成田空港へ
今日は1月の5日、5時過ぎには目が覚めた。少々気分がすぐれない。昨晩少々の見過ぎたようだ。異常にのどが渇く。水を飲んだり、ストレッチをしながら体調を戻していった。
上野には6時8分到着の予定であったが、45分遅れてに到着。京成上野発のスカイライナー3号には間に合うかもしれないということで、社長を先頭にしてものすごい早足で京成上野駅に向かった。まだ、空席があったので、スムーズに乗車できた。これで成田空港に8時すぎには行くことができる。
京成ライナーに乗っても気分がすぐれなかったため、胃薬とナンパオを飲んだ。飲んだとたんに気持ちが悪くなりトイレに行って薬を戻してしまった。戻したら体調は万全になった。あれだけ体調のすぐれなかった山ちゃんは絶好調に近づいている。
車窓にみえる成田の様子は天候も良かったこともあり、長閑でな風景が続いた。山ちゃんが成田空港の内部地図をしっかりチェックしていたので、自分は寝ていた。寝ている内に寝汗をかいていた。寝汗から毒が出たらしく、成田に着く頃には万全の体調になった。
成田空港では、山ちゃんについて行くことにした。空港でのチェックインで少々トラブルがあった。体はスムーズに通ることができたのだが、スーツケースのの中に入れていたガスボンベにクレームがついたのである。結局、ガスボンベは没収されることとなり、出発に際して少々寂しい思いをした。
荷物を預け、待ち合わせの場所に行くと黄色いハイライトツァーのバッチをつけた人がたくさんいた。老若男女様々な人がいる。これから8日間行動を共にする人たちだ。ツアーコンダクターは女性であった。山ちゃんが、「鳥矢部に似ている」と小声で言った。鳥矢部を2まわり大きくした感じである。(鳥谷部は同じ部署の美術を担当している同僚である。)手続きのために彼女にパスポートを渡した。何となく不安な気持ちになった。パスポートは旅では現金より大切な物であるとみんなが心の底から思っているのだ。自分の手から離れることに不安を覚えるのは自分だけではないのではないかと感じながら、社長と有さんと一緒にパスポート入れの腹帯を売店で購入した。出発まで時間があったので、腹ごしらえにうどん屋で釜揚げうどんを食べた。あまりおいしいとは思わなかったが、みんな無言で食べていた。
いよいよ、出国手続きである。何もかもが始めてであり、大変な緊張感で望んだ。まず、パスポートに出国印が押され入国の際に必要になる用紙がホッチキスでとめられた。早速、先ほど買った腹帯にパスポートを納めた。手荷物チェックもスムーズに終え、すでに私たちの体は日本国のものではなくなっている。有さんがボディチェックで何度も何度もひっかかっている。きっと、体のどこかに金属が入っているのだと思う。
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9時15分には全員がANAのNH1901便に乗り込んだ。いよいよ長い空の旅が始まろうとしている。ANAなのに、やけに飛行機の中が空席だらけである。