昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

東京文化会館プラチナソワレ・小林道夫・工藤重典コンサート

2012-11-16 08:28:00 | アート・文化

久々に東京で工藤重典さんがコンサートを開くという。久々に聞きたいので7月にチケットを入手しておいた。そこで巡り巡って今日が訪れた次第。
工藤重典さんの岳父、横井敏明氏はオカブが若かった頃、一緒にラグビー観戦に連れて行ってもらったほど懇意にしていただいた。そもそものお近づきというのが、下北沢のおでん屋で隣り合わせに座ったところ、フルートの話題が出ていたので図々しくも、話に割り込んでいったという次第。下北沢のグランド・ピアノが2台置いてあるレッスン室のあるお宅にもお邪魔した。横井氏は京大で染料化学を勉強され、フジテレビのプロデューサーになったという異色の経歴の持ち主。奥様はピアニストで、ご自身もチェロをよくなさる。そして御嬢様が工藤重典氏夫人の雅子氏。懐かしい話である。
さて、今日の公演、実は工藤氏が主役ではなくてチェンバロ奏者の小林道夫氏がメイン。工藤氏はゲストという立場。しかし、ステージはやはりチェンバロ=伴奏、フルート=独奏、という力関係のために、工藤氏のほうが目立っていた。
ところで工藤氏の演奏、演奏の正確さやテクニックの確実さでは当代一流のものがあるが、音の艶、そしてホール一杯に響かせるソノリテのスケールの大きさが欲しいところ。いまは小さくこじんまりまとまっているという印象が強い。
曲目はJ.S.バッハの、C.P.E、J.Cのソナタから一曲づつ。アンコールの最期は管弦楽組曲二番のポロネーズだった。
アメ横の回転寿司に入り、ビール一杯でご帰館。

木枯らしや銀笛奏でる音楽堂     素閑

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