かーたんの主宰する音楽教室の発表会があった。
ジロの死からまだ2日。悲しみを癒えないが、ジロの思いを胸に秘めながら、悲しみを乗り越えてかーたんと発表会に臨んだ。幸い梅雨の合間の雨のない高曇りの天気。8時過ぎに、発表会で使う機材やらピアノの椅子やら、ギブアウェイやらをタクシーに詰め込んで、上野毛の『中町ふれあいホール』に向かった。午前中、会場の設営を終えて、子供の生徒さんがリハーサルに集まってくる。『中町ふれあいホール』は交通の便は悪いが、手ごろな広さと、希望した日に必ず予約が取れるのと、広い和室が、休憩室兼食事どころとして使えるのと、そして何より料金が安いので、毎年ここを発表会場に使っている。以前は、下北沢の『北沢タウンホール』を会場に使ったこともあったが、交通至便という点のほかは、上記に掲げた条件にことごとく反するので、5年前に会場の候補からはずした。
13時半から本番。司会はいつもお馴染みのかーたんの高校時代の同級生のDさん。あどけない幼稚園生からスタートだ。ピアノと歌の演奏。とても可愛い。そして、前半のトリを二人で勤めたのが小3の期待の星のお二人さん。一人はドビュッシーの『ゴリウォーグのケーク・ウォーク』とラベルの『マ・メール・ロワ』。もう一人の子は新調の燕尾服で登場。モーツァルトの『6つのウィーン・ソナチネ』。二人ともとても子供とは思えない聴き応えのある高度な演奏だった。
オカブもフルートで出演。今年は難曲は避けてグルックの『精霊の踊り』。演奏中にジロの好奇心旺盛な人の顔を覗き込むようなしぐさが頭をよぎる。
かーたんの講師演奏は2曲ともヘンデルの曲でオペラ『セルセ』より『オンブラ・マイ・フ』とオラトリオ『メサイア』より『リジョイス・グレートリー・ドウター・オブ・シオン』久々にバロックのソプラノ独唱だった。集合写真の後スタッフの皆さんが手伝っていただいて会場の撤収。タクシーで帰宅したのは18時前だった。ジロもかーたんの発表会の成功を喜んでくれたことだろう。
ピアノ弾く子に花束の百合の香よ 素閑
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます