改めまして、明けましておめでとうございます。
先述の通り、今年は政治、経済、社会とも厳しい試練の年になりそうだ。新年の朝刊の紙面も厳しい世相を伝えている。
しかし、我が家の新年はいたって太平楽。9時過ぎに一家打ち揃って屠蘇を祝う。エルさんのお年玉の額に社会の状況が若干反映されているともいえなくない。
うちでの挨拶ごとを済ませて、かーたんの実家にお年賀の挨拶に行く。ここでもお屠蘇とおせち料理の饗応にあずかり、いいかげん酔っ払ってエルさんと一足先に失礼した。
家に帰ると、酔い疲れで昼過ぎからニュー・イヤーの時間まで寝続けた。日頃の疲れも溜まっていたのであろう。身体中から疲労素が抜け出ていくように惰眠を貪った。今日ばかりは電話もメールも心配をすることもない。ままよ寝法楽である。酔いが醗酵して睡眠を醸成していくような気分だ。
さて、今年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートはダニエル・バレンボイム指揮。第一部の構成はオーソドックスだがポルカが中心でワルツを聴きたいオカブは欲求不満気味。『南国のバラ』は唯一、ウィンナワルツを堪能できた。
第二部ではワルツの演奏も増えてくるが、『美しき青きドナウ』を入れて三曲のみ。しかしバレンボイムはウィーン風のワルツの三拍子をあまり意識することなく振っているようだ。ただ、ウィーンフィルの演奏は素晴らしい。しかも今日は生き生きしている。最初のうちは硬かったのではらはらしたが、さすがウィーンフィルである。昨晩、第九でN響の芳しからぬ演奏を聴いたのでよい口直しになった。
ニューイヤーが終わると、10時過ぎには寝支度を始めることに。今日はよく寝る日だ。
世の中の憂いもなきや寝正月 素閑