Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

幻の園内放送?

2011-06-15 | Weblog
堤未果さんとのアフタートーク。アメリカでは「刑務所」が新産業として成り立っているという。その恐ろしいからくりは彼女の著書で。……アメリカから帰国したばかりの彼女は深夜、映像で福島第一原発にキノコ雲が見えたが関連報道がなかったと指摘。午前二時二〇分くらいから白煙噴出があったことは確か。その後ツイッター上ではいろいろな情報が飛び交った。「東京都内でも通常の約4倍の線量」「今先ほど井の頭公園の園内放送で、「そのような事態になっておりますので、来園の皆様はどうぞお気をつけください」との旨が伝えられた」等々。文化省の放射能濃度一覧は前日とさして変わらず。井の頭公園管理課はそのような園内放送は一切行っていないという。……自民党石原幹事長は「脱原発」の動きに関し「集団ヒステリー状態」と決めつける。
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沖縄と福島

2011-06-14 | Weblog
「沖縄と福島の災害は同根 」と訴える《今、沖縄と「フクシマ」が国策の誤りを糾す 6・15集会》が6月15日午後6時から東京・中野ゼロホールでおこなわれる。……「中央の利益のために地方に危険を押しつける」という、沖縄と福島に共通す る行政のあり方が破綻した事実が目の前で目撃されている。福島についての行政 の破綻は、沖縄への行政の破綻と極めて相似している。沖縄から全 ての基地を撤去させようとする運動の展望が大き く開けてきたその時に、東日本大震災は起きた。人々の目が一斉に東北に向 けられた時、沖縄問題は一時、後景に退いたかのようにみえた。しかし、いま「福島の問題と沖縄の問題は同根である」ことを理解し、沖縄と震災・原発被災地を結ぶ想像力を持つべきである。……こうした主旨は私が常々発言してきたことでもあるし、現在上演中の『推進派』の中で主張していることと相通じる。沖縄関係者は、元読谷村長で参議院議員の山内徳信さん、前宜野湾市長の伊波洋一さん、名護・ヘリ基地反対協共同代表の安次富浩さんら。福島からは子どものいのちを守る会代表の佐藤幸子さん、こども福島ネット・防護世話人の丸森あやさんらが参加する。
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第四回「ゆんたく高江」

2011-06-13 | Weblog
今日は午前中から念入りにNOTE、修正。昼の公演を終えて、新大久保のライブハウス「ARTHDAM」での「第4回ゆんたく高江」イベントへ。米軍ヘリパット基地建設に反対する運動の連帯イベントである。燐光群劇団員の清水弥生が書いた(相馬杜宇と共作)unit チワワ アクティブ朗読劇 「高江への行き方」。マイク無しのリーディングなので会場の奥までに声が届かずはらはらさせられたが、みんな熱心に聞いてくれた。燐光群の鈴木陽介も一人多役で活躍。高江リーダーの一人・石原タケシが自らの「ピラルク」で登場。高江でこういう曲を練習していたのだ。石原氏自身の熱いトークは、私自身にもたいへんしっくりくるものであった。元気をありがとう。2月に高江で一緒にスクラムを組んだNACCAの高江映像をバックにした歌も胸に染みた。演劇関係者の高江との接点がひろがって嬉しい。こうしたイベントが立錐の余地ないほどの熱気に満ちた状態で行われていると、メッセージのあるクロスオーバーなイベントを繰り返していた八十年代が思い出される。高円寺に移動して座高円寺アカデミー卒業生たちが支配人桑谷さんを囲む会に呼ばれる。大友良英と偶然遭遇、福島出身の彼はかなり継続的な支援活動をしているようだ。今後の連帯を約束。なんだか八十年代の空気があらためて私自身を覚醒させようとするかのような日だった。とにもかくにも7月1日の高江ヘリパッド基地工事再開を許してはならない。
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安波区が不条理な議決

2011-06-12 | Weblog
国頭村安波区は10日、区民総会を開き、地域振興策を条件に米軍普天間飛行場を受け入れる「安波案」をめぐり、渋井区長ら推進派が提案した「受け入れに向けて政府と交渉すること」について採決、125人のうち賛成が75人で反対の50人を上回った。宮城馨国頭村長らは移設に反対しているので、そんなにかんたんには実現しないはずだが……。推進派のバックには国民新党の下地幹郎幹事長がいる。賛成が多いのは補償に目がくらんだからだろうが、沖縄の基地負担をどう軽減するか論議の的になっているのに基地を誘致する動きは不条理である。現在上演中の『推進派』のラストにはこの話題が出てくるが、不条理にも現実とリンクしてしまった。
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新幹線と無常

2011-06-10 | Weblog
名古屋、大阪で会見。新幹線に乗る頻度が上がると、かつて夢の超特急であったものが路線バスのような気分になってくる。夜は下北沢の劇場に戻る。終演後、沖縄タイムスの取材。その後、今村修さんに中津留章仁さんを紹介する。……スペインのカタルーニャ国際賞授賞式での村上春樹さんの受賞スピーチを読む。災害の多い日常を受け入れる日本人の特性を無常(mujo)で説明している。平和で豊かな社会が損なわれ、歪められてしまった理由を「効率」考え、核アレルギーを徹底する「非現実的な夢想家」であることを選ぶとしている。至極ごもっとも。
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2日め

2011-06-10 | Weblog
幕は開いたが午後はずっと稽古。さらに精度を上げたい。演出助手の城田さんは本日まで。本当に助けてもらったし、励まされた。ありがとう。おつかれさま。彼女はこれから三年目になる『夏の雲は忘れない』の演出に入る。……アフタートークは保坂展人さん。本当に忙しいようだ。世田谷区長という立場はなかなかたいへんのようだ。執行する立場でもあるわけだからだが、五千人の役所の長であることは国会議員とは違うエネルギーがいるのだろう。……やっと散髪に行く。頭が軽くなった。さあ、これからもやることが山ほどだ。
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初日あく

2011-06-09 | Weblog
初日があく。……徳之島には昨年五月から計三回行った。私が得た印象、知識と情報は、そこに暮らす方々から見れば、本当にごく僅かなことに過ぎないだろうが、私はこの島の魅力に、すっかりやられてしまった。何度か沖縄を描いてきた私は、米軍もおらず、幸福な秩序を保っているこの島の豊かさが、まるで夢のように思えた。……それでももちろん生活の厳しさがあり、諍いはある。島に海兵隊ヘリコプター部隊を移設する内容を含んだ昨年五月の日米共同声明は撤回されていない。70年代にはこの島に核燃料処理施設建造の話が持ち上がり、地質の問題と六ヶ所村での同施設建設決定に伴い、候補地から外れたという事実もあった。……さまざまな人に会った。あらゆる風景が愛しかった。島にいると、私の人生そのものが励まされるような気がした。劇場とこの島が繋がるような芝居を作れたら、と思った。……同時に私たちは、この国のかつてない空疎な現実を踏まえる必要がある。だとしたらまず、その空白そのものを描くところから始めなければならない。まず、空白からスタートしたい。そのために今回の劇場の舞台は、まず私たちしかしないだろう仕掛けがある。これからご覧になる方は、ぜひ楽しみにしていただきたい。……さまざまな現実の影響下にあるとはいっても、今回の劇の舞台設定は架空の「サチノ島」であり、舞台に登場する地名、団体、個人は全てフィクションであることを、あらためてお断りいたさせていただきます。私たちが今こうして、新作を上演できることを、過去現在未来、お客様も含めて、関わったあるゆる人たちに、感謝したいと思います。……初日公演後のアフタートークはHiROさんと。三線で一曲島唄を披露していただき、魅惑のアフターライヴとなる。……2日目のトークゲストは保坂展人さん。
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「推進派」いよいよ初日

2011-06-08 | Weblog
震災の衝撃というものは、ある。「まさにその時」のショックは大きなものだ。概して大きな事件には、ボディブローのように潜在的余波があるものだが、今回は「恐るべき事態が始まったに過ぎない」と考えられる点が、これまでにない。地震がこれで終わったわけではないだろうということ、被災して故郷を離れざるを得ず、あるいはそれまでと同じ日常生活を送れなくなった人たちが多くいるという現実、そして、何より原発事故による放射能汚染の脅威がある。政治の空洞化、日本経済の暗澹たる未来が、大きく黒い穴のように、行く手に広がっている。……多くの知己の劇作家たちが「こんな時に何を書けばいいのだろうか」「あらゆる虚構が無意味に思われる」と悩み、じっさい、苦しんでいる。それでも私たちは、専門家であるという意味では、書くことでしか、この事態を乗り越えられない。私自身も例外ではない。現実とかけ離れた劇の場合には、思いきって意識を切り分けることもできるのだろうが、今まさに目の前にある世界との繋がりを抜きには成立しない劇を構築しようとする以上、どのようなリアリティーを選択するべきなのか、思案せざるを得なかった。……既に進行中だった戯曲『帰還』は、震災以前の時期設定であることから、辛うじて押し切った。それでも現実とのコミットを意識することは避けられなかった。予定よりも遅れた。私は同時並行で二本を書けるほど器用ではないため、そして『推進派』は、過去時制を取るのでなく、「現在」を舞台とすると判断しただけに、大幅な進行の遅れに直面した。「まさに今」と対峙することは、避けては通れない。劇団員の中からも「震災の現実を前に、演劇を続けていいのかどうか」という悩みや相談があった。そして「まさに今」を描くことへの畏怖を表明する者もいて、また、私自身も考えを変える過程もあり、結果として軌道を修正する部分があった。……進行の遅延、予定の変更により、多くの皆さまにご迷惑をお掛けしたことを、心よりお詫びいたします。いろいろとたいへんな日々だったというか、今もまだまだたいへんでないわけではないのですが、『推進派』、初日があきます。
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いうまでもなく私は「反対派」

2011-06-07 | Weblog
「推進派」は、米軍基地ヘリコプター部隊の移設先に指定された島を描く。私は、これまで書いてきた沖縄についての劇同様、基地移設はもちろん、米軍基地駐留そのものに一貫して反対している立場である。あまりにも当然のことだと考えており、「推進」を唱える人物を中心に据えていることは、一種の意図的なねじれであり、反語である。だが劇は、決して登場人物を裁くものではない。私は登場人物の意識の変遷、矛盾の中に、多くのものを見つけ出すだけだ。そしてその人物は、ほんの薄皮一枚を捲れば、「反対」の立場に変わるかもしれないのだ。……気をつけなければならないのは、最近いろいろと新聞等でも紹介していただいているのだが、例えば私が取材を受けて話をした中で、私が当然「反対」の立場だということ抜きに、「単なる賛成・反対という構図ではない部分を描きたい」という発言が報道されたとすれば、私自身が「反対」の側ではないように受け取られかねないことである。そして島の実情が、あたかも反対派と賛成派がフィフティ・フィフティに拮抗しているかのような印象をも与えかねないことである。これは取材して下さった方の問題ではなく、言葉というものの持っている特性、「省略」から零れる仕組みであろう。私の知る限り、どの「候補地」でも、ほぼすべての住民が「反対」である。モデルになっている島ではもう本当に百パーセントに近いと言っていいだろう。その事実は揺るがない。それは正しいことであり、島の持っている強さであり、島の人たちに自然と備わった理性である。今後は誤解のないように発言のさいに「反対」の立場を確認・強調した方がいいのかもしれない。……6月9日(木)、区議会が始まる寸前の多忙な時期だというのに、新世田谷区長の保坂展人さんがアフタートークに来て下さる。……国の方の議会。たぶん私は世間知らずなのだろう。「大連立」という日本語の意味が、どうしてもわからない。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/d6319a2ff7e5af3e281560a0fc1bf41c
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放射能を体外に排出するクスリ

2011-06-06 | Weblog
プルトニウムなどの放射性物質を吸い込んださいに点滴すると、プルトニウムやアメリシウムなどを吸着、尿を通じて体外に排出させる「ジトリペンタートカル」「アエントリペンタート」なるクスリが日本メジフィジックスという会社で開発され承認されるという。この国では放射能から甲状腺を守るヨウ素もきちんと流通していないわけだが、今後どのように管理、配備されるのだろうか。私としては既に大量の被曝をし、今もし続けているはずの福島の人たちが、心配でたまらない。よほど大量にそのクスリが作られるのだろうか。……菅首相の退陣時期が取り沙汰されている。退陣の本質的な理由がわからない。いずこも党が党としての方針を持っていない。何が争点・問題点なのかも不明瞭。やはりこの国は異常だ。
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声が大きくなる

2011-06-05 | Weblog
時々どうしても、稽古でどんどん声が大きくなるときがある。舞台外にはけた俳優を呼び戻す時、進行中の稽古を止めるときなど、当然、自然と声が大きくなるが、ついついそのまま大きな声で話している時がある。時間的制約がある時など、とくにそうなりがちだ。せっかちなのである。自分でも大きく声が出てしまっているなあと自覚するときもある。不器用である。もっと切り替えておさえなければと思うし、なるべくそうしたい。疲れるだけだからだ。基本的には静かなのが好きなのである。
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一日一日

2011-06-04 | Weblog
一日じゅう劇場にいる。踏ん張りどころ。あらためて思う。辛い時の友人が本当の友人、しんどい時の仲間が本当の仲間、である。……あと4日。芝居そのものが鮮明に輪郭を表し立ち上がってくるどきどきする時間である。……フェニックスプロジェクト二日目、「非戦を選ぶ演劇人の会有志ユニット チワワ」も、昼夜とも満席だったという。
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「常識」の力

2011-06-03 | Weblog
菅政権は首の皮一枚でなんとか先に繋がったらしい。けれど、数ヶ月以内には辞めるという。すぐに辞めるとわかっているトップと、他の国々がちゃんと応対してくれるだろうか。陣取り合戦ばかりに関心があり、敵失ばかりを期待・利用して変動している政界では、その間に新たなリーダー候補が誕生するとも思えないが。そこまで書いたところで、南相馬の桜井市長が「退陣を考えながら仕事をするようなふざけたことをやってもらっては困る。政治を預かる者は、今できることをすべての力をもってやるべきだ」と批判したと聞く。そう、できることを探して、可能な限りあきらめずにやる。一種の「常識」の力だけで是正できる部分が多としたら、既存政治家よりも桜井氏の方がよほど首相に適任だという気がしてくる。……被災支援のフェニックスプロジェクト第一日目、『物理学者たち』は予約の倍以上の来客、満席の盛況だったという。当然のことがそうならない今のご時世、何かをしたい、なすべきだと考え、いてもたってもいられない人たちが、こぞって集まってくれたのであろう。……燐光群ザ・スズナリ公演『推進派』の初日は3日の予定でしたが、五日遅れで8日夜が初日となりました。周知が行き届いていませんでしたら申し訳ございません。
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子ども国家

2011-06-02 | Weblog
内閣不信任決議案が衆院に提出された。小沢・鳩山らの大量造反で決議される可能性ありとのこと。民主党執行部が造反者を除名処分にすれば、小沢派は新党結成の方針という。民主党じたいが小沢氏の理想を掲げて結成した幾つめかの「新党」ではなかったのか。思惑通りにならなかった、気に入らないからやめる、でいいのか。政党のていを為していなかったのは事実だが、菅首相が問題多々とはいえ、エゴの塊のような党内外の人たちの誰に交代しても今よりも良くなるとは思えない。政局を睨んで辞任した国土交通副大臣やがれきなどの災害廃棄物処理の実質的な責任者ともいえる環境省政務官らは、これからきちんと仕事を実行しなければならない時に辞めるのは、無責任ではないか。後任者はまた一から情報収集して判断することになる。あるいは官僚主導でお任せということか。震災復興の遅れは経済をも圧迫する。TPPやさまざまな課題がきちんとした討議もせずにバタバタと判断されることになるのが目に見えている。本当に子供の喧嘩のようなこの政治の動きは、どういう決着をみるにせよ、世界中を更に呆れさせ失望させているだろう。ほんとうに恥ずかしい。
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なくそうと言っていた普天間基地にオスプレイ

2011-06-01 | Weblog
開発段階で墜落事故が頻発、乗員が死亡したため「未亡人製造器」のあだ名がつくくらい飛行の安全性に不安がある垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの来年の沖縄・普天間基地への配備を、アメリカはいよいよ正式に(勝手に)決定、政府は沖縄にそのまま伝達。ウィラード米太平洋軍司令官は「普天間を継続使用する」と言う。たんなる機種変更ではない。これは日米政府の一種の宣告だ。「負担軽減」ではなかったのか。……さて、いよいよ6月になってしまった。
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