しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「髑髏の檻」  ジャック・カーリー

2017年03月23日 | 読書
「髑髏の檻」  ジャック・カーリー   文春文庫    
BURIED ALIVE             三角和代・訳   

思いがけない事で久し振りの休暇を取る事になったカーソン・ライダー。
ケンタッキー州東部の山奥のキャビンに愛犬のミスター・ミックスアップと泊まり、ロック・クライミングや山歩きをしていた。
そんなカーソンに電話が掛かる。
それは途切れ途切れだったが助けを要求する物だった。
知らされた座標に向かい、そこにあった小さい空き家に入って行く。
中には異様な状態の死体があった。
やがて犯人は、ネットの宝探しのサイトで死体のある座標を知らせていたことが分かる。
FBIがやって来て捜査の指揮を取り、地元の刑事ドナ・チェリーも弾き出される。
カーソンはドナに協力して捜査を始める。
知り合った国立森林公園のレンジャー、リー・マッコイは、事件の参考になるのではと近くのキャビンに住む心理学者、シャルパンティエを紹介してくれる。
それはなんと、ジェレミーだった。


シリーズ第6弾。






自由になったジェレミーが姿を変えて鮮やかに登場。
カーソンを操っているようで、カーソンに甘えている様子もうかがえる。
相変わらずジェレミーの存在は、不思議。
何を考えているのかは分からないけれど。
そこまで人を操れるのに、カーソンにはそこまでは出来ない。
今回の事件は、かなり残酷で悲惨。
しかし、復讐劇で見立て殺人とストーリーは面白い。
それだけの怒りと恨みを持っての犯行と言うのが、後で分かる。
犯人はなぜこんな事をするのか、その相手にしっかりと知らせているのだろう。

本来の立場でない捜査と、女刑事と組んで捜査する立場になるのは「ブラッド・ブラザー」に似ている。
出会いから、展開までも。
この恋もその場で終わってしまうのか。

子どもの頃の事が影響しているというのも。

ミスター・ミックスアップとの関係も面白い。
彼を隠したのはジェレミーかと思っていたが、違った。
隠したと考えた理由は同じだったけど。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「イン・ザ・ブラッド」  ... | トップ | 大相撲春場所 2017 稀... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事