一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

2つのクリスチャン・ボルタンスキー展

2019-08-12 22:16:22 | Weblog

 

今日はTAPdanceレッスンがお休みになり
 
他に予定もなかったことから、昨夜思い立
 
ち、国立新美術館へクリスチャン・ボルタ
 
ンスキー展「lifetime」を観に行くことにしました。
 
 
 国立新美術館

今日は休日。大行列かもしれないと、早め

に家を出ましたが、電車も六本木の街も

美術館も意外にも空いていました。

人々は、海へ、山へ、故郷へと出かけて行って

しまったのでしょうか。
 
お陰で涼しい美術館で、ゆっくりボルタン
 
スキー展を観ることができました。
 
ボルタンスキーの心音が大音量で聞こえる部屋で
 
は、彼の子供の頃からの顔写真が、通路となる
 
すだれ状のカーテンに、大きく映し出されて
 
ていました。自分の心音もかすかに共鳴して
 
いるみたいでした。部屋を出て、死者の霊が
 
踊る廊下を通り、スピリットの部屋へ。
 
そこには、木とライトで作られた黒い服を着た人形が

何人もいて、その前に立つと、死とはどんな
 
だったか、死んだ時はどうだったか、問いかけて

きます。中央には大きな黒い「ぼた山」

それはスピリットたちが着ていたであろう

服が黒くなり、山をなしているものでした。

奥には大きな画面の映像、雪の平原に

いくつ
もの風鈴が、風に吹かれ鳴り続けて

いまし
た。「アニミタス」白2017年 

展覧会場全てが、インスタレーション・・・?




国立新美術館を観終わって、時間がまだ

早かったので、その足で、表参道にある

エスパス ルイヴィトン東京 でもやっている

クリスチャン・ボル
タンスキー展に寄りました。

新美術館で観た「アニミタス」は雪の中

ここでの「アニミタス」、ささやきの森 2016年 日本

死せる母たち 死海2017年 は、森で、死海で

日の出から12時間に渡って撮影された映像でした。

たくさんの鈴が、森で、死海のほとりで、優しい音色を
 
聴かせてくれていました。

エスパス ルイヴィトン東京


ベンチに座り、静かに
ゆっくりと日が昇るのを観る

ことができま
した。そして、風鈴の音を聞きながら

多くの私の知るひとたちの
魂を想いました。

この二つのクリスチャン・ボルタンスキー展は

私には、人生について、今は亡き人たち
について

いずれ私も迎える死について、静かに考え

る良い展覧会でした。。。






 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハートの修理 | トップ | 「SEVEN」集中力で乗り切るか »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿