しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「夜の大捜査線」1967米

2006年03月04日 | 映画
偏見と差別の根強い南部の田舎町で発生した殺人事件。
駅で列車を待っていた黒人青年ヴァージルは黒人というだけで身柄が拘束される。
しかし警察の取り調べによって、ヴァージルは殺人課の優秀な刑事であることが判明。
殺人事件は始めての警察署長のビルは、ヴァージルに反感を覚えながらも、協力して捜査を進めていく。
アメリカ探偵作家クラブの新人賞を受けたジョン・ボールの原作『夜の熱気の中で』を映画化。


今、テレビで「CSI」を観ているが、その犯罪調査の科学の違いにまず、ノスタルジックな気持ちにさせられた。
だが現在、ここで書かれている、黒人と白人の差は、科学ほど変化はしていない。
この映画を始めに観た時は、黒人の俳優と言えば、シドニー・ポワチエが一番に浮かんで、次が続かなかった。子どもだったからと言う事もあるかも知れないが。
今は数え切れないほどだが、ニュースなどで見ていると、まだまだ警察官でも黒人に対する差別は伝わってくる。
差別の気持ちは、なぜなくならないのだろう。同じ人間と言う事が認められないなんて。

しかし、ストーリーは殺人捜査だけではないので、今観ても面白い。
殺人捜査もそれなりに面白いけど。
偏見を持っていても、いざ相手を知ると、自分と変わらない事を知っていく過程もいい。
人はお互いに知り合う必要があると思わせてくれる映画だ。
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