一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

本日も六本木へ

2016-11-29 19:31:28 | Weblog

六本木ヒルズより新宿方面を見渡す。手前に新国立美術館が見えます。


本日も六本木へ行くことになりました。

昨日、「マリーアントワネット展」のチケットを、森美術館とはしご

しようと買っていたからです。  読みが甘かったのですね。

早めに観て、早く帰ろう…などと思っていたら、人身事故の影響で

電車が大幅に遅れ、午前中に観終わるはずが、美術館到着が昼頃。

思うように行かないものです。

こうなったら、のんびりすることにしました。

 

ベルサイユ宮殿企画・監修のこの展覧会では、マリーアントワネットの周囲の

人々の人物画や愛用品、宝石、ドレス、部屋の家具や室内装飾品、王妃の肖像画

等々。宮殿の図書室(現在では存在していない)の原寸大の映像で再現された

部屋もありました。


     
     
結婚前の14歳頃のマリーアントワネット




      




     
幽閉中の王妃 

タンブル塔に幽閉されてからの王妃からフェルツェンに当てた手紙や、

コンシェルジュリー監獄からルイ16世が革命裁判で有罪となり、

断頭台に消え、自分も死刑が決定した後に書いた、義妹エリザベートへの手紙を

読みましたが、王妃として母として品格の漂う、心に響くものでした。

     
断頭台に引かれて行く王妃

 

「犯罪者にとって死刑は恥ずべきものですが

無実の罪で断頭台に送られるのなら恥ずべきものではありません」



マリーアントワネットの汚名払拭、名誉が回復、されるのに

30年もの年月がかかったのだそうです。








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森美術館 宇宙と芸術展

2016-11-28 21:55:05 | Weblog


月曜日の今日は、美術館は休みのところが多いですが、

森美術館は、開いています。

観たいと思っていた、「宇宙と芸術展」へ、レッスン終了後昼食を摂って

晴れた青空の下ウキウキと六本木へ出かけました。

「人は宇宙をどう見てきたか?」、「宇宙という時空間」

「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」、「宇宙旅行と人間の未来」の

4つのセクションで展示されていました。

興味深かったのは、インドやチベットの曼荼羅や江戸時代の天文学者

渋川春海の望遠鏡や月の観察図でした。

ガリレオ・ガリレイやレオナルド・ダヴィンチはもちろんすごいのですが

日本で江戸時代に望遠鏡で天体を覗き、月の詳細を書いた渋川春海を

初めて知ったからです。

江戸時代の絵にUFOのようなものが書かれていたり、ローラン・クラッソ

の油絵で「過去についてのスタディ」の一つでは、

日本に関する調査の中から描かれた巨石は今も兵庫県に存在するとか。

興味津々でした。


     
(写真可)  巨石の元には、侍たちが・・・


隕鉄で作られた刀「流星刀」1896 も展示されていました。


映像ブースでは、宇宙映像の中に立てるものがあり、日本神話に出てくる

三本足のカラス (桓武天皇が大和の橿原神宮まで案内した太陽の化身) 

が追いつ追われつ飛び回り、ぶつかって花になり・・・と、

立っていて、前に・横に・足下に・後ろに…映像が流れ、飛び回り

宇宙の中に浮いているような、別の世界に入ったような、不思議な感覚に

襲われ、楽しい時間も味わえました。

      
「セクシー・ロボット」 (空山 基)  こんなロボット、素敵です!




     

「ザ・ルーキー」
    (パトリシア・ビッチニーニ)こんな不可解な生命体の彫刻もありました。

他にも沢山の楽しいもの、興味深いものが満載でした。

1月9日までです。



今日も展覧会のはしごをしようとおもったのですが、宇宙と芸術展で

私の持ち時間は一杯いっぱいとなってしまいました。

疲れた足を早足で動かし、帰宅と相成りました。

それに、TAPのレッスン終了後の鑑賞でしたから、へろへろに疲れたのに

電車で座れず・・・悲劇!  でも、楽しかった。。。






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展覧会のはしご

2016-11-26 20:55:55 | Weblog

 

さてさて、舞台も終わって見たい展覧会が沢山予定されていたので、

終わってしまわないうちにと、今日はポカポカ陽気に誘われて、

上野へやってきました。

 

     




     



 

まずは都美術館の「ゴッホとゴーギャン」展へ。

 

 

表現というものは、その人の内面をあらわすものなのですね。

今更のように思いました。

画家は田舎や外国に住処を変え、自然や人々から刺激されます。

ゴッホとゴーギャンは、一緒に住んで意見をぶつけ合い、高め合いながら

創作活動が出来、幸せだったのではないでしょうか。後半はゴッホが精神を

病んでしまいましたが。

俳優も旅をすると、何かが変わるのかも、などと考えながら、

絵の中の色彩や表現方法の変わり方に面白さを感じていました。

ゴーギャンのように、南の島に住むのも悪くないなとおもっている私は、

以前夫と計画していて実行されなかったタヒチに行かなきゃ!

とまたも旅心が刺激されてしまいました。

 

     

 

都美術館で疲れていましたが、時間があるので、同じ上野の東京国立博物館の特別展

「禅 ZEN」へ。





白隠禅師の達磨絵が一番に待ち受けていました。

好きです、この絵!  単純な線の中に力強さと説得力があります。

臨済宗のお寺の名宝、羅漢像、高僧の像、茶器、五百羅漢図など、沢山の貴重な

ものが、この博物館に集結していました。

衆生本来仏なり 臨済宗 達磨大師以来伝えられて来た教えが、今も脈々と

禅寺で修行されています。 師弟一対一での 禅 を通して、教えが伝えられ

悟りを追及し続けられているのです 。

心が洗われるようでした。

が、身体は疲れ果て、展示室を出て、喫茶室でしばらく休まなくては歩けませんでした。

情けない。

国立博物館を出ると、外はもう夕方の光。


     

博物館前の大きな木を見上げ、何の木かしらと興味を覚えましたが

「ユリの木」とありました。チューリップのような花が咲くのだそうです。



     

葉の形も変わっていました。



美術館のはしごは、疲れましたが、いい一日でした。。。






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一人旅 インドその2

2016-11-20 22:40:50 | 海外旅行ひとり旅



ブログ投稿が遅くなりましたが、インド旅行の記事をアップいたします。

先日舞台が終演しましたが、稽古が始まる少し前に前から企画していた

インド旅行に行ってきました。

2014年にもインドへ行きましたが、その時はジャイプール、アグラ、デリー、

でした。メインはタージ・マハル!

500円玉貯金も貯まったので、今度はコルカタ、ブッダガヤ、バラナシでした。

メインはバラナシのガンガー!

もちろん今回も一人ツアー。日本語のできるガイド付き、でした。

何でも安いインドならではです。

恐れていたほど、物乞いの人たちに囲まれることもなく、

何回も町のチャイ店で地元の方たちと美味しいチャイも楽しむことが出来ました。

 

 


コルカタは大きな町で、丁度ドゥルガ女神のお祭りの準備中で、人も車も大忙し。

コルカタでは牛を見かけませんでした。郊外へ追いやられたようです。

ブッダガヤのマハーボディ寺院では、時間があったので2回目は一人1時間半

ゆっくりと菩提樹の側で小鳥の声を聞きながら瞑想出来ました。

とてもいい気分で、時間を忘れることが出来ました。


バラナシには牛が一杯!

街中はバイクや三輪自動車などであふれ、クラクションの音で煩く、

皆忙しく動き回っています。

牛だけがそんな人間たちを見ながら、ゆったり歩いたり、寝そべったり。

牛たちに癒されました。彼らを見るとホッとするくらいでした。

 

               



前回のインドはどこへ行ってもカレー?という感じでしたが、今回はベジタリアンは

どんなものを食べるのかと、ベジタリアンとして食事しましたが、意外と

ベジタブルカレーの美味しさに驚きました。

ミックスやトマト、オクラのカレーも美味。

沢山の寺院や博物館など行きましたが、アルバムには一部だけをまとめてみました。


覗いてみてください。



http://www.digibook.net/d/ca948133810dbcb8325d2807cabbf6b2/?viewerMode=fullWindow







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バリデーションの力

2016-11-18 21:13:00 | 介護・介助


久しぶりに、バリデーション(認知症のお年寄りとのコミュニケーション)

の力を感じました。

木曜日、久しぶりに老健を訪ねると、保健所の立ち入り検査で、いつも私たちの

使用している部屋がふさがっていたので、グループバリデーションも出来ず、

車いすの方々を天気のいい庭へ散歩にお連れしながら、個人バリデーションを

しました。午後は老健から、隣の病院へ入院された方へのお見舞いに、緩和ケア病棟と

内科へ行きました。

居場所がないので、早引けしようと思っていたのですが、

初めてお会いする入所して間もない方が、車いすでひざ掛け毛布と

二つ折りの毛布をかぶり「寒い、寒い・・・」とおっしゃっていて、

熱もなく、職員さんも困っていました。

そこで、職員さんにも見ていただこうと、声をかけその方の前に座りました。

寒い…寒いと繰り返し、盛んに毛布を自分の前に引き寄せています。

背中をさすったり、手のオイルマッサージをしたりしながら、話しかけましたが、

寒い…寒い、でした。手をにぎって、私の手は暖かいですか?と尋ねると、

温かい、と答えられたので、私が温めましょう、しばらく手を握ったまま、

ほほを近づけ、片手で背中を抱いていました。

自己紹介し、お名前を伺うと、忘れたか出てこないので、靴に書いてある

お名前をお呼びしました。

自分の名前も忘れるようじゃ、死んだほうがましだと言い出しました。

死んだほうがましだと考えてるんですね、というと、一緒に死のうか

と私の目を見ておっしゃるのです。

食事はどうするのか、お金はどうしたらいいのか、着るものは…、

と心配ごとが沢山あって不安で仕方なく、心が寒かったのです。

こんな時は寄り添うことが大切なのです。

触れあい、アイコンタクトし、呼吸も合わせる。

そのうち肩が痛くて仕方ない、とおっしゃるので、肩もみしたり、

看護師さんに軟膏を塗ってもらったりしながら、信頼を築き、落ち着かれました。

用事があるので、また寄りますね。といい、他の方のところへ行き、

帰り際にもう一度立ち寄ると、毛布はなくなり、カーディガンを羽織って

落ち着かれていました。お風呂は?夕飯は?トイレは?と何度も聞かれていましたが、

何度も答え、ここら辺にいるあの人やあそこの人だれでも何でも頼んでください

みんな快く聞いてくれますよ。

お風呂は明日ですから、今夜だけ我慢して下さいね。

夕食は?夕食は今別の部屋で作っていますのでアツアツのを持ってきてくれますので

ここにいらっしゃれば、大丈夫です。

何でもしてもらうと甘えん坊になってしまうわ。

とおっしゃるので、今までいっぱい働かれたのですから、今は甘えん坊しても

いいんですよ。というと、ほんといっぱい働いたわ。と、仕事の話をしながら

にっこり笑顔と笑い声も出てきたので、ほっとしました。



私の勉強したバリデーションの力を大いに感じた日となりました。







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温泉小旅行 親孝行旅企画 2

2016-11-16 21:17:04 | 介護・介助


私が舞台の稽古本番との間、母は毎日デーサービスで夕食を摂り

家の部屋まで送っていただいて、しばらく一人でテレビを見、先に休んでいる

という毎日でした。

春には仕事の終了後、母と養老の滝の側の温泉に一泊しに出かけましたが、もちろん

母は覚えてはいません。

今回も母に淋しい思いをさせた罪滅ぼし?に、海と山で温泉はどちらがいいか

と聞き、海の傍のこじんまりとした温泉に出かけました。

近場で探したので、ゆっくり家を出てPAで休みながら、到着。

母を旅館の部屋へ落ち着かせてから、宿の前の海岸を5分だけ一人散歩しました。

丁度夕焼けの綺麗な時。





久しぶりに海を見、波の音を聴きました。癒されます。

母と貸し切り温泉に入り、夜は美味しい日本酒を頂きながら、海の幸を味わい

母に合わせて、早々と就寝。

久しぶりにお酒を飲んだせいか、母は食事の時の話題になった母の父、祖父のことを

おやじさんと呼ぶのですが、布団に入ろうとすると「親父さんはどこ行ったのかしら」

などと、過去に戻っているのでした。楽しかった娘時代に帰っていたのでしょうか。

ということは、私は妹?と思われたか? ・・・ま、いいか。

最近はそう思うことにしています。誰にも迷惑掛けるでなし…。

しかし、早々9:30には寝たので、夜中に目が覚めて、困りました。。。


今朝は、朝食後ゆっくり海を眺めながらコーヒーを飲み、途中見つけた

「菱川師宣Hishikawa Moronobu記念館」へ寄り、見返り美人などの浮世絵や

江戸の庶民の暮らしや歌舞伎、吉原遊郭の風俗絵など、興味深く鑑賞しました。


     


心配した母の足も、美術館がそれほど広くなかったせいか、大丈夫でした。

次は、曇っていたのが残念でしたが、鋸山のロープウェイに乗りました。

母は、ロープウェイへの階段も山頂展望台への階段も手すりを持ちながら

頑張って登りました。

そこから歩いて日本寺へ行けば、日本一の大仏や百尺観音や地獄覗き、など

見どころ満載なのですが、母の足はそこまでもたないので展望台でお茶を飲み

景色を堪能して、帰りのロープウェイへ。





母は、PAの車に向かう途中、お蔭さまで珍しいものを沢山みられたわ。と

言っていましたが、どこへ行ったか何を見たかすぐに忘れてしまうでしょう。

忘れてもいいのです。その時々に素敵な時間を過ごし、感じたことは

けして無駄ではないと思ってます。

母には出来るだけいい時間を、沢山持ってもらいたいと、これからも旅行

意外でもいろいろ企画したいと考えています。






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舞台「マケイヌ・バー」終演

2016-11-14 16:52:34 | 芝居


シアター風姿花伝での 朝倉薫園劇団25周年記念公演「マケイヌ・バー MAKE WIN BAR」

昨日13日に千穐楽を終えました。



8日の初日からGPを含めて毎日2回公演していた所為か、

狭い劇場の1つの楽屋で全員が仲良く過ごしていた所為か、

終わってしまうと寂しさがひしひしと・・・。





俳優という仕事は、そういうものなのですが2~3日はボーッとしてしまうのでしょうね。

それにしても、娘、息子のような若い俳優さんたちもいらしたので、

楽屋は明るく、携帯写真の加工アプリなどで、可愛い写真を一緒に撮ってもらったり

すっかり若さを分けてもらって、元気よく千穐楽まであっという間の、素敵な時間を

共有しました。

駅から少し遠い劇場ではありましたが、劇場まで足を運んでくださったお客様、

スケジュールが合わず観には来れなかったけれど、応援して下さった方々、

本当にありがとうございました。

演出家、共演者のみなさん、公演に関わっていらした方々全てに、感謝いたします。

ありがとうございました。



     
この舞台で、10年づつ年をとりましたので、記念に並べてみました。




皆様に感謝!感謝!!です。






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