名古屋、大阪で会見。新幹線に乗る頻度が上がると、かつて夢の超特急であったものが路線バスのような気分になってくる。夜は下北沢の劇場に戻る。終演後、沖縄タイムスの取材。その後、今村修さんに中津留章仁さんを紹介する。……スペインのカタルーニャ国際賞授賞式での村上春樹さんの受賞スピーチを読む。災害の多い日常を受け入れる日本人の特性を無常(mujo)で説明している。平和で豊かな社会が損なわれ、歪められてしまった理由を「効率」考え、核アレルギーを徹底する「非現実的な夢想家」であることを選ぶとしている。至極ごもっとも。
幕は開いたが午後はずっと稽古。さらに精度を上げたい。演出助手の城田さんは本日まで。本当に助けてもらったし、励まされた。ありがとう。おつかれさま。彼女はこれから三年目になる『夏の雲は忘れない』の演出に入る。……アフタートークは保坂展人さん。本当に忙しいようだ。世田谷区長という立場はなかなかたいへんのようだ。執行する立場でもあるわけだからだが、五千人の役所の長であることは国会議員とは違うエネルギーがいるのだろう。……やっと散髪に行く。頭が軽くなった。さあ、これからもやることが山ほどだ。