五月の連休半ば。今年も行者葫の季節になった。実は3月頃から店頭には出廻っていたのだが、1パック350円あまりとお値段もそうお安くなかったので、買うのをためらっていた。そうこうするうちに3.11の大地震があり、原発の影響か栽培ものはいっせいに店頭から消えた。もう、今年はこのゲテモノ好きが喜ぶ野菜を食べられないのかな、とやや落胆していると、ありました!北海道産、1パック158円也。これは買わずにはいられない。これは野生のものであろう。行者葫のいわく因縁については、先のエントリーで深田久弥さんの文章を引用しながら、深く書いておいたのでご参照願いたい。とにもかくにも、行者葫は本来、野生のものであるということ。近年の栽培ものの普及は邪道である。そこで、太子堂の大久保で早速、1パック買ってきて、味噌をつけて、生でがりがり齧った。正直、あまり美味いものとは思えない。しかし、なかなかワイルドな食べ物である。葷臭強烈である。1本食うと部屋中が臭くなる。こんなものを食うのは酔狂である。しかし、酔狂人のオカブは、そう美味いとも思わないこの野菜をこの季節に食わずにはおられない。まあ、自分は、ちょっと変わり者だと自覚しているから、これくらいの酔狂は許していただきたい。
心荒れ憲法記念の雲早し 素閑
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