Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

燐光群新作『天使も嘘をつく』、あす初日

2016-11-17 | Weblog
いつの間にか時間が経っている。もう明日が初日である。

昨日は場当たりの合間に座高円寺の佐藤信芸術監督が登場(写真)。ご本人も本当に久しぶりに戯曲を執筆中だという。
「自分で書いていて、「芝居の本みたいだな」と自分で思ったら嫌だよな」という話で盛り上がる。

以下は、当日パンフレットに掲載される私の文章というか、ごあいさつ。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

『天使も嘘をつく』は、『チェックポイント黒点島』『3分間の女の一生』に続く、竹下景子さんとつくる演劇となる。設定は毎回違うが、三回とも同じ「クリモトヒロコ」という役名である。もちろんそこに積極的な意図がある。話が繋がっているわけではない。私たち作り手側の覚悟のようなもののあらわれと思っていただけると、一番しっくりくるだろうか。
いってみれば、「クリモトヒロコ」は、「戦後民主主義」を体現する者である。
過去から七十年にわたって積み上げられてきたはずの「戦後民主主義」は、現在、どのように認識されているのか。あるいは無視され、なきものにされようとしているのか。

海沿いの町で映画を撮影しようとする人々を描くことは最初から決まっていた。舞台となるのは、日本西南端の島々の一つだ。
この劇ではドキュメンタリーの監督でもある「クリモトヒロコ」が、劇映画については「冷戦期のアメリカB級表現に於ける核恐怖」というテーマに関心があるという設定になっている。
「冷戦期」のアメリカB級SF映画には、片田舎の街が、未知の力や未確認生物に支配されるという展開をとるものが多い。人体が宇宙からの生命体に乗っ取られる場合もある。「共産主義という名の全体主義」や、その対立を象徴する「核兵器」への潜在的な恐怖心が、そうしたストーリーを引き寄せたのだ。
核兵器そのものを描く『渚にて』を経て、『ブロブ』『マックィーン絶対の危機』『遊星からの物体X』『ボディ・スナッチャー』『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』等が該当する。
私の世代は、生まれたときには既に、アメリカとソビエトを中心とした対立の時代にいた。両者の「宇宙開発競争」でさえ、その対立の顕れだった。私たちの「戦後民主主義」にも、常にバックグラウンドには「冷戦」と、それに対する潜在的な恐怖があったといえるだろう。
ベルリンの壁が崩壊、東西の対立がなくなり、「冷戦」は終結した。しかしその時代があまりにも長すぎたために、人々は意識下にその恐怖心を抱えたままでいることに対する奇妙な安定感がすり込まれているのかもしれない。もとよりアメリカに対する依存心を自らのアイデンティティーとしてしまった日本という国は、「恐怖の対象」がなくなったこと自体が不安であるかのように、「次なる脅威」を自ら作り出す時代に突入してしまっている。
私たちが大切だと思う「戦後民主主義」の要素が、「新たな冷戦期の恐怖」を作り出す想像力に打ち克つことができるかどうか。それがいま問われている。
この劇の物語は、そうした現実の推移をなるべくそのまま取り上げようとしたものである。そして、私が今年初めて訪れた島々から触発された要素によって、はっきりとピントが合った。
ほんとうに多くの人たちに出会った。そこで見聞した内容は、これまで詳しく知らなかったことを後悔するものばかりだった。
創作の過程でお世話になった皆さま、困難を伴う現場を動かしてくださっているスタッフ・キャスト諸氏に心から感謝すると共に、ここから何が始まるのか、自分自身も一人の登場人物であるという思いで、体現していきたいと思う。




⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

燐光群新作

『天使も嘘をつく』


世界を変えられる映像を撮れるなら、魂だって売る。
『天皇と接吻』に続いて「映画」と「民主主義」を問う、竹下景子×燐光群の最新作!

戦争や破滅の先にしか、「新しい時代」は見つけられないのか。
「未来」に向かう途中経過ではない、「いま」を生きる。

『チェックポイント黒点島』、そして『3分間の女の一生』から6年、クリモトヒロコ=竹下景子の、新たなる冒険。

竹下景子 馬渕英里何 円城寺あや 中山マリ
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
樋尾麻衣子 杉山英之 武山尚史 東谷英人 荻野貴継 
百花亜希 田中結佳 宗像祥子 秋定史枝 大浦恵実 塩尻成花

作・演出○坂手洋二
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○橋本慶之
美術○じょん万次郎
演出助手○大河内直子
衣裳○小林巨和
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 桑原睦
宣伝写真○姫田蘭
宣伝意匠○高崎勝也
協力○アイ・バーグマン ホリプロ 浅井企画 DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 
Company Staff○桐畑理佳 山村秀勝 脇園ひろ美 鈴木菜子 番匠郁 松岡洋子 根兵さやか
   福田陽子 鈴木陽介 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 

東京公演
11月18日(金)~ 27日(日) 座・高円寺1
開演 平日夜7時 日曜・水曜は昼2時のみ 土曜・火曜・木曜は昼2時・夜7時の二回公演  

アフタートーク

11/21(月)ジェイムズ八重樫(シアターアーティスト)
11/22(火)福島みずほ(参議院議員・社会民主党副党首)
11/25(金)永田浩三(武蔵大学教授・ジャーナリスト)

いずれも夜の部です。本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

http://rinkogun.com/tenshi.html



【全席指定】 
◇一般 4,200円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ) 
■一般 3,800円  ペア 7,000円 
■U-25(25歳以下)/大学・専門学校生2,500円 高校生以下1,500円 ※U-25/学生券は前日迄にご予約の上、当日受付にて要証明書提示。 
<なみちけ>
座・高円寺の劇場回数券「なみちけ」もご利用いただけます。
「なみちけ」とは、4枚綴りのチケット引換回数券です。座・高円寺で上演する主催・提携公演であれば、お一人1枚1ステージにご利用になれます。ひとつの公演に何回足を運んでも、お友達と一緒に使ってもOK。
一般用12,000円(1シート3,000円×4枚)、学生及びシルバー用10,000円(1シート2,500円×4枚)です。詳細は座・高円寺チケットボックスまで。

【前売扱所】
◆座・高円寺チケットボックス(月曜定休) 
■03-3223-7300(10:00〜18:00)  窓口(10:00〜19:00)■オンライン予約 http://za-koenji.jp/
◆F/T チケットセンター
■03-5961-5209(12:00~19:00 定休日あり)■オンライン予約 http://festival-tokyo.jp
◆燐光群オンラインチケット(U-25/ 学生券を除く) http://rinkogun.com 
■24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
■お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
■※会員登録(無料)が必要です。

◆ご予約・お問合せ
■燐光群/(有)グッドフェローズ 03-3426-6294■ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
■①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
■②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
■ この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
■※キャンセル・日時変更はできません。 

◎以下のサービスは劇場で承ります 
お申込・お問合せは座・高円寺チケットボックス 03-3223-7300まで

*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり) *障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。 

*託児サービス(11月19日・22日・24日・26日 各14時公演/定員あり・対象年齢1歳~未就学児・1週間前までに要予約)料金:1,000円

○座・高円寺
〒166-0002 杉並区高円寺北2-1-2 03-3223-7500
JR中央線「高円寺」駅 北口徒歩5分
※土・休日の中央線快速は高円寺駅に停車しませんのでご注意ください。
※駐車場はございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

前売開始○10月9日(日) ※劇団での販売は11:00〜

【国内ツアー】
[岡山]11月29日(火)岡山市立市民文化ホール
[名古屋]12月1日(木)・2日(金)熱田文化小劇場
[津]12月4日(日)・5日(月)津市芸濃総合文化センター 
[伊丹]12月8日(木)〜 11日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
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『天使も嘘をつく』は、竹下景子さんが『ブルークリスマス』以来に挑戦するSFでもある?

2016-11-13 | Weblog
燐光群新作『天使も嘘をつく』は、けっしてSFではないのだが、劇中に撮影されようとしているSF映画があるという背景の「設定」は出てくる。
SF映画といっても、私が十年以上前に慶應義塾大学の巽孝之教授ら「アメリカ文学会」にその題名で話すように依頼されて行った講座「冷戦期のアメリカB級表現に於ける核恐怖」という題名にぴったりするような、B級のものである。そんな講座をアンチョコを一切持たずに何百人かの学者さんたちばかりを前に一時間半話せてしまった自分にも呆れたが、まあ頼んできた巽教授も巽教授である。
そうしたB級表現の多くは、一つの街が、宇宙からの生命体に乗っ取られるというストーリーである。
「冷戦期」のアメリカB級SF映画の多くが、ソビエトや核兵器への恐怖心からうみだされたとする仮説。「共産主義という名の全体主義」や「核兵器」への脅威が、多くの場合、アメリカの片田舎の街が、未知の力や未確認生物に支配されるという展開をとらせる。ワンパターンということではある。
これはちょっと設定が違うが船という共同体が一種の村という相似形といえなくもないスタンリー・クレイマー『渚にて』に始まり、『ブロブ』『マックィーン絶対の危機』『遊星からの物体X』『ボディ・スナッチャー』『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』等が該当する。
ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は史上初のゾンビ映画だが、死人をゾンビとして甦らせる怪光線はもちろん核兵器のメタファー。ゾンビに支配される街は、当時膠着状態に陥っていたベトナム戦争で、米兵たちにとって「幾ら殺してもわき出てくるように思えた」というベトコンに怯え、一度も自分の国で地上戦を体験したことのないアメリカが生じさせた、もしも自分の街が見知らぬ敵に乗っ取られたらという、「潜在的な恐怖心」を体現しているといえる。
そう、それはどこか、「トランプのアメリカ」を支えるバックグラウンドの層だ。

さて、『天使も嘘をつく』出演の竹下景子さんといえば、SF映画の代表作がある。倉本聰さん脚本の『ブルークリスマス』である。
『ブルークリスマス』は、1978年東宝映画製作、岡本喜八監督。
特撮映画の本家である東宝が「特撮を一切使わないSF映画」を目指した意欲作ともいわれているらしい。
世界各地にUFOが頻繁に現われ、それと遭遇した人間の血が青く変質する。青い血の人間が世界中で急激に増加する事実を各国の政府が隠蔽する、というスケールの大きな物語である。UFOと地球人類の遭遇そのものよりも、排除しようとする国家の謀略に重点を置いた政治ドラマである。最終的には軍事力による青い血の人間の根絶が行われる。
ヒロインの景子さんは勝野洋演ずる国防庁特殊部隊員の恋人役で、やはり血が青くなってしまうのである。この映画は予告編からいきなり景子さんの「私、血が青いの」というような告白の台詞にインパクトがあった。
倉本聰さんのオリジナルシナリオは、製作の前年に『キネマ旬報』に掲載された。私もそのとき読んだ。傑作だと思った。映画化されたのはほんとうによかった。封切り時に見たからもう三十八年前のことなのだが。
大島渚さんが監督した田村孟さんの『少年』もそうだが、昔はなかなか映画化が実現しないでいるシナリオをあえて雑誌に掲載するということはよく行われた、
『ブルークリスマス』は当時東宝映像の社長だった田中友幸氏が雑紙掲載に目に留めたことが製作の契機になったそうだ。
『新世紀エヴァンゲリオン』で、使徒の波長パターンとして表示される「BLOOD TYPE:BLUE」が、『ブルークリスマス』の英語題名からの引用であるそうだ。庵野秀明監督はこの映画と岡本喜八監督の大ファンなのだそうである。

そんなわけで劇中の映画『天使も嘘をつく』は、竹下景子さんが『ブルークリスマス』以来に挑戦するSFである、ともいえるのである。

乞御期待。


⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

燐光群新作

『天使も嘘をつく』


世界を変えられる映像を撮れるなら、魂だって売る。
『天皇と接吻』に続いて「映画」と「民主主義」を問う、竹下景子×燐光群の最新作!

戦争や破滅の先にしか、「新しい時代」は見つけられないのか。
「未来」に向かう途中経過ではない、「いま」を生きる。

『チェックポイント黒点島』、そして『3分間の女の一生』から6年、クリモトヒロコ=竹下景子の、新たなる冒険。

竹下景子 馬渕英里何 円城寺あや 中山マリ
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
樋尾麻衣子 杉山英之 武山尚史 東谷英人 荻野貴継 
百花亜希 田中結佳 宗像祥子 秋定史枝 大浦恵実 塩尻成花

作・演出○坂手洋二
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○橋本慶之
美術○じょん万次郎
演出助手○大河内直子
衣裳○小林巨和
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 桑原睦
宣伝写真○姫田蘭
宣伝意匠○高崎勝也
協力○アイ・バーグマン ホリプロ 浅井企画 DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 
Company Staff○桐畑理佳 山村秀勝 脇園ひろ美 鈴木菜子 番匠郁 松岡洋子 根兵さやか
   福田陽子 鈴木陽介 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 

東京公演
11月18日(金)~ 27日(日) 座・高円寺1
開演 平日夜7時 日曜・水曜は昼2時のみ 土曜・火曜・木曜は昼2時・夜7時の二回公演  

アフタートーク

11/21(月)ジェイムズ八重樫(シアターアーティスト)
11/22(火)福島みずほ(参議院議員・社会民主党副党首)
11/25(金)永田浩三(武蔵大学教授・ジャーナリスト)

いずれも夜の部です。本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

http://rinkogun.com/tenshi.html



【全席指定】 
◇一般 4,200円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ) 
■一般 3,800円  ペア 7,000円 
■U-25(25歳以下)/大学・専門学校生2,500円 高校生以下1,500円 ※U-25/学生券は前日迄にご予約の上、当日受付にて要証明書提示。 
<なみちけ>
座・高円寺の劇場回数券「なみちけ」もご利用いただけます。
「なみちけ」とは、4枚綴りのチケット引換回数券です。座・高円寺で上演する主催・提携公演であれば、お一人1枚1ステージにご利用になれます。ひとつの公演に何回足を運んでも、お友達と一緒に使ってもOK。
一般用12,000円(1シート3,000円×4枚)、学生及びシルバー用10,000円(1シート2,500円×4枚)です。詳細は座・高円寺チケットボックスまで。

【前売扱所】
◆座・高円寺チケットボックス(月曜定休) 
■03-3223-7300(10:00〜18:00)  窓口(10:00〜19:00)■オンライン予約 http://za-koenji.jp/
◆F/T チケットセンター
■03-5961-5209(12:00~19:00 定休日あり)■オンライン予約 http://festival-tokyo.jp
◆燐光群オンラインチケット(U-25/ 学生券を除く) http://rinkogun.com 
■24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
■お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
■※会員登録(無料)が必要です。

◆ご予約・お問合せ
■燐光群/(有)グッドフェローズ 03-3426-6294■ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
■①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
■②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
■ この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
■※キャンセル・日時変更はできません。 

◎以下のサービスは劇場で承ります 
お申込・お問合せは座・高円寺チケットボックス 03-3223-7300まで

*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり) *障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。 

*託児サービス(11月19日・22日・24日・26日 各14時公演/定員あり・対象年齢1歳~未就学児・1週間前までに要予約)料金:1,000円

○座・高円寺
〒166-0002 杉並区高円寺北2-1-2 03-3223-7500
JR中央線「高円寺」駅 北口徒歩5分
※土・休日の中央線快速は高円寺駅に停車しませんのでご注意ください。
※駐車場はございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

前売開始○10月9日(日) ※劇団での販売は11:00〜

【国内ツアー】
[岡山]11月29日(火)岡山市立市民文化ホール
[名古屋]12月1日(木)・2日(金)熱田文化小劇場
[津]12月4日(日)・5日(月)津市芸濃総合文化センター 
[伊丹]12月8日(木)〜 11日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
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トランプは簡単に前言をひっくり返す大統領なのかどうか

2016-11-10 | Weblog
米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝つ。

ヒラリー・クリントンは数としては僅か二十万票の差ではあるが一般投票を勝ち取った。
選挙制度自体にも問題はある。

米国の針路は、かつてなく見通しにくくなったというが、いま、「環太平洋経済連携協定(TPP)反対」を唱えると同時に、「米国の経済成長率を2倍にする。世界最強の国をつくる」と言っているトランプ。

そのまま行くかどうか。簡単に前言をひっくり返すかどうか。
どこぞの総理大臣同様に。

まずは、そこの見通しの問題である。

9日の株式市場ではトランプ氏が掲げる政策を意識した取引が活発になったという。
「金融」や「ヘルスケア」「資本財・サービス」など7種が上昇。一方「公益事業」や「不動産」は下げた。
ヒラリー・クリントン候補が主張していた薬価引き下げの圧力は和らいだとして、ファイザーやアムジェンなど製薬大手は大幅高という。
ダウ平均では金融のゴールドマン・サックスや医療品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスも高い。
医療保険制度改革法(オバマケア)ケアの撤廃の可能性が意識され、ユナイテッドヘルス・グループやHCAホールディングスなど医療保険や病院経営関連が大きく売られた。

この分野だけ見ても、彼が考えを変える契機になる要素は幾つもある。

衆院議院運営委員会の佐藤勉委員長、衆院本会議を十日に開会することを職権で決めたという。
与党はTPP承認案と関連法案を採決する構えだ。
いずれ「日本が批准したから」ということを言い訳の一つにして、トランプ氏が考えを変えることも有り得るとでも思っているのだろうか。
仮にそうなれば、ほんとうに日本はアメリカの言いなりである。自分から望んだことだから言い訳はできないのだ。

親子ブッシュもそうだが、何かをしなければならない、と思う方向がどちらを向いているかということも問題だ。
彼が戦争を選択することがないことを祈る。貧困と絶望に鈍感でないことを望む。
自分たちの国のことばかり考えていては自分たちも幸せになれないことに気づくことがあればだ。

とここまで記していたら、
トランプ氏は7日、自身が大統領に就任した暁には、米国の軍事力を大幅に増強し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」打倒に向けた計画を軍幹部に直ちに策定させると宣言していることがわかった。大統領就任後、軍幹部に対し、IS撲滅に向けた行程表を30日以内に策定するよう要請すると述べた。また、現在の軍は「とても弱体化している」と指摘。大幅な軍拡が必要だとして、陸軍兵士の数を54万人に、空軍の戦闘機を少なくとも1200機に、海兵隊の大隊を36部隊に、海軍の水上艦や潜水艦を350隻に増強する案を打ち出した、という。


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「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」の「土人」は差別語である

2016-11-09 | Weblog
沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド建設現場付近で、大阪府警の機動隊員が抗議活動をしている人に「土人」と発言した問題について、8日、鶴保庸介・沖縄北方相は参院内閣委員会で田村智子氏(共産)の質問に答え以下のように答えた。

人権問題調査会というのが自民党内にございまして、私はそこの事務局長を長らく務めさせていただきました。
人権問題に関しての議論を大変深く、そして広範にわたってこれまでしてきた経験上、人権問題であるかどうかについて、第三者が一方的に決めつけるのは非常に危険なことでございます。
言論の自由はもちろんどなたにでもあり、状況的判断もある。人権問題の一番のポイントは、被害者、差別発言を受けた方の感情に寄り添うことだが、その感情に対して、どうして、誰が、どういう理由でこれが差別であると判断するかについては、大変、喧々諤々の議論があるところであります。
そうした重い判断を、私個人が大臣という立場でこれは差別だと断じることは到底できず、いまもまだ議論は続いているという認識をしているからこそ、私はそういう発言をさせていただきました。

その上で田村議員が「土人やシナ人という言葉は、差別的な侮蔑用語として使われてきた。それ以外に使われたことを聞いたことがない」「事の重大性を薄めるような発言をするのはいかがなものか」と問うと、鶴保大臣はこう答えた。

いま委員が奇しくもご発言なさった、土人という発言が差別以外の何物でないとおっしゃったけれども、それこそが申し訳ないけれども、私は判断できるものではないと思っています。
過去に土人という言葉がでてきた歴史的経緯など、様々な考え方があります。また、いま現在差別用語とされるものであったとしても、過去には流布していた事例も歴史的にはたくさんございます。
そういう意味におきましても、土人であるということが差別であるというふうには、私は個人的に断定はできませんと、このことを強調しておきたいと思います。

また、鶴保大臣は、山本太郎氏(自由)の質問に答え、以下のように述べた。

この問題が県民感情を損ねているかどうかについては「県民感情を損ねていると、私が断定するものではない。申し上げる立場にない。」

もはやいちいち批判する気もない。


既に記しているので、私の二つのブログを見てほしい。

http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/806e73f9036a6163c4f88223bef13d9a

こちらでは鶴保大臣の直後の発言に対応している。

http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/c6c49dbcbc1e6adc418c3c8524e27b5d


「土人」が示すものが「沖縄」ではなく、「基地反対運動」である、という逃げも、無駄である。

鶴保沖縄相は、「そうした重い判断を、私個人が大臣という立場でこれは差別だと断じることは到底できず」「判断できるものではない」というわけで、沖縄の人や基地反対運動の人をこれから「土人」と呼んでもなんら差し支えないのだろうから、そうすればいい。
できないだろうし、やってみればわかる。

さて。

この機動隊員の言葉を正確に再現すると、

「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」

である。

「土人」に、終助詞の「が」が付いている。

辞書的に言えば、

 ののしる気持ちを表す。名詞を受ける。使用例=「この大馬鹿ものめ―」

この「大馬鹿ものめ―」の例でわかるように、
終助詞の「が」が否定的な意味で使われる場合は、前に付いている語は、だいた侮蔑の対象者を否定的な意味で決めつけた語となる。

文章でただ「土人」と置かれたわけではない。
「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」
である。

この機動隊員は、侮蔑の意図を持って、決めつけの「差別語」として、「土人」という言葉を使った。
疑いなく、そうである。

相手をステレオタイプで片付ける場合の「が」が付いている。
「土人一般」「だいたい土人というものは」ということである。

これはきちんと「差別」が成立している。

別な言い方をしようか。

「どこつかんどんじゃ、ぼけ。鶴保庸介が」は、鶴保庸介個人への侮蔑を示す。
同時に、「鶴保庸介的なもの」「鶴保庸介という言葉」への差別を開始している。

「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」は、土人への侮蔑を示す。
同時に、「土人」の意味を知らなかったとしても、「土人」への差別を開始している。

百歩譲って「土人」という言葉に、ほんらいなら「差別」の意味をおびないケースがあるとしても、この文脈で「土人が」とすれば「その言葉を使って」侮蔑していることになるし、「土人」というコトバ自体が「差別」の対象になるような意味ではないとぎりぎりがんばってみても、だとしたら、だからこそ、そこに、「ほんらい差別を意味する言葉ではない言葉」を「あえて侮蔑に使った」ことから、「ステレオタイプの構造的決めつけを新たにそこで創出した」=「新たな差別を生みだした」ということになる。しかし今回のケースは、鶴保の言い分を額面通りとっても、この場合は、「ほんらい差別的であることは知っていて、差別的ではないかもという意味にもとれるように振る舞いながら、結局は新たな差別を生み出すような形もふくみながら、しっかりと二重に差別していること」になるように思う。

「どこつかんどんじゃ、ぼけ。沖縄が」は、沖縄差別である。少なくともそこで差別をし始めている。言葉を発した者が「沖縄」という言葉を新たに差別語にしたのである。


また、「土人」の示す意味が「沖縄」ではなく「基地反対運動」が対象だったとしても、その仕組みは成り立つ。

「どこつかんどんじゃ、ぼけ。基地反対運動が」は、基地反対運動差別である。少なくともそこで差別をし始めている。
もちろん「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」は、土人差別である。少なくともそこで差別をし始めている。

「基地反対運動」を「土人」と言い換えることは、上記の二つを重ねて、「新たなステレオタイプの創出」を果たしており、
本来は重ならない意味を重ねることで、より確実に「差別語」を作り上げているからである。

あなたが、「基地反対運動に加わり、支援する者」は、「土人」と呼んでも差し支えない、と考えたとしよう。
しかも侮蔑的に呼ぶのである。
ではなぜそこで「土人」という言葉を選んだのだ。


鶴保大臣は辞職すべきである。


※写真は、機動隊と一緒だと影が薄い、ALSOK君である。


以下は、11/18の政府閣議決定を受けて。



「土人」は「差別」ではないのだそうだ。
政府がわざわざ閣議決定したのだという。
「事実の詳細が明らかでない」というが、じゅうぶん明らかになっている。だから私も分析した。
今回のケースの「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」が差別でないのだったら、もう、日本語の成り立ち自体が狂ってしまう。
この問題、このままではすまない。

政府は18日、東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設に反対する市民に対する大阪府警の機動隊員による「土人」との発言を、「差別と断じることはできない」とする鶴保庸介沖縄担当相について、「内閣として発言の取り下げや謝罪などを求めることおよび、速やかに罷免することは考えていない」との答弁書を閣議決定したという。
金田勝年法相も「差別意識に基づくものかどうかは、事実の詳細が明らかでない状況の中では答えを差し控えたい」と述べているという。
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「大臣の失言」より、TPPの内容の方が問題ではないのか

2016-11-05 | Weblog
狂気だ。
野党や報道は「大臣の失言」の方を大きく扱い、肝腎のTPPの内容が露呈しないままの強行採決に協力した。
これが実態だ。
大切なものがわかっていない。
劇場型、というのも違う。
黒塗りで隠すばかりか、「国会という学級内の出来事」で「大臣君の言い方が悪かった」という騒ぎ方で粉飾できると考えているのだ。

4日、TPP(環太平洋経済連携協定)の衆院TPP特別委員会での、強行採決。
悲惨だ。
総理大臣はしないと公然と言ったことをやるのだ。そんなことをやってしまえることが自分の強さだと思っているらしい。

「強行採決」の可能性に触れた自らの発言を「冗談」と述べた山本農相の辞任を求める民進、共産両党は、採決に加わらなかったが、結局、協力したようなものだ。締めくくり質疑が終わると、所属議員が委員会室になだれ込み、塩谷立委員長(自民党)を取り囲んで採決の取りやめを求めたと言うが、もはやアリバイ造りでしかない。今日できなかったことが8日の衆院通過を阻止したいときにできるのか。
大臣が辞任するかどうか、不信任決議できるかどうかより、TPPが成立してしまうことの方が問題だ。違うのか。

TPPは進めるくせに、地球温暖化対策の新たな国際ルール「パリ協定」の承認案の採決は、「遺憾の意を表して中止する」(佐藤勉・衆院議院運営委員長)として開かれず、承認は先送りされた。いいかげんすぎる。

写真は関係ないだろうが、先月の高江。
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アメリカはオバマ政権の間にTPPを通す 日本はその呼び水の役を演じるのか

2016-11-04 | Weblog
どう考えても、人々の暮らしを苦しめ、あらゆる未来の事業を歪ませ、政治の不全を招く、ひどい、ありえない内容である「TPP=環太平洋パートナーシップ協定」。
わかっていてこれを通してしまうなんて、未来永劫末代までの恥だ。将来この結果によって苦しむ人たちに顔向けできない。
なぜみんな平気なんだろう。
「グローバル企業」を太らせるだけで、ほとんどの人が貧困に陥る。
人々は現在の最低限の権利さえ奪われる。縛られる。
内容、ほんとにわかってますか。
いちいちあげつらうのにも疲れる。
わかっていない人がいるなら今からでもご自分で調べてください。

アメリカ大統領選挙で、民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補のいずれもが反対する考えを示している、とも報道されている。

日本で成立してもアメリカでは就任後の大統領が否決に持ち込むだろうから成立しないかも、と考えているらしい、甘い考えの皆さん。
それはないようだ。
アメリカ通商代表部で日本などとの交渉を担当したカトラー前次席代表代行は、NHKの取材に対し、「オバマ大統領の任期が切れるまでに議会の承認が得られる可能性がある」という見方を示したという。

同代表代行は「オバマ政権はいつでも議会で審議を始められるよう、あらゆる準備をしている。年内に承認される可能性はあると思う」と言い、アメリカで再交渉を求める声が上がっていることについては、「TPPはバランスのとれた貿易協定で、そのバランスを崩すことになり非常に危険だ」と述べて、否定的な考えを示したという。
また、日本側が今の国会でTPP協定の承認を目指していることについては、「日本の努力は、アメリカだけではなく、ほかの参加国を後押しすることになる」と述べて、期待を示したそうだ。
日本は「呼び水」の役を演じるのか。
このままでは、アメリカにも反対勢力はあったが、日本のせいで決まった、というストーリーになってしまう。

止めるには、いま、まさに、日本で決まらないようにするしかないのだ。

民進党がとても政党とは呼べない野合集団のようになってしまっている。もともとそうだったのか。
民進党に期待した皆さん、いくらなんでももう正体はわかっただろうから、離れるのも結構だが、期待して投票とかしたなら、責任をとって、TPPを通させないために働きかける必要があります。

正気なのだろうか。
他人事のような、この空気。
頽廃である。
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『天使も嘘をつく』アフタートーク、ゲスト決定

2016-11-03 | Weblog
『天使も嘘をつく』座・高円寺公演・アフタートーク、日にちとゲストが決定しました。

11/21(月)ジェイムズ八重樫(シアターアーティスト)
11/22(火)福島みずほ(参議院議員・社会民主党副党首)
11/25(金)永田浩三(武蔵大学教授・ジャーナリスト)

いずれも夜の部です。本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

http://rinkogun.com/tenshi.html


⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯


燐光群新作

『天使も嘘をつく』


世界を変えられる映像を撮れるなら、魂だって売る。
『天皇と接吻』に続いて「映画」と「民主主義」を問う、竹下景子×燐光群の最新作!

戦争や破滅の先にしか、「新しい時代」は見つけられないのか。
「未来」に向かう途中経過ではない、「いま」を生きる。

『チェックポイント黒点島』、そして『3分間の女の一生』から6年、クリモトヒロコ=竹下景子の、新たなる冒険。

竹下景子 馬渕英里何 円城寺あや 中山マリ
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
樋尾麻衣子 杉山英之 武山尚史 東谷英人 荻野貴継 
百花亜希 田中結佳 宗像祥子 秋定史枝 大浦恵実 塩尻成花

作・演出○坂手洋二
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○橋本慶之
美術○じょん万次郎
演出助手○大河内直子
衣裳○小林巨和
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 桑原睦
宣伝写真○姫田蘭
宣伝意匠○高崎勝也
協力○アイ・バーグマン ホリプロ 浅井企画 DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 
Company Staff○桐畑理佳 山村秀勝 脇園ひろ美 鈴木菜子 番匠郁 松岡洋子 根兵さやか
   福田陽子 鈴木陽介 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 

東京公演
11月18日(金)~ 27日(日) 座・高円寺1
開演 平日夜7時 日曜・水曜は昼2時のみ 土曜・火曜・木曜は昼2時・夜7時の二回公演  

【全席指定】 
◇一般 4,200円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ) 
■一般 3,800円  ペア 7,000円 
■U-25(25歳以下)/大学・専門学校生2,500円 高校生以下1,500円 ※U-25/学生券は前日迄にご予約の上、当日受付にて要証明書提示。 
<なみちけ>
座・高円寺の劇場回数券「なみちけ」もご利用いただけます。
「なみちけ」とは、4枚綴りのチケット引換回数券です。座・高円寺で上演する主催・提携公演であれば、お一人1枚1ステージにご利用になれます。ひとつの公演に何回足を運んでも、お友達と一緒に使ってもOK。
一般用12,000円(1シート3,000円×4枚)、学生及びシルバー用10,000円(1シート2,500円×4枚)です。詳細は座・高円寺チケットボックスまで。

【前売扱所】
◆座・高円寺チケットボックス(月曜定休) 
■03-3223-7300(10:00〜18:00)  窓口(10:00〜19:00)■オンライン予約 http://za-koenji.jp/
◆F/T チケットセンター
■03-5961-5209(12:00~19:00 定休日あり)■オンライン予約 http://festival-tokyo.jp
◆燐光群オンラインチケット(U-25/ 学生券を除く) http://rinkogun.com 
■24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
■お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
■※会員登録(無料)が必要です。

◆ご予約・お問合せ
■燐光群/(有)グッドフェローズ 03-3426-6294■ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
■①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
■②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
■ この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
■※キャンセル・日時変更はできません。 

◎以下のサービスは劇場で承ります 
お申込・お問合せは座・高円寺チケットボックス 03-3223-7300まで

*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり) *障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。 

*託児サービス(11月19日・22日・24日・26日 各14時公演/定員あり・対象年齢1歳~未就学児・1週間前までに要予約)料金:1,000円

○座・高円寺
〒166-0002 杉並区高円寺北2-1-2 03-3223-7500
JR中央線「高円寺」駅 北口徒歩5分
※土・休日の中央線快速は高円寺駅に停車しませんのでご注意ください。
※駐車場はございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

前売開始○10月9日(日) ※劇団での販売は11:00〜

【国内ツアー】
[岡山]11月29日(火)岡山市立市民文化ホール
[名古屋]12月1日(木)・2日(金)熱田文化小劇場
[津]12月4日(日)・5日(月)津市芸濃総合文化センター 
[伊丹]12月8日(木)〜 11日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)

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本年の「紛争地域から生まれた演劇」は、ベルギー & イラン

2016-11-03 | Weblog
毎年年末に話題を呼ぶ国際演劇協会「紛争地域から生まれた演劇」.今年のリーディングは、ベルギー & イランの作品となった。

瀬戸山美咲が、ベルギー作品『ジハード Djihad』に、演出家として初参加。
とても興味を持てる内容だ。(下に詳細あり)
出演者は遅れて発表されたが、日下部そう、盛隆二、本折最強さとし、中田顕史郎。

毎回出演者が異なるという珍しい上演になる一人芝居は、イランの『白いウサギ、赤いウサギ White Rabbit, Red Rabbit』。
演出家はいなくて俳優が一人で仕切るが、俳優も前日まで台本を読んではいけないとか仕掛けがある。
寺山修司に見せたい。
と思ったら、高田恵篤、美加理といった天井桟敷・寺山さん界隈の方々や、昨年石原燃作の一人芝居で気を吐いた占部房子、蜷川さん亡き後も存続が決まったさいたまネクスト・シアターの堀源起といった、多彩な顔ぶれ。

追加情報は国際演劇協会をご覧ください。
http://iti-japan.or.jp

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

《速報》上演作品決定!~紛争地域から生まれた演劇 8

紛争地域から生まれた演劇8
ベルギー & イラン
日程 2016年12月14日(水)~18日(日)(予定)
会場 東京芸術劇場 アトリエウエスト(地下1階)

『ジハード Djihad』
(ベルギー)
ブリュッセル出身の移民二世の若者三人はイスラム過激派に関わり、旅に出るが…
作:イスマエル・サイディ Ismaël Saidi
翻訳:田ノ口 誠悟
演出家:瀬戸山美咲(ミナモザ)
キャスト: 日下部そう、盛隆二、本折最強さとし、中田顕史郎

12月17日(土)19時開演 / 12月18日(日)14時開演
*著作権代理:株式会社フランス著作権事務所
☆リーディング公演終了後、作家イスマエル・サイディさんと『ジハード』のプロデューサー/ツアーマネージャーを務めるデボラ・ドゥ・リーム・アビスローさんによるトークを行います。

【『ジハード』作品解説】
ブリュッセルに住む移民2世の若者、ベンとレダとイスマエルは「ジハード(聖戦)」のため、内戦の続くシリアへ向かうが・・・。モロッコ系移民2世というバックグラウンドを持つベルギー出身の作家イスマエル・サイディが、生まれ持った宗教や人種のせいで偏見や差別に苦しむ移民2世の青年たちの寄る辺ない心や不条理な現状を、ユーモアを織り交ぜながら率直に描いた『ジハード』。この作品は、ベルギーのフランス語圏で多くの議論と共感を呼んだ。2014年12月に初演され、2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件、2016年3月22日のブリュッセル連続テロ事件を経て、55,300人が鑑賞している(2016年9月19日現在)。
今こそご覧いただきたい話題作です。

【作家について】
イスマエル・サイディIsmaël Saïdi
(劇作家、演出家、俳優)
1976年、モロッコ系移民の子として、ベルギー首都圏のサン=ジョス=タン=ノードで生まれ、ブリュッセル近郊のスカールベークで育つ。広報学、社会科学を大学で学んだのち、短編映画の脚本執筆、監督をはじめる。主な短編映画作品には以下がある:『ある者達、それに対する他の者達 Les uns contre les autres』『マリー・マドレーヌ Marie-Madelaine』、『ひどい騒音 Beaucoup de bruit』、『不条理と逃れる者 Absurde et Loin des yeux』 。 テレビ映画『リムー Rhimou』は、モロッコにおいて多くの視聴者に受け入れられた。
2010年には、自身初の長編映画『アハメッド・ガショー Ahmed Gassiaux』を公開(監督・脚本)。
2013年11月に劇場公開された、多文化性を主題にした喜劇である長編映画『モロッコのジゴロたち Morrocan Gogolo’s』は、フランス語圏ベルギーのボックス・オフィスを席巻し、第五回マグリット映画賞を受賞した。
『ジハード』は彼の三作目の戯曲であり、アヴィニョン・フェスティヴァルで成功した作品『これはもうカップルじゃない』に続く注目作である。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

『白いウサギ、赤いウサギ White Rabbit, Red Rabbit』
(イラン)
演出なし!セットなし!稽古なし!兵役拒否のために国外に出る自由のなかったイランの青年が驚きの手法で書いた世界的ヒット作
作:ナシーム・スレイマンプール Nassim Souleimanpour
翻訳:關 智子
出演者:
12/14(水)19:30 堀源起(さいたまネクスト・シアター)
12/15(木)19:30 占部房子
12/16(金)19:30 高田恵篤(演劇実験室◉万有引力)
12/17(土)14:00 美加理

★各回上演後には、ゲストを迎えたトークを開催予定
★各作品の上演日時、演出、俳優、お申込方法等の詳細はセンターのホームページ、SNSにて随時更新
(参考)新聞に掲載された『ジハード』の記事
・朝日新聞(2015年12月29日付)
「移民の疎外感、伝える 過激派の拠点になったベルギー」
・毎日新聞(2015年12月30日付)
特集「テロと欧州」より「若者の過激化防ぐ「ジハード」上演 ベルギー」
【紛争地域から生まれた演劇シリーズ】
ユネスコ傘下のNGOである国際演劇協会(ITI=International Theatre Institute)は、演劇を通じて平和の構築を目指す取り組みとして、世界各地で「紛争地域の演劇」と題するプロジェクトを行っています。
日本センターでは、これに呼応するかたちで、『国際演劇年鑑』(Theatre Yearbook)の特集企画として2009年から「紛争地域から生まれた演劇」シリーズを実施しています。これまで7回にわたり、日本に知られていない優れた戯曲を発見・翻訳し、リーディングやレクチャー、シンポジウムなどを通して、さまざまな国と地域から19作品を紹介してまいりました。
(参考) 紛争地域から生まれた演劇1~7
主催 文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
共催 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
制作 公益社団法人国際演劇協会日本センター
文化庁委託事業「平成28年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

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めでたい、の続く東京国際映画祭

2016-11-02 | Weblog
やった。本当にめでたいことになった。
第29回東京国際映画祭コンペティション部門で、燐光群と馴染みの深いロディ・ヴェラが脚本を担当したフィリピン映画「ダイ・ビューティフル」が、主演男優賞(パオロ・バレステロス)と観客賞の二賞を受賞した。内容がそういう内容なので、パオロは「女優賞と思った」とか言っているらしい。
おめでとう。
受賞の御陰で確実に日本で劇場公開されるのだろうと期待している。


以上は、映画祭最終日の追記。
もとの記事は以下の通り。



観に行けないので申し訳ないんだけど、今年の東京国際映画祭は、知り合いの劇作家がシナリオを書いた映画が三本、コンペティション部門に並んでいる。こんなことは珍しいのではないか。

ロディ・ヴェラ脚本の『ダイ・ビューティフル』。フィリピン。
佃典彦脚本の『シェッド・スキン・パパ(ぬけがら)』。香港。
そして、瀬戸山美咲脚本の『アズミ・ハルコは行方不明』。日本。(写真)

ロディは燐光群に何度も出演しているし、ダーク・ミュージカルの傑作『アスワン』を書き下ろしてくれた。『アスワン』主演のアンジェリ・バヤニはこれも世界的な話題となった映画『イロイロ ぬくもりの記憶』に出ている。
佃典彦『ぬけがら』は、かつて私が岸田國士戯曲賞の審査員の時に一押しした受賞作だ。同時受賞の三浦大輔『愛の渦』も映画化された。映画化しやすい作品を選んだということになるのだろうか。
そして瀬戸山美咲の『アズミ・ハルコは行方不明』だが、東京国際映画祭の正式ウェブサイトに瀬戸山美咲の名前がない。これはよくない。脚本家を大切にしてほしい。なので、この不掲載のことだけ、ちょっと、めでたくない。原作モノのときには脚色者が差別されるのかもしれない。そういえば最近の某社から出た蜷川幸雄特集本をいただいたのが、『エレンディラ』が、末尾の一覧表で、ガルシア・マルケス作となっており、脚色者の名前が欠落していた。シェイクスピアとマルケスの区別がつかなかったのだろう。同書の他の部分には私の名前が載っているし、単純ミスだろうけど。

で、コンペティション部門なのだが、なんか「めでたい」が出てしまうということは、上記三作から、一本か二本は、何かにひっかかって受賞しそうな気がしているということか。観てもいないのに、根拠のない無責任な想像である。
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清水弥生作『シンクロナイズド・ウォーキング』青年座スタジオ公演

2016-11-01 | Weblog
『シンクロナイズド・ウォーキング』は八年前、清水弥生が燐光群で初めて書いた作品である。
今回、この戯曲を、青年座さんがスタジオ公演に取り上げた。
本日初日である。

燐光群には俳優・制作だけでなく、文芸部のメンバーもいるのである。
清水は昨年からアジア共同プロジェクトに取り組んでいる。

『シンクロナイズド・ウォーキング』は、障害者の介助の仕事をしている清水が、介助する者とされる者との関係を新しくとらえなおしてみたい、という思いで書いたもの。
東京オリンピックも視座に入っていた(!?)。

私も劇団も、新しい作家をうみだすために、できる限りのことをした。
まあ、たいへんだった。
しかし評価された。
戯曲は Aya Ogawa により英訳もされている。

今回、この戯曲を、青年座さんがスタジオ公演に取り上げた。
演出は西山水木。
豪華スタッフ、青年座ベテランも多くいる出演陣。
音楽劇になるという。
この夏、非戦を選ぶ演劇人の会のリーディングでも活躍した中野亮輔さんが、音楽担当。

今日から上演である。
完売に近いというから、追加公演をすればいいのにと思うのだが。

キャッチコピーは燐光群初演のものをそのまま使いたいというので、許可した。



足並みぴったり、息あわせて。
二人そろって歩くのは、むつかしい。
のびやかに、したたかに、踏み出す一歩。
​沈みかけた街に輝く、ショウガイ者と健常者の物語。


詳細は
http://seinenza.com/performance/studio/s121.html

青年座スタジオ公演『シンクロナイズド・ウォーキング』
11月1日(火)~6日(日)
1日19:00
2日19:00
3日14:00
4日14:00 19:00
5日(土)14:00
6日(日)14:00

キャスト

佐野美幸
坂寄奈津伎
日高奈留美
渕野陽子
有馬夕貴
吉田はるみ
野々村のん
大須賀裕子
名取幸政
佐藤祐四
中野亮輔
浦田昌和(豪勢堂)
藤崎卓也(大沢事務所)

演奏: くぼなつみ 芳賀一之

スタッフ

作=清水弥生
演出=西山水木
美術=柴田秀子
照明=中川隆一
音響=近藤達史
音楽=中野亮輔
衣裳=柿野あや
振付=大須賀裕子
舞台監督=福田智之

企画・製作=吉田はるみ

チケット 前売り4000円、当日4500円 初日割り4000円、 U25(25歳以下)3000円 シルバー割(70歳以上)3000円
申し込み 劇団青年座0120-291-481
https://www.quartet-online.net/ticket/synchro
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