しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ザ・ポエット」 マイクル・コナリー 

2017年08月01日 | 読書
「ザ・ポエット」(再読)  マイクル・コナリー   扶桑社ミステリー   上・下巻
  THE POET    古沢嘉通・訳

デンヴァー市警察殺人課の刑事ショーン・マカヴォイが変死した。
自殺とされた兄の死に疑問を抱いた双子の弟で新聞記者であるジャックは、最近全米各所で同様に殺人課の刑事が変死していることをつきとめる。
FBIは謎の連続殺人犯を〈詩人〉(ザ・ポエット)と名付けた。
犯人は、現場にかならず文豪エドガー・アラン・ポオの詩の一節を書き残していたからだ。
FBIに同行を許されたジャックは、捜査官たちとともに正体不明の犯人を追う……。
        <文庫本上巻裏カバーより>

謎の殺人犯〈詩人〉(ザ・ポエット)は、捜査が開始されたことを察知し、大胆にもFBIに挑戦状を送って、次の犯罪を予告する。
一方、捜査の内情がロサンジェルス・タイムズに報道されたことから、機密漏洩に神経をとがらせる捜査官たち。
FBI内部に内通者がいるのか?
捜査に協力するジャックは、真犯人を追い詰めたと確信したのだが……。
        <文庫本下巻裏カバーより>











意外な展開に意外な結末。
新聞記者が、敵対すると言っても良いFBIの捜査に一緒に参加する事態がまず意外。
しかし、それも充分納得出来る話しの展開。
ジャックの執念でもあるが。
そういう所も納得が行くように書かれているから、より物語に深く入っていく事が出来る。
刑事を自殺に見せかけて殺す為に、もう1つ殺人を犯す。
なんとも凄い事を考える犯人。
しかし、本当にそんな事が出来るのだろうかとも。
その辺りが少々引っ掛かったが。
他の物語を読んでいても、結構刑事がマスコミの前で話したり有名刑事がいたりする。
その辺りは日本とは違う所から、ありなのかとも。
その部分も後でしっかり分かり、流石だ。
ウィリアム・グラッデンの異様さも際立って怖い。
しかし、ポオを引用するような人物には思えなかったが。
その辺りも読み終わると落ち着く。
違和感は違和感として覚えておくといいのだ。
それをしっかり解決してくれから、余計面白く感じる。


再読だが、前に読んだのは10年以上前。
もうすっかり忘れている。
だから、初めてのように楽しめた。
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