一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

親叔母孝行旅行 第3弾

2018-11-22 10:36:09 | 介護・介助


   
   美しさにしばし足を止めた 山茶花


母とは6回目、叔母が同居、参加して3回目のドライブ温泉旅行をして来ました。

叔母が、海より山のほうがいい、というので、以前母と行った養老渓谷に決めました。宿は別の旅館へ。

自宅から1時間40分ほどで行けるので、家でお昼を食べてから出発。

朝は天候が良くなかったのに、出発13:00には、青空となりました。

ゆっくり、1時間位走った市原SAで、コーヒーで休憩。

今回は、叔母や母は退屈せず、遠い遠いと文句も言われずに、機嫌よく旅館に着くことができました。

旅館では、年寄り2人連れということで、ベッドが二つある和洋室を用意してくださいました。

また、お風呂も近いから、貸切風呂を使ってください。とサービス満点。

旅館の案内を見て、叔母が独り言。

へー、ここって、温泉があるの?って(笑)

テレビを見ながら、しばらく休み、さて、温泉へ。

母と私は身体を洗って、先に浴槽に。気持ちよさそうに母はリラックス。

叔母は1人でやりたがり、遅くなって入ってきたので、シャワーで身体を流してあげようとしたら

お湯が熱い熱いと叫び、ぬるーくしてかけてあげたのに、今度は温泉が熱いと、

入らずに水で薄めて体にかけただけで、上がってしまいました。

頭には、毛糸の帽子を被ったままだったので、脱いだ方がいいと言っただけで、機嫌が悪くなり

私はこのままでいいの!!と怒り出したのでので、触らぬ神に祟りなし、と黙りました。

ん〜難しい。

お陰で、母の世話だけで済みましたが。

食事の時は、叔母も機嫌を直し、たくさんの美味しい料理を、三人とも食べ切れずに断念するほどでした。

夜は、二人ともベッドですが、トイレに起きる度私が案内。明けがたやっと少し寝ました。


叔母は、自分がトイレに行くと、母を起こし、「私が今行ったんだから、行くんなら連れて行くわよ」

ん〜、優しいな。喧嘩していても、お姉さん思いで。と思ったのですが

「ん?どうするの?行くの?いかないの?え?あんたはグジュグジュ言ってて、何行ってんだか

わからない。はっきり言ってよ。行くの?行かないの?」

母が小さな声で「今はまだいい」と言ったのに、聞こえなかったと見えて、また繰り返し出したので

私が助け舟「今は行かないって小さい声で言ってたから寝かせてあげて。」

「じゃ、行く時は起こしてね。連れてってあげるから!」  やっと静かになりました。

しかし、5分も経たないうちに、「まだ行かないの?行っといたほうがいいわよ。どうなの?」

と始まったので、再び「眠いみたいだから、寝かせててあげて下さい。」と

叔母は「わかりました!!」また、機嫌が悪くなってしまいました。


お姉ちゃん思いの、妹ですが、お節介が多いのです。

朝には、もう忘れているので、助かります。


二人とも、ドライブ中も外を見て、こんな山の中に来たのは、小学校の時におばあちゃんの家に

行った時以来かもしれないね。と話したり、携帯から流したバラが咲いた♪ を一緒に歌ったり

休憩のSAでアイスクリームを食べたり、楽しみました。

母や叔母の笑顔を見ると、心から良かったと思えます。



あー、疲れたけど、よかった!!






 

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迷子の叔母

2018-11-18 19:55:00 | 介護・介助


     
     狂い咲きのシモツケ


言い出したら聞かない、叔母。(昨年春より同居しています)

最近は、銀行の暗証番号も忘れているのに、一人でゆっくり買い物がしたいと言い出し

大丈夫だと、止めるのも聞きません。


もし、迷子になったら、近くのお店の方に頼んで、ここに電話してもらってね、と

私の携帯電話番号を大きく書いて、叔母の目の前で袋に入れました。

ショッピングセンターまでは車で母と叔母と同行し、叔母は一人でゆっくり

安い腕時計や細かいものを買うのだと、時間を約束、別れた出入り口で待ち合わせ

を確認して、別れました。

私と母は少しの買い物を済ませた後、母が疲れてしまったので、一旦家に戻り

叔母との約束の時間少し前に、母にはすぐ帰るからテレビを見ててね、とテーブルに

「すぐ帰ります」とメモを貼り付け、車で叔母を迎えにゆきました。

しかし時間を10分過ぎても15分過ぎても、叔母は現れません。

心配になり、行くと言っていた百均を見に行き、いないことを確認、再び出入り口へ。

まだ来ません。

仕方なく、インフォメーションへ行き、呼び出しをかけてもらうことにしました。

呼び出し放送が入り、出入り口がわからない場合は、近くの従業員に、とまで言って

もらいました。どうか見つかりますように、と待っていると


しばらくして、インフォメーションの方がやってきて、「ショッピングセンターの別棟

のサービスカウンターより連絡がありました、そちらで待ってもらっているそうですが

行かれますか?」とおっしゃるので、お礼を言い、早速別棟へ。

叔母は曲がった腰で、不安そうな顔をして座っていました。

胸をなでおろしながら、サービスカウンターの方々にお礼を言ってから、

叔母に電話番号を渡したでしょ、と言うと、叔母はえ?と言う顔。

袋の中から黄色い紙に私の電話番号が大きく書かれた紙が出てきました。

持っていたお金もそのまま。何も買わなかった、と言うか、買えなかったらしい。

叔母に、お願いだから、もう一人で買い物には来ないで下さい、私が一緒に来るから。

というと、叔母は「もう金輪際一人では来ません。」と語気を強めて言っていました。

本当に心配させられました。

「放送は聞こえた?」「聞こえたわ、私の名前を言っていた」と。サービスカウンターで

聞いていたようです。カウンターの方にお聞きしたら、私の名前も言えなかったそうです。

自分のバッグに、私の電話番号が入っているのも忘れたのですから、認知症ではあるるけれど

頭が真っ白に、パニック状態になっていたのでしょう。

母を大部待たせているので、気が気ではありませんでしたが、帰ると、母もまだテレビを見ていて

無事で、ほっとしました。

頑固な叔母には、良い薬だったようです。



その夜、今度は「無い、無い。貴女に預けたはず。」と言っていた財布も

「見つかったの。」と私に見せに来ました。私も気になって、探していたのです。

そして、「またなくすといけないから、あなたに預ける」と。

「あなたに預けた方が安心。」、ですって。

自分に自信がなくなったのか、心から信頼してくれたのか??

疲れるけど、憎めない叔母でした。。。






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