老健(老人健康保健施設)への、私旅立ち前最後のバリデーションの仕事へ。
最近入所されて、話したことのなかったSさんに話しかけました。
午前中は、話の合間に何回も 「鯉のぼり」 (屋根よ~りた~かい鯉のぼり~♪)
を歌われ 一緒に歌いましたが、午後は
一人で私の知らない歌を大きな声で歌っていらっしゃいました。
きちんとした会話にはならないのですが、
そばに行って話しかけながら Sさんのあとに付いて一緒に何回も歌っているうちに
なんとなく覚えてしまいました。
歌のストーリーは悲しいものです。
家に帰って検索してみると 「 廣瀬中佐」 という 文部省唱歌 だったのです。
こんな詩です。
作詞作曲不詳。(※著作権失効済)
- 轟く砲音(つつおと)、飛来る弾丸(だんがん)。
荒波洗ふ デッキの上に、
闇を貫く 中佐の叫び。
「杉野は何処(いずこ)、杉野は居ずや」。 - 船内隈なく 尋ぬる三度(みたび)、
呼べど答へず、さがせど見へず、
船は次第に 波間に沈み、
敵弾いよいよあたりに繁し。 - 今はとボートに 移れる中佐、
飛来る弾丸(たま)に 忽ち失せて、
旅順港外 恨みぞ深き、
軍神廣瀬と その名残れど
廣瀬中佐 とは 廣瀬武夫、司馬遼太郎の「坂の上の雲」にも登場し、
日本初の「軍神」(壮烈な戦士を遂げて、神格化された軍人)となった方で、
数々の逸話もあるようです。
出身の大分県には当時の総理大臣と地元の人々が建てた
廣瀬神社 があるとか。
なぜこの歌が頭にこびりついているのでしょうか・・・。
子供のころに、よく歌っていたのでしょうね。
ちなみに他のお年寄りは 「初めて聞くわ。」 とおっしゃっていました。
大分県の出身かもしれませんね。
Sさんのおかげで、またひ一つ勉強しました。。。
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