いっぱいで真っ赤が基本だが、そうでないのもある。とはいえ、赤くないから辛くないかといったらそんなことはなくて、青か赤の唐辛子の輪切りが入っていて辛みが利いていることが多い。
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劇場指定食堂

2009-05-13 | Weblog
今回、日本から持ち込んだ書き物があり、稽古と打合せの他は出歩かず。飲み会も一切参加せずでちょっと皆さん不満そう。今日は初めて稽古後に劇場指定の魚食堂で皆と焼魚と味噌汁の夕食。味噌汁は味噌汁の色をしているが辛く、焼き魚はわさび醤油でいただくのが韓国流。「劇場指定」というのは、俳優・スタッフは稽古期間中、肉や中華料理店も選べる指定食堂で、一人五千ウォン(四百円弱)以内なら食事できる仕組み。とにかく稽古に行けば飯が食えるというのが韓国演劇界の常識。

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ソウルの雨

2009-05-12 | Weblog
いわゆる「春の雨」ではない。地球温暖化は確実と思いきや、地下の稽古場はじわじわ冷えてくる。……俳優諸氏の個性が少しずつ見えてくる。オーディションの時とも違う。いろいろ気が変わる。配役を早く決めたいが、こういうときは勘と合理的判断が合致するまで待つ。……それにしても、オーディション時も含め、この仕事に入ってから会ったスタッフ・キャスト・劇場関係者全員がみごとに私より歳下だ。こちらのパブリックシアターの現場は若いということか。
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夏みたいなんだが

2009-05-11 | Weblog
稽古は休み。前夜からずっと部屋に籠もって仕事。要は缶詰になっていて、たまたまそこがソウルであるというだけのこと。一度だけ外に出て、近くの市場で、焼魚定食。おばさんは親切だし、キムチなどもついて五百円。言葉が通じなくても何とかなるものだ。というか、ずっとかちかち日本語を打ち込みながら、一言も日本語を口にしない日だった。マキノノゾミさんにちょっとしたお願いのメールをすると、すぐに返事をくれて、双方とも物書きで籠もっていると知る。
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東関親方引退

2009-05-10 | Weblog
外国人力士といえばこの人だった。現役引退時、取材チームに加わった。「SPA」前身「週刊サンケイ」の外注編プロ。関係者インタビュー等。異国日本での苦労と暮らしの中での真摯さに感銘を受けた。今でも若い俳優が「股割り」できないとき、彼の股割りへの執念を話してみたりするが、相手は「高見山」を知らない。……ソウル稽古は読み合わせ。俳優がキャスティングを提案するワークショップ。数日で正式配役を決める。鉄骨の「屋根裏」本体はもう出来上がっている。新しい日常。
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ソウルは初夏の陽気

2009-05-09 | Weblog
関係者に迷惑をかけつつソウルへ。羽田発は便利だが国際便ターミナルへのバス移動時間を計算しておくべき。途中三日間戻るが六月半ばまでいる。宿舎は劇場から二駅の滞在型アパート。大学路の地下鉄駅入口、壁いっぱいに「アルコ芸術劇場 坂手洋二フェスティバル」巨大電飾広告。韓国版『屋根裏』はこれから稽古というのに公演期間の一週間延長が決まる。韓国版『だるまさんがころんだ』も明後日から稽古。韓国版『ブラインドタッチ』は六月上旬、池袋あうるすぽっとで観られる。
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東京最後の日

2009-05-08 | Weblog
オーバーだがともかくそういうことだ。いろんなことが中途半端だがあす出国。協力してくれている人々に感謝するのみ。同時に今日、思いがけない人の思いがけない行動やニュースも飛び込んでくる。騒がしい日だ。……それにしても我が家に意外と韓国ウォンが多くあることに驚かされる。十五年にわたって何度か仕事をしてきて現金で手当等もらい、使う機会があまりなかったということだ。たぶん今回使い切るだろう。一万ウォン札一枚が七百円見当である。

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雨の水槽

2009-05-07 | Weblog
雨の中、ほんとうに一歩も家を出ず。海外に発つ前に既に日本社会と絶縁した心境。昨日に続いて所用の来客あり、外の空気を感じはするが。因果な仕事。まとめに入る段階になってからは時の経つ尺度が歪んでいる状態が続くが、そうならなければ進まないことも経験的に知っている。あと一歩、あと一歩のその先が長い。私のいる部屋は天井裏がないので雨足の強さの変化をダイレクトに響かせる。そんなところにも自然を感じてしまうのは、書いている内容が水と縁が深いからだろう。
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早起きと雨

2009-05-06 | Weblog
雨。粛々と仕事。午前中、思いがけない人から電話。当たり前だが、世の中は回っているということ。これから一ヶ月以上日本を離れるわけだが、そうするとこの手の電話はまったく受けられない。それはそれで仕方ない。……ゴールデンウィーク安売りというのでマクドナルドのハンバーガーを食べてみたりする。家で食べるとビミョーだ。クォーターパウンダーは日本でも七十年代に一時、売られていた。当時は高級品の感じだった。さすがにダブルはなかったと思う。
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雨あがりの夜空に

2009-05-05 | Weblog
清志郎死す。個人的には、あんまり皆が彼を好きだと言うから逆に反発したりもした。同世代とカラオケに行くとわかる。彼ほど皆が「歌いたい歌」を作った人はいない。誰もが彼の「歌い方」そのものが好きなのだ。個人的には、彼が俳優・CMの仕事を増やしてから複雑だった。ともあれ、等身大かもしれない人(そう思わせもしたところが凄い)が、ちょっとツッパる。そのツッパリが、相当な個性と才能と努力と根性がなければ不可能だったと証明していく。それが同世代の感じる「かっこよさ」の一つの指針であった。
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裁判員制度を歓迎する 検察審査会の情報を広めよ

2009-05-04 | Weblog
四半世紀前「陪審裁判を考える会」会員となった。会費を払えず続かなかったが折に触れ諸先輩のお世話になってきた。岸田戯曲賞受賞式で草笛を吹いてくださった冤罪弁護士・後藤昌次郎さん。今や人権弁護士リーダーとして活躍する四宮啓さん。米軍占領下沖縄で陪審員体験を持つ作家・伊佐千尋さん。劇団ぐるみで模擬陪審劇に出たこともある。『危険な話』(88)では日本での「陪審」モデルというべき「検察審査会」を描いた。六十年にわたりこの「検審」が日本で正当に機能してきた事実を目の当たりにすれば、昨今の裁判員制度への不信はあまりにも愚かだとわかるはずだ。量刑判断など調整は必要と思うが。
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積んであるけど、いつか観る

2009-05-03 | Weblog
『天皇と接吻』に出演したジョシュ・フォックス昨秋の作品『SURRENDER』収録DVDを最近人づてに本人から貰ったが、まだ観ていない。観客参加型演劇で、ホンモノのもと米軍スパルタ教官が出演、じっさいに軍事教練をさせるという。聞いただけで疲れてくる。で、この作品が米ドラマ・デスク・アワード(演劇記者賞)の「Unique Theatrical Experience部門」にノミネートされたという報せが新たに届いた。「キワモノ賞」と訳さないでね。かつて『CVR』が受賞した賞。『CVR』日本版再演を望む声は今も多いので、そちらもいずれ実現したい。

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座 高円寺 正式オープン 『化粧』初日

2009-05-02 | Weblog
渡辺美佐子さんのこの一人芝居は一緒にお仕事させていただく前も観ていたが、こうして新劇場こけら落としを飾る新たな初日に立ち会うと、いかに貴重な作品かと深く実感。終幕、客席と一体となった昂揚はただならぬものがある。座高円寺2は、同1より椅子の座り心地もよく、高さがないぶん芝居によっては集中できる感じ。各テーブルにローソクが灯りお洒落に仕上がった二階カフェも正式営業開始。十一時まで営業なので終演後お客さんが立ち寄る習慣を持ってくださることを願う。
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