金色のちひさき鳥のかたちして
銀杏ちるなり夕日のをかに 与謝野晶子
秋深き 隣は何をする人ぞ 芭 蕉
なんて 有名な句もありますが、昨日今日は暖かな陽気です。
最近 赤、茶色、黄色などの微妙な葉色の変化を見せてくれる
プラタナスの並木を通るたび、ちょっと感傷的に
ヴェルレーヌの詩を思い出したりもします。
秋の日の ビオロンの
ためいきの 身にしみて
いたぶるに うら悲し
鐘のおとに 胸ふたぎ
色かへて 涙ぐむ
過ぎし日の おもいでや
げにわれは うらぶれて
ここかしこ さだめなく
とび散らふ 落葉かな
しかし、感傷に浸るのも束の間
読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、熱燗の秋・・・
と大忙しの毎日であります。