昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

『すし好』で晩餐

2016-05-01 21:17:04 | グルメ

連休に入り、不完全燃焼感が消えない。
金はない、かーたんは病身だ。
しかし、せめて人並みとまではいかないまでも、薫風香るこの頃、ささやかな息抜きをしたい。
そこで、今日の夕飯は外食とすることにした。
さて、どこに行くか?
まず、頭に浮かんだのは、イタリアンの『フォルツァ・ドンナ』。
そこで、予約の電話を入れてみると今日は貸し切りだという。ついていない。
そこで鮨でも食うか、ということになり下北沢の『すし好』にかーたんと出かける。
読者は「鮨でも食うか」というフレーズと『すし好』という回らない鮨では比較的お手頃なチェーン店の文字を目にして、いかにも気軽にふらりと出かけたように思うかもしれないが、この鮨を食いに出かけるという我が家の行為には、この払いをしてしまうと月末までの生活費はもつか、保険や光熱費の引き落としの払いは大丈夫か?など極めて深刻で貧窮に追い詰められた我が家の事情が裏に控えており、「外食」という楽し気な行いとは裏腹の暗澹たる葛藤がかーたんとオカブの脳裏をよぎったことをご理解願いたい。
さて、そうは言っても夕暮れ時の店へはいり、カウンターに案内され、熱いおしぼりを使うと気分も一転。
まずは冷たいビール。
夏とはいえ小肌からいく。 
かーたんは鮪のトロの入った鮪尽くしなるものを頼んだ。
そして、金目鯛、ヒラメ、白魚などを次々と握ってもらい、頭の隅には勘定はどれくらい行くか?などという邪念が浮かんでくるものの、無理やりかき消して食味に専念する。
とろりと脂ののったヒラメをビールで流し込むのは最高。
かーたんは別のセットを頼み、こちらもあまり銭金のことは頭にない様。
終わりの頃、お口直しに、とザーサイが出た。寿司屋でザーサイが出るのは、ある悪名高い投信委託会社の社長のブログで見たことがあるが、自分で出されるのは、これが初めてなので、先のブログの記述と合わせて、意外に思うやら魂消るやら・・・
烏賊、鮑、蝦蛄、青柳と喰いに喰い、上がりをゆっくりと頂いて、一万円ちょっとの勘定をカードで支払い、夕暮れ時の下北沢の街を家路に急いだ。

風清く夕べの宴妻と鮨   素閑


 



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