いつも老健でグループバリデーション(認知症のお年寄りとのグループで
のコミュニケーション)の運動時使用、の紙風船の残りが無くなってしま
いました。使用するのは、お年寄りなので小さな紙風船だと動きが早く
なり過ぎて楽しめません。
大きい物だと、ゆったりと飛んでくれるので、お年寄り同士結構盛り上がり
楽しんで運動にも、皆さんのコミュニケーションにも役立っています。
馴染みのものなので、また纏めて注文しようとしたのですが、以前の注文時
にも大きな紙風船は小売りがなく、小さいものとの組み合わせでの小売り
しかしていませんでした。
そこで専門に作っているところに問い合わせ、大きい径40cmのものを
纏めて40枚作って頂きました。H22年でした。私がリーダーとなるのは
月2回ですから、随分持ったわけですね。
昨日電話したら、その工房は無くなっていました。
そして、もう紙風船工場はそこだけというところに問い合わせてみましたが
いま海外からの大量生産に追われ、しかも、伝統的な風船は私の使っている
サイズがない、というお返事でした。
さらに、今は伝統的な紙風船を作る、色付きグラシン紙が作られていない
在庫があるもので作っているだけだ、と。
今売れているフグやスイカ、カボチャ、金魚などの紙風船は和紙になっているとか。
紙風船の紙、グラシン紙?とはどんなものかと調べてみましたが
グラシン紙=パラピン、パラフィン紙=蝋引き加工紙ともいう。
パラフィン紙の原料であるクラフト紙とパラフィンワックスからできており
グラシン紙は漉き段階で充分に叩解(こうかい)したパルプを原料とし、
スパーカレンダー(用紙に高光沢・高平滑性を与えるために用いる多段式の機械)
でしあげた、高密、透明性の高い紙ですが、後で再加工するパラフィン紙とは
本質的に違います。
とありました。
とにかく、需要が少ないから工場では作らないし、紙もないということでしょう。
浅草など観光地のお土産屋さんなどでしかお目にかかれない、レトロで貴重なもの
なのですね。時代を感じさせられた話でした。
結局、探しに探し、他の個人店での持ち分を、少し小さめですが何枚か
取り寄せてみることにしました。
100歳、98歳、98歳、88歳、85歳、84歳、の超高齢のグループです。
大きな紙風船は、軽くてふわりと飛び、顔に当たっても痛くありません。
小さい頃に遊んだ記憶もあります。
お年寄りの方たちも気に入られているし、皆さん紙風船に空気を入れようと
一生懸命息を吹き込もうとしてくださいます。呼吸のためにもいいことだと
思えます。一体感も出、各自のエネルギーが高まります。
仲間のお一人が、バレーボールのスパイクのように、力いっぱいたたき下ろすので
最近すぐ破けてしまいます。なるべく修理して使うようにしているのですが
紙ですから、何回か使うとふにゃふにゃになってきます。
新年は新しい紙風船で、盛り上がり、楽しみましょう!!