20日にヤーコンを収穫しました。
ヤーコンは中南米アンデス高地原産のキク科の根菜です。インカ帝国の昔から、果物のような野菜として親しまれていたそうです。ご存知のとおり、アンデス地方は世界でも有数の長寿国です。そんな現地の方が食しているのがこのヤーコン。
日本には、昭和60年(1985年)に伝わりましたが、当初は、その栄養成分が分からず、一度は忘れ去られましたが、地道な研究の結果、“オリゴ糖の塊のようなお芋”ということが発見され、それが飛躍のきっかけとなりました。
「キク科の植物なのにいも?」
そう、そしてヤーコンは芋なのになんと生で食べられるのです。
塊根部(芋)の形はサツマイモに似ていますが、味や歯ざわりはナシのようです。果物の梨に似た、 シャキシャキとした触感で、生でサラダなどに入れることが多く、サツマイモのようにゆでたり、 煮たりはしません。せいぜいさっと油でいためる程度です。
だから果物のようにジュースにすることもできるのです。 現在調べられているあらゆる野菜の中で、最高にオリゴ糖を含んでいる魅力的な野菜なのです。 それに、食物繊維も豊富に含んでいるので、とってもヘルシーな野菜です。
また、葉茎部は1.5~1.8m(人の身長並み)も伸び、ひまわりの葉に似ています。地下部にはサツマイモのような根を、1株につき10~20個もつけます。 カテキン、配糖体(フラボノイド、多糖類)、テルペン類、ミネラル類(カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄など)を多く含みます。太陽の恵みがたくさんつまった「ヤーコン」は根も葉もすべてに、さまざまな効能成分を持った神秘的で、体に役立つ野菜なのです。
ヤーコンの食べ方の基本
1. 皮を剥いてそのまま食べる(甘味が増したものを果物風に)。
2.皮を剥き薄く切ってサラダとして食べる(掘りたて・甘味が増したもの)。
3.酢の物にする。
4.漬物(味噌、醤油、ヌカ漬、キムチ、浅漬けなど)にする(指の太さくらいの細い芋の漬物はとても美味い)。
5.細かく切ってヨーグルトに入れる。
6.ジュースにする。レモン汁かビタミンCを加えると黒くならない。ジューサーを使った時の残り滓はギョウザやお好み焼きの具に入れたり、カレーに入れても良い。もちろん、ギョウザなどに使う時は生芋を細かく切ったものでも良い。お好みで。
7.キンピラのように細かく切って炒めて食べる(ゴボウと違い生で食べられますから加熱しすぎないのがコツ)。
8.餅を搗くときに入れる。(私はやったことがないので、ジュース(ビタミンCなどを入れないもの)を入れるのが良いのか生芋を入れるのが良いのかは分かりませんが、薄緑色の餅が出来るそうです。)
9.パン生地に練りこむ。(糖尿病やアトピーの人のパンになる可能性があります)
10.テンプラ・かき揚げにする。
11.干し芋にする。皮を剥いて薄切りにし、天日で干す。半乾きにしても、カラカラにしても良い。お好みで。
12.チップスにする。薄く切って高温の油で揚げる。油を使いたくなければ電子レンジで乾燥する。
13.お菓子に入れる。(細かく切っても、ミキサーで砕いても、ジュースを使っても良い。ジュースを凍らせてシャーベットにしたり、アイスクリームに入れても良い。
自然体験ランキング