年の瀬が迫ってきた。
いろいろやることはあるのだが、まずは飲み食いの方に目が行ってしまう。そういうわけでかーたんとオカブ商会の忘年会。今年は下北沢の『築地すし好』で。寒月冴えるすっかり闇となった午後の6時にご入店。
熱いおしぼりを使いほっと一息。オカブはまずはビール。かーたんはお茶。
最初にヒラメと金目を握ってもらう。
今日の板さんはこの前来た時にも握ってもらった、北の富士が若くていなせな時はこんな感じだったろうなあというMさん。ほかに客がいないところでひとしきり江戸前寿司の話題に華が咲く。
かーたんはマグロづくしのセット。かーたんはマグロが好きだ。何故かは分からないが、鮨屋に来るとマグロといくらと雲丹はかならず頼む。よほど好きなのだろう。その代り貝はあたるからと言って絶対食べない。オカブは白身が好きだ。だから鮨屋ではシマアジと金目とヒラメには目がない。
オカブは次に烏賊と真鯛とコハダ。冬の鮨にコハダは欠かせない。
ここで熱燗の二合徳利を取って、フグ皮のポン酢でちょっと中休み。板さんとの話が弾む。板さんは北海道は函館の出身で、北海の魚のネタには特別思い入れがあるという。北海道とフグはちぐはぐだが、熱々の辛口の日本酒で美味しくいただく。
それから、オカブは冬の旬、貝でいくことにして、青柳、つぶ貝、平貝を握ってもらう。う~む、美味美味。
かーたんは『花づくし』のセット。待望のイクラと雲丹が入っている。
こちらは、お腹が一杯なので、白子のポン酢で熱燗をもう一本いただく。うーん、天国天国。
函館出身の板さんから蟹を薦められたので握ってもらい、金目とと北寄貝もついでに。これで北の国の生まれの板さんともご縁が結ばれた。
忘年会のかーたんとの話題は商売のことというよりも、今、教員一年目で奮闘努力しているエルさんのこと。今日も授業の準備で出勤している。子供が苦労して頑張っているのに、親が美食して遊んでいるのもなんだが、早くエルさんが一人前の教師になれることを願うのみだ。
よく呑みよく食った。
満足満足。
そんなことあった気もする忘年会 素閑