一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

不安な、怖い世界

2019-06-09 22:52:00 | 介護・介助
 母の鳥さんも、お年寄り。最近は少し
しか飛べなくなりました。
 
 
叔母は最近、富に独り言が多くなりました。
 
いつも誰か?に話しかけています。
 
大抵は、何かが無い、無い、無い、あー、あれ
 
が無いと私ダメなのよ。誰かが入ってきたんだよ。
 
そういえば、男の声がしたもの。とか
 
まったく、うまいんだよ。取った人はわかって
 
るんだ、お風呂の時に、預かっておきますとか
 
言って、持ってったまま無くなったんだよ。
 
油断も隙もあったもんじゃ無い。等々。
 
私に訴えに来る時もあります。何がなくなったの?
 
いくらあったの?聞いてあげて、いつも行く
 
ところは、大事なものは、持っていかない決まり
 
になっているから、持って行った叔母さんが
 
いけないわね。というと、渋々、納得します。
 
 
先日は、早朝5:00頃、お姉ちゃんが大変だと
 
叫び、狼狽して私を起こしに来ました。私は仰天して
 
さては、母が倒れたか、転んで骨でも折ったか
 
と、飛んで行きました。
 
行ってみると、母はベッドで、スヤスヤ。
 
クローゼットが開け放され、電気がついていた
 
だけ。あーよかった!!
 
大丈夫、寝てるから!クローゼットは母が
 
開けて、そのまま寝ちゃったのよ。
 
となだめて寝てもらいました。ふ〜!
 
 
こんなこともありました。夜8:30頃、母と叔母は
 
電気を消して休み、私が隣の部屋でパソコンを
 
いじっていると、叔母が、急に、大声で、大変だよ!
 
大きな地震がくるよ!!大きな地震!!と騒ぎ
 
母を、起こそうとしていました。
 
私が、地震なんてありませんよ。安心して寝て
 
くださいな!というと、足の方が揺れたような気が
 
したから言っただけよ。ですって。
 
それにしても、大きな声が出ていました。
 
 
母の方は、といえば、トイレに行ったはずの母が
 
いつまでも戻らないので、見に行ったのですが
 
トイレにいません。叔母とどこへ行ったのかしら
 
と話し、玄関の靴はあるか念のために見にいくと
 
そこへ、母がパジャマ姿で入ってきました。
 
え〜、たいへん!真っ暗な中、どこへ行こうと
 
したのか、聞いても訳がわかりません。
 
母は、もう自分の考えを口に出して言えないの
 
です。私の目も見てくれません。やっと目を
 
合わせたけれど、わからなくなった、と言った
 
だけでした。
 
トイレの帰り、自分がどこへ行ったらいいのか
 
わからなくなったから、かも知れません。
 
最近はいつも、トイレの後に洗面所を開け
 
キッチンを開け、ウロウロしていることが多く
 
なりました。昼間お昼寝をしていたのに、トイレ
 
に起きて、そのままキッチンの方からはいってきて
 
テレビを見て動こうとしない時もあります。
 
先日、そんな母に、少しお昼寝しますか?
 
ベッドはこっちですよ。と案内すると、毛布をかけ
 
スヤスヤ。自分の部屋を、ベッドを、忘れる
 
らしいのです。自分の部屋を覗いて、ここに入って
 
いいのかしら?という顔をしている時もあります。
 
 
今日は久しぶりに、手のタクティール(オイル
 
マッサージ)をしたら、嬉しそうでした。
 
 
二人の世界は、とても不安な、怖い世界なのだな
 
と、想像しながら、悲しくなったのでした。。。
 
 
 
 
 
 
 

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