しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「裏切りの銃弾 刑事エイブ・リーバーマン」スチュアート・カミンスキー

2010年07月07日 | 読書
「裏切りの銃弾 刑事エイブ・リーバーマン」スチュアート・カミンスキ 扶桑社ミステリー
 Lieberman’s Choice       棚橋志行・訳

9月半ばのシカゴ。
巡査部長のバーニー・シェパードが、自宅のアパート〈ショアハム・タワーズ〉で妻とその不倫相手を銃で撃ち殺す。
不倫相手も刑事だった。
そしてそのまま屋上に犬と共に立てこもる。
屋上には爆弾が隠されていた。
最初に事件の報届けられたのが、エイブラハム(エイブ)・リーバーマン。
エイブは、バーニーに接触し、要求を聞く。
それは、テレビ局チャンネル4のインタビューと、パートナー、アラン・カーニー警部を連れてくる事。

刑事エイブ・リーバーマン・シリーズ第2弾。



地味な味わいのある物語。
思わぬどんでん返しや、鋭い推理が必要な訳ではない。
静かにゆっくりと進行する、ひとつの事件。
最後の方でアクションになることもなく、最後までじっくりと落ち着いた展開。
刑事が起こした事件は、上司にとっては政治的な面も大きくい。
その為に色々な駆け引きが行なわれる。
部下は駒ではないのだが、それが世の中なのか。
人間ドラマだが、緊張感は充分。
立てこもったバーニーが犬を連れていた意味も大きい。
犬は、人間の忠実な友人なのだということを実感。
最後まで、犬の行動がアクセントになっていた。


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