しましましっぽ

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「イン・ザ・ブラッド」  ジャック・カーリー 

2017年03月19日 | 読書
「イン・ザ・ブラッド」  ジャック・カーリー   文春文庫    
IN THE BLOOD              三角和代・訳   

早朝に釣りをしていたカーソン・ライダーとハリー・ノーチラスは流されているボートから赤ん坊を救出する。
無事命を取りとめた赤ん坊に、ハリーは名無しの赤ん坊(ベイビー・ドー)では可哀想とノエルと名前を付ける。
赤ん坊が何処から来たか、潮の流れなどから突き止める。
その場所には焼け落ちた建物と、銛で刺し抜かれた焼死体があった。
しかし、管轄外で捜査からは外れる。
しかしノエルが収容された病院で事件が起こる。
マシンガンを持った錯乱状態の男がノエルを誘拐し訳の分からない事を叫ぶ。
ノエルは無事だったが男は死ぬ。
一方、カーソン達は、極右のキリスト教説教師リチャード・スカラーが死亡した事件を担当する。

シリーズ第5弾。







今回はジェレミーは登場しない。
カーソンとハリーのコンビが地元モビールで活躍。
赤ん坊にメロメロのハリーは可愛いが、反対にあまり興味を示さないカーソンが不思議。
それなりの心理的な理由があったのが後で分かるが。
今回は全く違う事件が関係すると言うパターン。
スカラーの事件に白人至上主義の話。
バイクの軍団に、仕事をしていないような保安官とその助手。
そして、途中からなんだか性格が変わるカーソン。
落ち着かない気分にもなる。
ごちゃごちゃした感じで、時々登場人物が誰か分からなくなって振り返ったり。
それでも、段々謎が明らかになり、ひとつにまとまって行く。
人は見た目では分からない。
怪しい人がそのまま怪し時もあるけれど。
今回は見た目と違う人がたくさん。
そして、カーソンの性格が変わった訳も。
最後に良かったと思える事があって、何だかホッとした。
ノエルの事と、ミックスアップ。

世界が平和になる為には、人種がなくなるとやっぱりいいのかな。
みんな同じ地球人のはずなんだけど。


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