一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

文部省唱歌 ♪「廣瀬中佐」

2011-02-24 20:37:55 | 介護・介助


老健(老人健康保健施設)への、私旅立ち前最後のバリデーションの仕事へ。

最近入所されて、話したことのなかったSさんに話しかけました。

午前中は、話の合間に何回も 「鯉のぼり」 (屋根よ~りた~かい鯉のぼり~♪)

を歌われ 一緒に歌いましたが、午後は

一人で私の知らない歌を大きな声で歌っていらっしゃいました。

きちんとした会話にはならないのですが、

そばに行って話しかけながら Sさんのあとに付いて一緒に何回も歌っているうちに

なんとなく覚えてしまいました。

歌のストーリーは悲しいものです。


家に帰って検索してみると 「 廣瀬中佐」 という 文部省唱歌 だったのです。


こんな詩です。


作詞作曲不詳。(※著作権失効済)

  1. 轟く砲音(つつおと)、飛来る弾丸(だんがん)。

    荒波洗ふ デッキの上に、

    闇を貫く 中佐の叫び。

    「杉野は何処(いずこ)、杉野は居ずや」。

  2. 船内隈なく 尋ぬる三度(みたび)、

    呼べど答へず、さがせど見へず、

    船は次第に 波間に沈み、

    敵弾いよいよあたりに繁し。

  3. 今はとボートに 移れる中佐、

    飛来る弾丸(たま)に 忽ち失せて、

    旅順港外 恨みぞ深き、

    軍神廣瀬と その名残れど

廣瀬中佐 とは 廣瀬武夫、司馬遼太郎の「坂の上の雲」にも登場し、

日本初の「軍神」(壮烈な戦士を遂げて、神格化された軍人)となった方で、

数々の逸話もあるようです。

出身の大分県には当時の総理大臣と地元の人々が建てた

廣瀬神社 があるとか。


なぜこの歌が頭にこびりついているのでしょうか・・・。

子供のころに、よく歌っていたのでしょうね。


ちなみに他のお年寄りは 「初めて聞くわ。」 とおっしゃっていました。

大分県の出身かもしれませんね。


Sさんのおかげで、またひ一つ勉強しました。。。




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